コラム

2015年02月25日

地域を活性化させる公共事業-岩手県紫波町のオガールプロジェクト

【地方創生の現場】

 今、全国の自治体は、少子高齢化で人口が減少し、厳しい財政の中で、地域活性が求められている。公共施設の改修計画などを総合的に管理し、統廃合や複合施設化を検討しなければならない状況である。

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 そんな中、岩手県紫波町オガールプロジェクトの取り組みは、全国から注目されている。民間のアイディアで、駅前の町有地に図書館、産直マルシェ、子育て支援施設、ホテルやバレーボール専用体育館、カフェなどが入居する施設を建て、町の中心部が賑わう仕組みと、そこから町全体に経済活動が波及する仕組みを作った。 

 補助金に頼らない公民連携で地域創生の事例として、小泉進次郎氏が訪れ、絶賛している。

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岩手日報 2014年9月25日
私も2月17・18日に訪問し、オガールベース(株)代表の岡崎正信さんにお会いし、お聞きしたことを紹介したい。


【かっこいいライフスタイルのある街】

 オガールプロジェクトは、岩手県紫波町の公民連携事業である。町の人口約3.4万人。盛岡駅から電車で20分に位置し、主な産業は農業。

 地域活性化と言うが、事業を興して、稼ぐことなしに、真の活性は期待できない、と岡崎さんは力説された。外貨を稼ぎ、地域内で流通させる営農支援が必要である。

 そのために取り組まれているのが、都市と農村の新しい結びつきを創造すること。食•住•遊のライフスタイルが混在し、かっこ良く、豊かで、魅力的に、持続的に発展する街を目指すものである。

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 カフェの前に置かれた椅子。一脚8百円で購入。夏は芝生でコーヒーを飲んだり、BBQを楽しむそうです。
 緑豊かな景観だけでなく、夜の街のにぎわいなど、カッコ良い、生きた文化がある街が、人を引きつけている、とニューヨークのハイラインの事例が引き合いに出されて説明された。

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 サッカーのクラブハウス内のマキ。むき出しの壁がオシャレに見えます。

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ホテル 木造二階建て 内装は安く抑えながらも、オシャレです

【補助金ではなく、銀行から借りて建設】

 オガールプロジェクトは、民間が公共事業を担っている。行政にお金がない。民間開発に切り替えた。補助金や税金ではなく、金融機関からお金を借りて、公共施設と民間施設両方の開発を進めた。

 借り入れるためには、シビアにリスクを分析し、利益を追求した事業計画を作る必要に迫られた。黒字化し、10年で返済を完了するためには、様々な要素を連立方程式のように組み立て、逆算したという。

 多くの自治体では、事業計画が甘いまま、施設が建設され、赤字をタレ流したり、利用されないままになっていたりしている。そのツケは、住民の税金で補填しているのだ。

 オガールプロジェクトでは、受けられるサービスとコストをオープンにして話し合われた。必要なものにお金をかけ、不要なものはカットする。

 

 たとえば、野球場。建設費と維持管理費、使用年数と利用件数を示し、1アウトあたりの費用を割り出す。ダルビッシュ投手(東北高校出身のメジャーリーガー)よりも割高だと指摘するといった感じである。

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バレーボール専用の体育館。バレーボールに特化することで、存在価値がある。
ピンホール・マーケティングを実践。
床はオリンピックで使われるものと同じ。全世界から選手団が合宿に訪れる。東京オリンピックや世界大会の練習場所として使われる可能性がある。 

 音楽室で実感した。オガールでは、手ぶらでもバンドの練習ができるよう備えられている。さらに、小さなスタジオだが、ミーティング用の小机があり、利用者に重宝されている。一方、秋田の施設では、2000万円のグランドピアノを買って、市民に安く使わせてくれるという。違うお金の使い方があったのではないか。

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【「稼ぐ」公共施設を作る】

 生きるために必要でない図書館などの施設。お金がないから、作らないと言っていると、住民が離れていく。まさに負の連鎖だ。 オガールプラザは、公共施設を「稼ぐ」施設にし、負の連鎖を断ち切った。

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産直の紫波マルシェ

 オガールプラザは、公共施設と塾や病院、カフェや居酒屋といった民間テナントが同居している。このことは、珍しいものではない。オガールプラザの注目すべき点は、図書館やスポーツ施設、子育て支援センター、役場などの公共施設が、消費活動を目的としない訪問者を増やし、施設の価値を高めたこと。訪問者が増えた時点で、テナントを募集。この施設にふさわしいテナントを選ぶことができた。

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 武雄市の図書館と比較されることがあるようだが、オガールプラザの図書館は正反対の仕組みと言える。つまり、行政がお金を払って指定管理者に運営してもらうのが武雄市の図書館。一方、オガールプラザの図書館は、民間企業であるオガールプラザと入居テナントが、紫波町に家賃や固定資産税などを逆に支払っている。行政からオガールプラザへは、委託料や補助金などは出ていない。

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 周囲には、環境に配慮した厳しい基準を設けた住宅地を開発。地元の木材を使い、地元の業者が建てる。エネルギーステーションで、間伐材を活用した木質バイオマスを燃やし、暖房の熱エネルギーを供給している。エコタウンとして、環境意識の高い住民を他地域から引き寄せている。

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 「敷地に価値なし、エリアに価値あり」という岡崎さんは表現された。オガールプラザによって、周辺の不動産価値が上昇した。

 

【地方創生とは】

 開発というと、土地の容積を目一杯に活用し、高層のビルを建てることと考えがちである。しかし、これからの時代の開発は、低層高密度が基本となってくるであろう。たとえるならば、摩天楼よりも横丁なのだ。大きな道路を作り、高いビルを建てるのではなく、緑のある空間や歩いて楽しめるエリアが求められている。

 人口が減少し、マンションの部屋も余る。歩行者も減る。綺麗だが寒々しい街は、魅力的ではない。あえて木造2階建てにしたほうが、価値が出ることもある。

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 地方創生とは、東京のような街を作ることではない。その土地の良さを引き出し、その土地ならではの街を作ることではないだろうか。

 そのためには、教育の役割が期待される。建物や公民連携の仕組みの話を取り上げてきたが、結局は、人だ。冷徹な経済感覚と人を巻き込む情熱や魅力など、事業に不可欠な力を、地域の中から見出し、伸ばしていくことだ。自分たちで考え、行動できる人や風土を育むことが、地方創生につながると、私は考える。

 

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 岡崎さんから、熱のこもったお話をお聴きしました。ありがとうございました。



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2015年01月19日

英対話、花開く

ネクスファという未来を創る力を育てる、学習塾・学童保育が一体化した学び舎で、教育プログラムを提供しています。
そのネクスファの前身となるサス塾に、「英対話」というプログラムを開発し、提供いたしました。
今、「英対話」は、ネクスファでの高齢者生きがい就労プロジェクトが注目される中で、花開いてきました。

