2014年06月03日

『バベルの学校』試写会/フランスの適応クラスにみる多文化共生

バベルの学校』フランス映画祭2014 プレス試写会で、アンスティチュ・フランセ東京に行ってまいりました。

まずは、『バベルの学校』の作品概要をプレス資料から紹介します。
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アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちが、にそれぞれの事情をかかえてフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。

24名の生徒、24の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。

果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
<予告編>


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フランスの適応クラスでの実践を知ることができました。言葉だけでない多文化共生が描かれています。先進的な教育実践でもなく、インターナショナルスクールのような雰囲気でもなく、それぞれ事情を抱えた生徒たちが集まる適応クラスですが、ここで大切なことを学んでいました。宗教について、政治について、言語について、差別について、家族について。

担任の教員が、丁寧に面談しているのが印象的でした。学園ドラマのカリスマ教師ではなく、現実の教員の姿がありました。

24人学級は、最適の規模ではないかという思いも強めました。


バベルの学校

監督:ジュリー・ベルトゥチェリ 編集:ジョジアンヌ・ザルドーヤ

オリジナル音楽:オリヴィエ・ダヴィオー

サウンド:ステファン・ブエ、ベンジャミン・ボベー

ミキサー:オリヴィエ・グエナー 

製作:Les Films du Poisson、Sampek Productions

共同制作:ARTE France Cinema 配給:ユナイテッドピープル

原題: La Cour de Babel

フランス/2013年/フランス語/89分/1.85:1/カラー/5.1ch/ドキュメンタリー

シーン写真





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