2013年01月03日

小学生が思い描く理想の学校

柏中学校の近くに、「ネクスファ」という放課後サポートと学習塾が一体化した新しい学びの場があります。ここでは、地域の大人たちが関わり、学び合うことが大切にされています。

http://next-ph.jp/about.html

この「ネクスファ」で、私は、毎月1回、「ストーリー・テリング」の講座を担当しています。
一人ひとりの持っている経験は貴重なもの。「ストーリー・テリング」では、どんな話も、その人の経験から生まれたかけがえのない物語と考え、相手の話を尊重して、聴くという姿勢を身につけます。そして、聴いてもらえたという経験は、生きる自信につながります。もちろん、人前で、自分の考えを、はっきりと自由に、恥ずかしがらずに話す力や、物語を組み立てる力がつきます。私が教育学博士課程で研究した内容をプログラムに活用しました。まずは、難しく考えずに、話を楽しんでもらえるようサポートしています。

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この日のテーマは「自分たちが思い描く学校」。

はじめに、トットちゃん(『窓際のトットちゃん』)の通っていた学校の話をしました。電車の車両が教室など、うらやましい話が出てきました。次第に、それぞれが理想の学校に話に広がりました。
「世界一ゴージャス」、「校舎がお城」、「土日だけ学校」、「サスケのアトラクションがあり、練習できる」、「魔法を学ぶ」、「手下がいる学校」、「ホワイトハウスが学校」などなど、発想が自由すぎます。


一方で、学びの当事者である小学生自身が思い描く理想の学校は、私も勉強になりました

●「自由」という声が多かったです。これは、教育者が理想としてきたものです。

●「ずっと休み時間」、「遊びばっかり」という本音は、デューイがLearning by doing(体験から学ぶ)と通じるものがあります。先進的な教育では、「遊び(play)」と学びを切り離していません。

●「時間割なし」→学びは、教科・科目によって区切られるものではない、と考えられます。

●「理科実験し放題」、「体育ばかり」、「算数だけ」→自分の好きな科目に集中したいという意見です。

●「先生いない」→学びの主体は子どもたちです。「先生は必要な時だけ」→教員はあくまでサポート役。「宿題なし」→やらされる勉強は、嫌という声。

●「1人から10人の学校」、「一人だけの学校」、「一人につき先生が一人」→少人数・個別教授を求める声も。

●「家のような校舎」→生活と学びを切り離さない教育と共通した考えです。(※例、イエナプランでは、教室はリビングルームとしている)

●「泊まることができる」、「家とくっついている」→イギリスなどの寄宿学校があります。ただ、通学が大変という声でもありました。

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「児童の権利に関する条約
(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効しました。日本は1994年に批准しました。

\犬る権利、⊆蕕蕕譴觚⇒、0蕕銚⇒、せ臆辰垢觚⇒の4つが柱となっています。もっと、子どもの目線に立った教育や政治が必要だと思います。
せ臆辰垢觚⇒に関しても、考えていかなければなりません。子どもたちは、自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動することができる。

「政策の決定、立案及びそれらの過程への関与方法を考える上で、小さい児童や若者が有している物理的、社会的環境に関する権利を十分に満たすことを優先して取り組むべきである」とロンドン宣言でも謳われています。


子どものころには、哲学的なことも考えているもの。いつしか、大人になって忘れてしまった人も多いのではないでしょうか。大人と比べて未熟ではあっても、子どもの視点は、社会に有益な気づきを与えてくれます。



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