「会話」は、人間関係を維持することを目的とすることが多い一方で、
「対話」は相手の主張に耳を傾け、相手と自分の価値観を探求するスキルです。
同様に英語が母国語でないアジア新興国の学生に比べ、
日本人は英語を使っての対話力が弱いといわれています。

ビジネスでの場面などイメージされるとよいかもしれませんが、この力の優越は
大きなハンデとなります。
英対話」は、発音や文法に過度にとらわれず、ものおじせず自分の考えが表現できる力を身につける
ことを目的としています。

私は、知り合いのお誘いでフランス大使館のパーティーに参加したことがありました。
まったくフランス語は話せません。
自分の名前と、簡単なあいさつと、日本はどうですか?という質問と、よい旅をという言葉を調べ、会場までの道中に覚えました。
会場では、会う人会う人に、覚えた内容を話し、30人くらいとお話しできました。
周りで見ていた私の日本人の友人は、私がフランス語ペラペラのように見えたそうです。
フランス語を話すことができるのに話そうとしない日本の友人が沢山いました。
文法や発音だけでなく、文化を越えたコミュニケーションの力の大切さに気付いたのです。

英対話のプログラム開発には、異文化交流実践講座Cross-Cultural Distance Learningでの学びが活かされました。
対話力や異文化理解を深めることを目的とし、海外の交流大学(台湾、韓国、中国)のクラス間をネットワークで結び、リアルタイムでディスカッションを行うものです。 英語を母国語としていない学生同士のコミュニケーション。それぞれの文化背景も異なる中、自分の考えを正確にかつ説得できる形で伝え、相手の意見に耳を傾け、双方が納得できる まで議論を展開させる訓練を積みました。
私の体験談について


2014年秋、オランダ国王来日に伴い、日本のシニアのセカンドライフ(就労)先端事例として、ネクスファ英対話の江木先生が国王夫妻にお目にかかり言葉を交わしました。
取材の様子はオランダ国営放送でも取り上げられたそうです。

教育視察に訪問しているオランダの国王夫妻にも伝わり、光栄です。

※参考
日経BP社のAGING Webの『矢部武の「孤立死」から「自立死」へ Vol.22』にて紹介されています。
 元商社マンの人生再設計〜塾の英語講師デビュー 2013/07/24
前回のコラムで紹介した高齢者の生きがい就労プロジェクトの受け入れ先の1つに、学習塾「ネクスファ柏」(千葉県柏市)がある。ここでは、海外経験豊富な商社マンやプラントエンジニアなどの退職者が、小・中学生に海外で通用する英語能力や国際感覚を身につけさせるための授業を行っている。

「日本の未来をつくるために高齢者の力が必要」と言い切る塾長のもとで、子どもたちは楽しみながら英語の対話力を身につけ、シニア講師は新たな生きがいを見出し、生活リズムを取り戻している。高齢者の人生再設計のテーマも踏まえながら、シニア講師の生活を追った。

「英語対話」を重視した授業
元商社マンの江木隆之さん(65歳)は毎週金曜日の夕方、ネクスファ柏で小学5〜6年生と中学生に英語を教えている。大学院生の講師が、いわゆる受験英語を教え、江木さんらシニア講師は外国人と対話できるようにするための「英語対話」の授業に力を入れる。

江木さんは、英語絵本の読み聞かせをしたり、絵が描かれたパネルを使って生徒にその状況を英語で説明してもらったりするほか、自身の米国での体験談をいろいろ聞かせる。

例えば、テネシー州ナッシュビルの空港でこんなことがあった。航空会社の職員に「今からアトランタへ行きたい」ということを、「アトランタ、アトランタ」と一生懸命言っても、「トロント?トロント?」と聞き返されるばかりで全く通じない。そうしている間にアトランタ行きの便は出てしまった。そこで、「アトランタ」と紙に書いて渡すと、職員はやっと、「オー、アッランタ」と理解してくれた。

英語で「t」は「ト」ではなく、「トゥッ」と軽く発音するので、「アトランタ」は「アッランタ」のように聞こえる、それを日本語風に「アトランタ」と言うと、「トロント」に聞こえてしまう。そういう話をすると、生徒たちは皆、「ほー」と納得したような顔をするという。

江木さんはこう指摘する。「コミュニケーションは相手の立場になってものを考えることが大切です。自分の言いたいことを英語で言えるようにするのは大事ですが、相手が理解してくれる英語を話さなければならない。マクドナルドのハンバーガーを日本語風に言っても通じない。それと、時にはジャスチャーや立ち振る舞いでコミュニケーションをとることも大切です」。

ネクスファ柏の杉浦正吾塾長はシニア講師を雇う理由を、「社会の厳しさや交渉術などいろいろな経験をされているシニアの方には、パーケージ化された教材を使っての授業だけでなく、自身のキャリアに基づいた英語を教えていただきたいのです」と説明する。

江木さんは米国の文化・習慣、米国英語と英国英語の違い、TOEICが企業でどう活用されているかなどについても教えている。商社ではTOEIC何点以上取らなければならないなど、その試験内容はどちらかといえば米国英語に近いといった話をすると、特に中学生は目を輝かせるという。

単に英語を話せるようにするためだけなら、外国人の講師を使えばよい。でも、海外経験豊富で英語堪能な退職者を使うことで、生徒たちは英語というツールを通して異国の文化・習慣を知り、かつ高齢者と触れ合うことができる。

2011年4月から、小学5・6年生での英語授業が必修化された。また、公立高校の入試にはリスニングが導入され、英語に対する関心やニーズは高まっている。2011年3月にオープンしたネクスファ柏でも、それは例外ではない。江木さんが働き始めた約1年前、生徒の保護者の間では「今度来たシニアの講師ってどういう方なの?」「アメリカ滞在12年の商社マンらしいわよ」というような話で盛り上がったという。

江木さんは2011年6月、63歳で大手商社を定年退職した。ヒューストンやシカゴなど米国に12年滞在し、主に鉄鋼部門の営業部を担当。国際ビジネスマンとして最初から英語が堪能だったのかと思いきや、実は入社した当時、英語は嫌いだったという。

入社試験の面接で、「キミ、英語は?」と聞かれ、「僕は英語は大嫌いです」と答えた。すると面接官が驚いて、「英語が大嫌いで、なぜ商社を受けたのか」と聞いてきた。その頃は鼻っ柱が強かったという江木さんは、「この会社は英語ができないと働けないのですか」と逆に聞き返し、入社したという。

しかし、商社に入ると、英語は好き嫌い以前の問題で、仕事をするためのツールとして必要だった。江木さんは見よう見まねで必死に頑張り、なんとか海外でのビジネス交渉で使える英語を身につけたという。


生活リズムと人のつながり
江木さんは退職する前は、ゆったりとしたリタイア生活を送りたいと考えていたが、退職して3〜4カ月もすると、毎日の生活に少し物足りなさを感じるようになった。そして外に出て何かしたいと思い始めた頃、高齢者の生きがい就労プロジェクトの案内を見てセミナーに参加した。ちょうどいいタイミングだった。

就労先としては介護施設、農家、幼稚園などもあったが、自身の海外経験などを活かせそうな塾講師に決めた。ボランティアではなく、少しでも賃金をもらって英語を教えるというのも気に入った。長く組織で働いてきた人間としては、対価をもらった方がきちんと仕事をしなければいけないという気持ちになれるからだという。

「ボランティアだったら、“今日は風邪をひいたから、休もうかな”となるかもしれない。でも、対価をもらうと、自分が必要とされている度合いが少し違うような気がします。自分を律することができ、それが結果的に生活リズムにもなります。週1回塾に行くだけでも、電車に乗って外の景色を見ることになる。家の庭で四季折々の変化を楽しむのもいいが、場所を変えてものを見るのはいい刺激になります」。


江木さんは金曜日の塾の他、週末はゴルフか卓球(学生時代は卓球選手だった)を楽しみ、週1回は母親の入居している施設を訪問している。週の中で決め事があると、生活リズムが出てくるという。

学生時代から宵っ張りで朝は苦手というが、今は朝早く起きて6000歩を歩き、ラジオ体操もしている。健康維持のために努力しているのだ。また、時々奥さんと一緒に買い物に出かけ、家事の手伝いもしている。奥さんにも生活リズムがあるので、お互いに尊重しながらリタイア生活を送っている。

江木さんは塾で小中学生や大学院生の講師との触れ合いを楽しんでいる。また、生きがい就労プロジェクトを通して知り合った高齢者の仲間たちと飲み会をするようになった。さまざまな経験をした人たちと情報交換、意見交換するのはとても有意義で楽しいという。

会社人間としてずっとやってきた中高年男性の中には、退職して時間ができても地域に出ようとせず、家に引きこもる生活を続ける人がいる。こうした人たちに対し、江木さんは、「地域になかなか出ていけないのは、退職後も自分の存在や評価の拠り所を昔勤めていた会社に求めているからではないか。退職したら現役時代とは違うのですから、意識を変えて自分から地域に溶け込む努力をしないとだめです」と助言する。


未来をつくるために高齢者の力が必要だ
高齢者の生きがい就労プロジェクトはテレビで何度か取り上げられ、江木さんも他の参加者と一緒に番組に出た。その後、番組を見たという同世代の友人、知人などからメールがたくさんきたが、それを読んで、「元気なのに何もしていない。できれば何かしたいと思っている高齢者がたくさんいる」ことを強く感じたという。

そこで江木さんはこう提案する。
「学習塾などはもっと高齢者を使えばいいと思います。若い講師にとっても人生経験を積んだ高齢者と一緒に働くのは刺激になるでしょう。高齢者を使うメリット、デメリットはあると思うが、とりあえず試しに雇って、これは使えるとなればどんどん雇えばいい。もちろん塾としても経済性に見合わない人を雇うことはできないので、高齢者の方もそれなりの能力や心構えが求められますが」。

ネクスファ柏の杉浦塾長は言う。
「塾にとって高齢者を雇うメリットは非常に大きい。今は小・中学生向けだが、将来的に高校生や大学生、社会人を対象にした授業も考えています。今年度から高校の英語の授業は基本的に英語で行うことになりましたが、現場では全く対応できていないようです。高齢者の力を活用すれば、このような状況を改善できるでしょう。高齢者が世の中にあふれているから使うのではなく、日本の未来をつくるために彼らの力が必要だから使うのです。少なくとも私はそう思っています」。

もちろん高齢者を雇う上での課題はある。例えば、突然体調を崩して仕事を休まなければならないようなケースだ。だが、ネクファ柏ではワークシェアリングで対応しているので問題ないという。もし江木さんが病気などで来られなくなっても、他のシニア講師が代役を務められる体制を整えているということだ。


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2014年09月26日

こちら『ランドリー新聞』編集部-新聞作りから学べること

【こちら『ランドリー新聞』編集部】という興味深い本に出会いました。小学校中学年向きくらいの本です。ドラマとしても面白く、泣いてしまう場面もありました。何より、民主的な姿勢やメディア・リテラシーを学ぶ素晴らしい教材でした。報道・出版の自由と公共の福祉を、生きた社会で学んでいきます。
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この本を読み、フレネ教育を思い出しました。
フレネ教育とは、セレスタン・フレネ(1896〜1966)が1920年代に始めた、「子どもの生活、興味、自由な表現」から出発し、印刷機や様々な道具、手仕事を導入して芸術的表現、知的学習、個別教育、協同学習、協同的人格の育成を図る教育法です。フレネ教育の特徴は、新聞作りです。
身近な出来事や生活体験を題材に、子どもたちの観察や発見を促していきます。子どもたちの自主的な探究心や発見を育てていくため、自由作文を重視しています。「山びこ学校」など、日本でいう生活綴り方教育運動と通じるものです。
フレネ教育では、観察や調査をし、子どもたちで話し合い、文章にし、新聞として印刷し、その内容を共有していきます。実社会や自然環境に触れ、身の回りの世界を批判的に見る目を養っていきます。(写真 フレネの教科書)
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小学生の作った『ランドリー新聞』は、「真実とおもいやり」をモットーにした良心のあるメディアです。真実を傘に人を陥れようとするものではありませんし、誰かを讃えるような新聞でもありません。多くのマス・メディアは、『ランドリー新聞』から学ばなければなりません。私自身のブログやSNSにも「真実とおもいやり」がなければならないと肝に銘じていきます。 


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2014年09月09日

Freiburg(フライブルク・ドイツ)のOkostation(環境教育センター)

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2014年4月、Freiburg(フライブルク・ドイツ)のOkostation(環境教育センター・エコステーション)を視察。
フリュッキガゼー湖を中心にしたゼーパーク公園内に、Okostation(環境教育センター・エコステーション)はあります。低エネルギーの建築物であるエコロジカルモデルハウス、オーガニックガーデンとハーブガーデンの半自然庭園エリアが施設です。
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※ホームページとパンフレット内容を中心にご紹介いたします。
Okostation環境教育センターエコステーション)は、環境教育のイベント、セミナーやワークショップを行っています。有能なパートナーと連携し、環境教育や持続可能な開発のための革新的かつ魅力的なプロジェクトも開発しています。生涯学習センターとしては自然と実地で環境について学ぶために多くの機会を提供しています。
Okostationは、ガーデニング、ローカルアジェンダ21、環境教育、太陽エネルギー、持続可能な開発のための教育などの特別なトピックにも取り組んでいます。クラスやセミナーの参加者、生徒や幼稚園の子供達、遠足、施設案内、環境問題をテーマにした劇、日曜開放日などの訪問者は年間約12,000人を超えます。また年間約400の催し物がエコステーションのスタッフによって行われています。
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(左)オーガニックガーデン       (右)Okostation内部
―伉ス嶌臓研修
約250の学校のクラスや幼稚園グループに、毎年、「緑の教室」を提供しています。森、庭や池で、 児童・生徒は、生態系を探索し、発見していきます。子どもたちは自然を体験し、生態系を学びます。必要な日数、目的のトピックを選び、オンラインで申込みができます。児童・生徒だけでなく、教員や教育関係者のために、研修やアドバイスも行っています。

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「すべての児童は、権利を持っています」
これは、子どもの権利に関する国連児童条約25周年の取り組みです。子どもは、生存、個人的な開発、搾取と暴力からの保護、および参加する権利を持っています。これは、1989年の国連子どもの権利条約に定められています。子どもの権利は、発展途上国でだけでなく、ドイツなどの先進国でも、世界のほぼすべての国に適用します。
Okostationで、子どもたちは、オーガニック庭園から持続可能な世界を学びます。子どもたちは、小さな自然科学者です。世界の他の地域の子どもたちと自然について学びます。この日、Okostationでは「ワン・ワールド・カフェ」をオープンし、フェアトレードのコーヒー、紅茶、ジュース飲料があります。

ネットワークミーティング学習で「未来のためのサステナビリティ学習プログラム」を作成。
ネットワークミーティングは、私たちは将来のために、幼稚園、学校と協働で、成人教育のプログラムを開発する団体・機関です。 フライブルク市はプログラムの協働開発をサポートしています 。生物学者、経済学者たちから、多くのアイデアが出され、社会的、文化的で、持続可能な開発のための教育プログラムが提案されています。 
 
ぅ廛蹈献Дトベース学習
環境教育の分野におけるOkostationの可能性を示します。プロジェクトの期間は異なるものであり、平均2年。
◆市民プロジェクト・フリュキガー湖 
プロジェクト目標:動植物の生態系フリュキガー湖の保全
ターゲットグループ:一般住民、学校のグループ、家族、関係するステークホルダー
プロジェクトの期間:2000年10月15日 - 2002年6月30日※プロジェクトは、2003年から今日までフライブルクのローカルアジェンダ21のワーキンググループとして継続されている。
資金援助:環境と交通BW省; フライブルク、環境保護庁の市; 環境保護のための国家研究所 ※詳細 www.flueckigersee.de
◆ローカルアジェンダ21のプロジェクト
2000年10月15日には、「市民と学生プロジェクト・フリュキガー湖」がOkostationに設立されました。フライブルクのローカルアジェンダ21の一部として携わって以来、ダイビングクラブ、釣りクラブ、官公庁、自然保護団体や動物の権利活動家、住民や興味を持つ市民の代表が参加。
◆湖の復元
2002年には、フリュキガー湖の環境キー数値を専門家と協力して収集。汚染されている現状が明らかになった。結果や改善勧告は印刷物として2004年後半に発表された。
◆フライブルク大学との連携
2002-03市民フォーラムには、フライブルク大学の学生ワーキンググループが参加。自然地理学研究所のローカルアジェンダ21に、大学と市民プロジェクトが協働し、多様な洞察が生まれた。
◆市民フォーラム・フリュキガー湖
市民フォーラム・フリュキガー湖は、フライブルク市の生態局と協働で、Okostationで会議が定期的に開催されている。 www.flueckigersee.de。
◆学校のためのプロジェクト日
フリュキガー湖で、学校の授業水鳥の他にも、例えば、水試料を採取し、水質測定のために分析され、観察された。
 ◆「何をよくし、他の人にそれを教えることができることができますか?」
知識や経験の共有のワークショップを一緒にし、リラックスした雰囲気の中で互いから学ぶことができます。すべての参加者は、いくつかのワークショップのラウンドで交互に教師と学習者に入れ替わります。全体的なプログラムは、すべての参加者に学習機会がもたらされ、希望が生まれます。
家を建てる、自転車の修理、アコーディオン、野生ミツバチの製本、シード爆弾による農産物の織りバスケットなどがあります。 ※ http://www.oekostation.de/de/programm/veranstaltungen_.htm#a687 
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セ餠眥潅について
省庁、財団、自治体や協力パートナーから資金調達するなど、利害関係者が​​多数参加する機会を提供している。自然保護財団基金やバーデン・ヴュルテンベルク州は、長年のサポーターである。

β寮
Okostationは、Ute Untereggerとラルフハフナゲル(Ralf Hufnagel )が中心となって運営ている。
Ute Unteregger:持続可能な開発のための教育、自然や環境教育を担当し、有機庭、健康的な食事など、
ラルフハフナゲル:プログラムの計画、資金動員、BNE、連想ネットワーク、独仏のプロジェクト、広報、プロジェクト管理など
毎日、Okostationでは、広い範囲で、要望や相談を受ける。一つひとつ協議が必要であるが、Okostationには少ないスタッフで対応している。専門家と連携し、助言を提供しています。また、権限のある行政当局に要求を伝えている。

Okostationの歴史について
庭園博覧会のために1986年に建設されたBUND(ドイツ環境自然保護連盟)南オーバーライン地方支部の環境教育センターです。また、1970年代に近郊のヴィール・アム・カイザーシュトゥール(Wyhl am Kaiserstuhl)の原子力発電所の計画に対して、住民や学生が大規模な反対運動を行い、その結果、バーデン=ヴュルテンベルク州政府は原子炉建設計画を放棄しました。フライブルクは、環境運動の盛んな地域特性があります。
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公園の入り口。庭園博覧会の時のパビリオン。日本庭園も残っています。

低エネルギーハウス
低エネルギー住宅の心臓部は、黒い森の冬の森の中央のドームです。
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◆ナバホインディアンのデザイン。キャンプファイヤーの煙の伝統的なナバホの建物。生物学的な建築材料の使用しています。コンクリートではなく、粘土と天然砂岩の壁。入り口で訪問者を包み込む、丸ログの印象的な配列のユニークな部屋の雰囲気。密閉されていない、空気や水分と熱が循環し、呼吸可能な泥の壁。
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◆冬の庭は、水の蒸発により湿度およびフィルタ汚染を改善。家のエネルギーバランスのために、南向きに窓。昼間の太陽で温めた熱は土壁に蓄熱。夕べは、室内空気に放熱される。これは、太陽エネルギーのパッシブ利用と呼ばれています。
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◆自然な建材としてのクレイ
Okostationの快適で健康的な室内環境は、自然建材粘土が主な原因である。クレイ、冷たいミレニアム伝統建築材料は、湿度を調節し、熱リザーバとして機能します。
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ボイラーを凝縮したお湯セントラルヒーティングは、熱需要にソーラーコレクタ方式との組み合わせでカバー。壁のジェットヒーターを経由して放熱性と流通。ここでは、温水は、蛇行形で内壁に埋設された銅コイルを通過する。
◆太陽光発電
生成された電気は、地域の電力グリッドに供給され、それに応じて報酬をすることができた。
緑の屋根
緑の屋根は、都市部での微気候を改善。雨水は、収集され、外部のタンクに貯蔵されている。冬の庭の灌漑にもなっています。
◆無垢材のキッチン
すべての木材表面は油を塗ったとワックスされている。エネルギー・水効率の良い家電製品は、現代の技術と天然素材が魅力的に共生している。洗濯機、食器洗浄用の水は、洗濯機が雨水で動作させることができ、太陽予熱される。
◆暖炉
冬に暖かさを提供しています。火の暖かさは、耐火レンガやタイルオーブン、このタイプに格納された後、部屋にゆっくりと放出される。特殊な燃焼技術は、最小限の排出量が木の最適な燃焼を可能にします。炉はパンを焼くために使用されます。
◆リサイクル材料
老朽化した家屋にあったインテリア窓や中央のドームのドア、時計を活用。木とガラスの印象的なギャラリーとなっています。断熱材は古紙フレーク(Isoflock)。
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オーガニック・ガーデン
面積2500平方メートル。Okostationのオーガニック庭園は、ハーブガーデン、コテージガーデン、混合培養ベッド、芝生、堆肥化施設、各種小型生息地、バタフライガーデンがあり、小さな池と温室の小屋庭。ベンチはあなたがリラックスして休息できます。子どもたちは、柳の家や池でカエルやトンボを見ることができます
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薬用ハーブガーデン
 
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中世の修道院の庭園のモデルに作成されています。根治薬やお茶として知られるボックス、ラベンダー、タイムやセージで縁取りされ、対称に配置され、130以上の植物が長年にわたって収集されています。その作用に関するツアーで、確認することができます。Okostationのオーガニック庭園は、遠く国境を越えて知られている。

オーガニックの果物や野菜畑
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箱の中が畑です。十分に小さい領域であっても、サラダ、野菜やハーブを栽培する方法を学ぶことができます。腰を痛めないよう、底上げされています。果物と野菜の庭にも堆肥場があり、堆肥相談が行われています。
下の写真は、コンポストとなっています。
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庭の保全
小さなビオトープ。野生のハチのための巣箱が配置されます。いくつかの多年生ベッド、ドライ石のビオトープ、ハーブスパイラルと野草の草原は、蝶の庭のいくつかの要素であり、蛾や毛虫生息地を提供しています。自然に優しい庭の設計のアドバイスをしています。
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コテージガーデン
伝統的なコテージガーデンの範囲は、本で囲まれ、古い多年生品種の生息地を提供しています。
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上の写真の小屋の反対側は、窓ガラス。屋根は太陽光パネルです。

OkostationのTVレポート

Okostationフライブルク
Falkenbergerstr。B 21 、D-79110フライブルク
電話:0761 892333 ファックス:0761 807520
メール:info@oekostation.de

営業時間:
午前9時〜午後5時
金曜日火曜日- 17:00クロック
(昼休み午後1時から-2時)
日曜、祝日プログラムに従ってオープン
詳しくは、HPで最新情報をご確認下さい。
http://www.oekostation.de/#


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2014年09月04日

民主的姿勢を身につけるこども哲学対話

子どもたちの第三の居場所である民間学童保育のネクスファで、毎月ストーリーテリングのプログラムを提供しています。/佑力辰鯆阿、⊃輿阿嚢佑┐鮓世Α↓自分の経験を組み立てる、は斥的に説明する、ヌ閏臈姿勢を身につける、といったことを練習しています。
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今日は、民主的な姿勢を身につけてもらいたいという思いから、「ルール」について対話しました。
まず、みんなの知っているルールについてあげてもらいました。交通関係が多かったです。ルールとは、安全や子どもたちを守るためのものという意見も出ました。
そこで、なぜルールや法律があるのか?映画館でおしゃべりしてはいけないことについて話が盛り上がりました。小さい声だったら話してはいけないという意見とおしゃべり禁止という意見。それぞれの考えを提示してもらいました。
ネクスファの中で決められたルールについても振り返りました。たとえば、氷は五つまでしか食べてはいけないというルール。子どもたちの健康への配慮と、みんなに氷が行き渡るようにという考えから決められたものだということがわかります。
そしてiPad使用のルールについて。実は、今日の真の本題でした。先々月に、このストーリーテリングのプログラム内で話し合って決めたルールでしたが、最近は守られなかったり、うまく運用されていないと聴いていたのです。みんなにルールを意識してもらうとともに、あらためて、修正すべき点やどうしたらうまく運用されるかについて意見を出してもらいました。1人15分のルールは時間を延長。アラームを設定するというアイデア。ちゃんと守るという覚悟。そんな意見が出ました。
1人あたりの時間を延長すれば、1日に使える人の人数が減ります。iPadを使う側だけでなく、待っている側に立って考えることも必要となってきます。ルールだけでなく、どうしたら守られるかについても考えなければなりません。
学校も、学年も違う、いろんな考えの人が集まって放課後を過ごしています。できるだけ多くの人が納得するような形を、みんなで作り上げてもらいたいと考えています。
社会契約説を学ぶというと難しくなりますが、身近なテーマで話した経験は、大人になっても生きてきます。教育哲学者のデューイの代表作のタイトルは『民主主義と教育』です。このストーリーテリングのプログラムも、デューイの考えを受けて、実践しています。


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2014年08月27日

学校設立への思いと公教育をより良くするための活動

私自身、学生時代に塾を経営し、卒業後は高校教諭を勤め、教育学を研究し、自分の学校を設立するのが夢でした。高校教諭をしていた頃、勤務先の学園内でに、世界に視野を向けた新設の中等教育学校が設立されました。私は、学生寮の舎監でもあったので、新設校に入学するであろう帰国子女の受け入れについても話し合いに参加し、新校立ち上げに関わりました。寮生徒の生活をともにしながら、スポーツクラスや特別進学クラスの生徒も参加する協働学習会をコーディネートしていたのを思い出します。
今は、市議会議員として、議会から行政に働きかけ、市内の公立学校全体をより良くしたいと活動しています。
はじめて立候補した時には、学校を設立して欲しいと、強い要望を頂きました。新しく開発された地域からで、計画段階から学校用地を準備していれば可能性もあったのでしょうが、現実的には難しい状況です。それでも、子どもの教育環境を整えることは必要です。
柏市が建てないのなら、私自身で建てられないか真剣に考えました。手賀沼に近い自然豊かな地域で、地域活性にも役立つような学校を作りたい。一般の学校では、「変わった子」や発達障害とみなされてしまうお子さまにも、一人ひとりの個性を伸ばせるような教育を提供したい。地域の高齢者の憩いの場や活動の場を提供しながら、子どもたちを見守ってもらいたい。国際バカロレアも導入したい。外国籍の方やや帰国子女も、積極的に受け入れたい。フレネ教育の実践者たちが行っているような、まだ日本語が完全に話せない親子、事情があって勉強が出来なかった方々の夜間中学も併設したい。学校そのものが、多様性を持った社会であってほしい。学校が地域を支え、地域が学校を支える。そんな夢を抱いています。
一つの学校での教育ではなく、公立の学校にも反映されるように働きかけていければと考えています。

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2014年08月18日

『世界の果ての通学路』のバリアフリー上映会

【映画の内容】

「教育とは未来を切り拓くパスポートである」、そんな教育の力を再確認させられる映画に出会った。地球上の異なる4つの地域で、数10キロの危険な道のりを通学し、学校で学ぼうとする子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー映画である。

ケニアの15キロメートルのサバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン。360度見渡す限り誰もいないパタゴニア平原を、妹と一緒に馬に乗って通学するカルロス。モロッコの険しいアトラス山脈を越え、友だち3人と寄宿舎を目指すザヒラ。幼い弟たちに車椅子を押されながら、舗装されていない道を学校に向かうインドのサミュエル。この4人に密着。

「なぜ、毎朝命がけで、学校に通うのだろうか?」子どもたちの学習に対する意欲の高さや、そんな子どもたちを支える家族の愛情を映し出していく。

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【バリアフリー上映会】

「バリアフリー上映会」とは、映画を鑑賞する上で様々な困難をかかえた人たちと、共に映画を楽しむことができるよう環境を整える上映会のことである。最も映画鑑賞が困難とされる目の不自由な方々も、音声ガイドナレーション(副音声)で、セリフの合間に場面の視覚的情報を聴き、映像を想像しながら楽しむことができる。

副音声は、FMラジオを使って聴くので、他のお客さんは通常通り。無声映画の活動弁士がスクリーンの脇に立ち、情景や人物の解説などの音声ガイドを演じられることもある。

このバリアフリーでの映画観賞は視覚障害者だけではなく、高齢化が進む社会において、視力や聴力が衰えていく方にとっても、新たな観賞の方法として様々な方に広く伝えていきたいと活動中である。白杖を携えて柏にこられる方々、それを支えていただくボランティアの方々、健常者と障害者が一緒になり、同じ空間で笑ったり、泣いたりして映画を楽しめるよう、広めていきたいと活動されている。 

【教育課題と本作品】

この作品の舞台は、教育環境が整っていない発展途上国である。4人の子どもを通して、女子教育の問題、身体的な障がい、貧困といったテーマも描かれている。これらのテーマは、発展途上国のみならず日本でも課題となっている。親の教育格差や障がいにより貧困が連鎖しているという実態がある。

課題が山積みの中、このバリアフリー上映会は、希望の灯である。視覚障がいを持った方々が、自分たちの手で映画を鑑賞する機会を作っていく。この映画の子どもたちが、困難を乗り越えていく姿と重なる。

この映画が製作されたフランスでは、学校週4日制から週4日半制に移行する学校制度改革で、学校現場が混乱し、論争が巻き起こっていた。親は迎えに行くのが難しい、学校・行政は課外活動の充実を求められても予算がないと改革を反対する。通勤日数が増えてしまうと不満をもらす教員まで出てくる。そんな時期に、この映画はヒットした。自分の将来のために、長く危険な道を通い、勉強に励む子どもたちの姿に、忘れていた大切なものに気づかされたのではないだろうか。

フランスの子どもたちにも、強い影響を与えた。フランスでは、親かベビーシッターが、手をつないで学校の送り迎えをする。この映画を観て、「もう手をつながずに歩きたい」という子どもがいたそうだ。

【危険にさらされている通学路】

『世界の果ての通学路』に出てくる国では、通学中、武装ギャングに誘拐されたり、年に45人が象に襲われたりする危険にさらされている。

日本でも、京都府亀山市、千葉県館山市、愛知県岡崎市などで、通学中の児童を巻き込む痛ましい事故が起こっている。

柏市内では、自動車の交通量が多く、歩道も車道も狭く、ガードレールのない通学路がある。伸びた草木枝や落葉・ごみでふさがれ、児童が車のすぐ脇を歩かなければならない歩道もある。中には、見通しの悪いカーブや制限速度が守られずに子どもたちのすぐ脇をトラックが通り過ぎていくような通学路がある。抜け道として利用され、朝の通学時間帯に自動車が飛ばして走っている通学路がある。

保護者、教員が、通学路に立ち、安全指導が行われてはいる。その負担もさることながら、いつ事故が起きるかもしれないという不安は大きなものである。大切な子どもの安全な通学路の確保は、最優先の課題であると考える。

通学路は、学校や家庭では学ぶことができない、子どもの社会性を成長させる貴重な場でもある。家と学校の移動だけではなく、家と地域、地域と学校とを結ぶ活動の場でもある。子どもが成長できる通学路を整えていくことも大人の役割だと思う。



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2014年08月12日

手賀沼教員殉職事件

手賀沼教員殉職事件の歴史を風化させておくべきではなく、事件後70年となる今年こそは、顕彰すべきであるというご意見を頂きました。
手賀沼教員殉職事件とは、昭和19年11月22日、東葛飾郡教育会主催の研修会に参加する教職員が、現在の湖北小学校から現在の手賀東小学校に向かう途中の手賀沼で、船が転覆し、乗船者50人中18人が死亡する大惨事となった事件です。
戦争末期、男性がいない小学校教育を女性教員が担っており、死亡した教員の16名は女性でした。
当時の小学生もいまや、後期高齢者です。地域の歴史として語り継いでいくべきものです。
大正新教育の流れの中、布佐小学校では、「自学中心主義教育」の実践で、千葉県下でも注目されていたそうです。そうした教育文化を振り返る機会にもなると思います。
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この「手賀沼教員殉職事件」について、柏市教育委員会の教育研究所が資料を公開しています。
http://www.edulab.kashiwa.ed.jp/eduweb/15-teganuma/teganuma.pdf
※参考
,海了故でお亡くなりになれれた小林富みさんのお子さんである小林健氏によってまとめられたもの。「晩秋」
沼南風土記 
手賀沼のあゆみ 
柏市史 
我孫子市史 
歴史ガイドかしわ 

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2014年06月09日

アメリカの教育あれこれ−東葛飾高校同窓会での講演会

東葛飾高校28回生卒業生の深井順一郎氏を講師にお招きし、「アメリカ教育のあれこれ」と題し、ご自身の50数年のアメリカでの研究生活で感じたことや、アメリカの教育についてお話しいただきました。
深井順一郎氏は、日本の企業を3年勤め、アメリカに留学し、研究生活を経て、物理学博士号を取得し、アラバマ州立オーバーン大学Auburn University)で助教授となり、現在は同大学の名誉教授です。
アラバマ州立オーバーン大学は、アメリカン・フットボールが強く、10万人規模のスタジアムもあります。その他、美術館やゴルフ場、誰でも24時間利用できる図書館(エレベーター付きでバリアフリー)など大学キャンパスの魅力も紹介してくださりました。アップルの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック(Tim Cook)も、オーバーン大学の卒業生です。
こういった施設を備えた大学を経営できるのは、大学の資産があるからとのこと。
財産のある大学は、奨学金で優秀な学生を世界中から集めることができる。また、国の助成金などと違って、すぐに役立つ学問だけでなく、文学や基礎研究に力を入れることができる。そんなお話をお聞きしました。
たとえば、ハーバード大学やイエール大学の資産は、日本の慶應義塾大学や早稲田大学、東京大学と桁違いです。※詳細は、これから調査します。これには、アメリカと日本の税制(寄付控除)や寄付文化の違いが大きいと言われます。
大学認証制度についても、お話しいただきました。
世界的に、基礎教育では日本も評価されていますが、高等教育ではアメリカの評価は高いです。これは、住み良さとも密接に関わってきます。ただ、過度な市場主義による教育格差は問題になっています。
最後に、「グローバル人材」についてもお話しいただきました。深井順一郎氏は、以下の3点を示されています。
ヽ姐餮譴話せること、既成概念を飛び越え、革新を生み出せること、0豬櫃暴┐如教養を身につけていること
講演時間が限られていたため、ここで終了でした。この続きは、これから自分で調べてみようと思います。先輩から良いきっかけを頂くことができた同窓会でした。
 

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2014年06月03日

『バベルの学校』試写会/フランスの適応クラスにみる多文化共生

バベルの学校』フランス映画祭2014 プレス試写会で、アンスティチュ・フランセ東京に行ってまいりました。

まずは、『バベルの学校』の作品概要をプレス資料から紹介します。
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アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちが、にそれぞれの事情をかかえてフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。

24名の生徒、24の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。

果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
<予告編>


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フランスの適応クラスでの実践を知ることができました。言葉だけでない多文化共生が描かれています。先進的な教育実践でもなく、インターナショナルスクールのような雰囲気でもなく、それぞれ事情を抱えた生徒たちが集まる適応クラスですが、ここで大切なことを学んでいました。宗教について、政治について、言語について、差別について、家族について。

担任の教員が、丁寧に面談しているのが印象的でした。学園ドラマのカリスマ教師ではなく、現実の教員の姿がありました。

24人学級は、最適の規模ではないかという思いも強めました。


バベルの学校

監督:ジュリー・ベルトゥチェリ 編集:ジョジアンヌ・ザルドーヤ

オリジナル音楽:オリヴィエ・ダヴィオー

サウンド:ステファン・ブエ、ベンジャミン・ボベー

ミキサー:オリヴィエ・グエナー 

製作:Les Films du Poisson、Sampek Productions

共同制作:ARTE France Cinema 配給:ユナイテッドピープル

原題: La Cour de Babel

フランス/2013年/フランス語/89分/1.85:1/カラー/5.1ch/ドキュメンタリー

シーン写真





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2014年06月02日

ギフティッド教育の必要性

カナダ在住の14歳の大川翔さんが、この春カナダ国内の大学5校に合格して、現地でも大きなニュースになっている。
彼は、中学高校と飛び級して、現在はブリティッシュ・コロンビア州にあるトーマス・ヘイニー高校の3年生。複数の大学から奨学金支給のオファーがあるということが、日本のマスコミなどで話題になっている。
「ちなみにサイモン・フレイザー大学は3万4000ドル、ビクトリア大学は2万6000ドル、トロント大学は合計で1万ドルの奨学金を申し出ている。マギル大学は2万5000ドルの奨学金に加え給料付きの仕事を、そしてブリティッシュ・コロンビア大学は3万ドルの奨学金に加え、リサーチ・アシスタントという給料付きの仕事までオファーしている。」

大川翔さんのブログにもあるように、カナダの大学入試は、州政府の統一試験の結果と学校の成績、課外活動で決まる。
これらの成績が優秀だったら、複数の大学から奨学金支給の合格を得ることになる。日本のメディアでいわれるような「獲得合戦」には、少し違和感がある。

このニュースで注目したいのは、大川翔さんが、9歳のときにカナダで「ギフティッド=天才児」登録され、通常の学校教育とは別にギフテッド・プログラムも公費で受け始めたという点である。
ギフティッドとは、IQが高い子ども達や、ある特定の学術分野で高いレベルの潜在能力を持った子ども達のことを指す。ギフティッドの定義は一つではないが、国、州、学区、学校、プログラムによって異なる。
ギフティッドの子ども達がADHD、双極性障害、強迫性障害、または、アスペルガーと誤診され、社会問題になっている。まだ、ギフティッドに関する知識の少なく、日本においてはギフティッドという言葉が社会で認知されていない。学校教育が、素晴らしい才能の開花を邪魔している場合がある。今の日本の学校教育では、大川翔さんの才能を開花させる教育機会が提供されていないと言える。
私は、画一的な教育ではなく、一人ひとりに合った教育を提供するシステムが必要だと考える。
今、障がいのある子ども達のために、特別な教育支援を充実させてきている。このギフティッドの子ども達にも、特別なプログラムが必要なのだ。

ここで、飛び級についても議論される。
「現段階」では、飛び級飛び入学は、日本の教育制度では必要ないと、私は考えている。
学校は、知識や技能を得るだけではなく、仲間との協働を学ぶ場でもある。才能ある子どもは、どんどん高度な内容を学び、大学院の研究を越えるくらいの研究を進めていけるような支援は、必要である。だからこそ、ギフティッド教育のプログラムや支援体制を整えていくべきと考えるのである。
「現段階」ではと書いたのは、留年はマイナスで、飛び級はすごいといった、先取りすることを良しとする風潮を感じるからである。
大切なことは、一人ひとりに合った教育を提供すること。学年という制度そのものを考え直す必要は感じている。



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2014年05月30日

学校運営と教育内容の改善する学校評価(accreditation)の仕組み

浜田博文編著『アメリカにおける学校認証評価の現代的展開』(東信堂、2014)「第2章 学校改善ツールとしての認証評価の展開−AdvancEDの創設に着目して」p65-p83より

各学校・各学区の状況に応じた認証評価、研究、継続的な改善の提供を目的としたAdvancEDは2006年に設立された。 p65-66
AdvancEDのHP 

AdvancEDの主な活動】p67
’Ь敝床繊accreditation)- 質の高い基準、継続的な改善、質保証、戦略的なパートナーシップ
調査、研究(resarch)-知識経営、研究、イノベーションの開発

成果物とサービス(puroduct and service)-出版、調査、webを使った改善ツール
だ賁膺Δ箸靴討粒悗咫profesional learning)-専門職能開発、学会、コンサルティング、eラーニン
AdvancEDの組織】p66,67
・理事会-6名・民間企業2名、私学校長1名、学区教育長1名、教員1名、大学教員1名
・最高経営責任者CEO・認証評価部門・専門職としての学び部門・イノベーション開発部門・情報及びテクノロジー部門
学校認証評価に用いられる基準】
.咼献腑鵑般榲、▲バナンスとリーダーシップ、指導と学習、ざ軌蘋果の記録と利用、ソ資源と支援のシステム、Ε好董璽ホルダーとの対話関係、Х兮嚇改善へのコミットメント
AdvancEDのサービスを受けるには】p68
認証評価を希望する学校は年会費625ドルを支払う。初年度は、これに登録料350ドルが加算される。
7つの基準を満たすこと、継続的改善プロセスに携わること、自己評価・外部評価を通じて質保証を示すことが、認証校には義務付けられる。

【学校改善のweb上のプログラム-ASSIST】p69-70
ASSISTとは、Adaptive System of School Improvemwnt Support Tools(学校改善支援ツールの適応システム)の頭文字を取ったもの。.廛蹈侫ール、▲如璽織ぅ鵐檗璽函↓自己評価、こ惺参善計画ビルダー、ゥ廛蹈哀薀猊床繊↓δ敢此↓認証評価マネジメント、保証の追跡、導入の追跡、学習と協働の10項目で構成され、改善計画の策定ー評価・認証−支援を一体的に、継続的に実施できるシステムである。AdvancEDのスケールメリットと企画開発力により可能となった。ASSISTによって、AdvancEDは、学校認証だけでなく、学校改善の支援の事業が確立してきた。

学区認証評価】p74-79
学区認証評価は、個別学校の改善よりも、学区内の関係性を重視し、学区全体に影響を及ぼす改善に力を注ぐ。改善は断続的ではなく、3‐5年間継続して行う。生徒の学習到達度を向上させるために全体システム(whole system)アプローチを採用。学区教育委員会と学校のコミュニケーションが増え、教育員会の支援が円滑となり、ビジョンの共有や確認し合うことができたと言う。
【地域協会の歴史を継承】
AdvancEDの活動を可能にしているのは、NEASやSACSといった地域協会が、アメリカで約一世紀をかけて学校認証評価の活動を蓄積し、社会的信頼や教育界における信頼を築き上げてきたことの上にあると言える。



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2014年05月29日

学校運営と教育内容の改善する学校評価(accreditation)の仕組み

浜田博文編著『アメリカにおける学校認証評価の現代的展開』(東信堂、2014)を読む。学校の評価や教育政策の評価は難しいもの。進学実績や学力テスト結果といった限定された指標による「評定」ではなく、より良い教育環境実現のための「改善」へと移り変わっていったアメリカ合衆国での学校認証評価が紹介されている。

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【第三者機関による学校評価機関の必要性】学校運営と教育内容の改善を促進・支援するための、第三者による学校認証評価accreditation)の仕組みが、日本でも必要であると私は考える。学校認証評価accreditation)とは、定められた基準に達しているということを、所定の機関によって公式に承認・認定することを意味する。

 日本では学習指導要領によって基準が定められており、どんな地域でも、一定水準以上の教育を受ける機会が保障されている。しかし、その成果を管理する仕組みは整っていないのが現状である。その結果、学力テストや進学実績といった一面的な成果を切り取った評定に陥る傾向がある。学校の地域性、児童・生徒の発達や家庭背景、学校の運営体制、授業、カリキュラム、教育政策など多面的な分析した上で、一定水準以上の教育を受ける機会が保障されているかどうかチェックしていく必要がある。

【※補足 オランダの教育監督局私が、オランダの教育行政を視察して感じたことも、教育の自由を保障する一方で、教育の質を保 障するための管理体制が整っていることだった。たとえば、「CITO」と呼ばれる全国テストなどを活 用し、学習習熟度や発達段階を測定することが義務付けられており、その結果を分析し、児童・生徒 一人ひとりにあった指導が計画される。学校運営に関しては、教育監督局という行政から独立した評 価機関があり、専門的な知見から学校を支援している。

【学校の裁量権拡大の流れ】1990年代以降、教育の規制緩和・地方分権改革が推進され、「学校の自主性・自律性の確立」が求められてきた。コミュニティ・スクールといった、保護者や地域住民の学校運営の参画や学校と地域の連携などの施策が進められてきた。個々の学校が自らのカリキュラムを編成・実施し、その教育の結果に責任を負うことになり、学校評価アカウンタビリティ(説明責任)が重要な政策課題とされてきた。

【日本での学校評価の課題】しかし、学校改善のための学校評価には、課題が多い。たとえば、以下のような点があげられる。
一人あたりの図書数や理科室や体育館の整備といった現状を評価するより、学力テストの結果等に焦点が当たっている。

教育委員会の支援との関わりが弱く、個々の学校の努力義務となってしまいっている。

J欷郤圈γ楼茲粒惺傘娠鳥臆茲函学校評価の公表などアカウンタビリティとが一体となって語られて、学校現場を混乱させている。



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2014年05月22日

子どもに思いっきり遊べる経験を-子育て支援案

柏で活動されている青空共同保育の会の「どんぐり」先生とお会いし、お話ししました。

子どもが自由に遊べる場所がなくなってきていると痛感します。自然環境が少なくなってきただけではなく、公園には禁止の立て札でいっぱい。けがや失敗をしないように、大人が先回りしています。
怪我した時の責任や小さい子どもを持つ親からの苦情などが出てきた結果、管理している行政は、問題が起こらないようにしなければならなくなってしまっているようです。禁止の立札は、行政頼りで、責任をなすりつけ合ってきた、これまでの市民と行政の関係ではないかと思う時もあります。あらためて考えさせられます。

いま、親の責任で、自由に遊ばせる「プレイパーク」や「冒険の森」のような活動や場所が、かえって貴重になってきています。
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森の中で子どもが感性を研ぎ澄ませ、自然との関わりを学ぶことは重要です。「森のようちえん」といって、自然の中での幼児教育を行う運動や団体が、日本でも広がっています。
もともとは、1950年代にデンマークで、一人のお母さんが森の中で保育をしたのが始まりとされています。スカンジナビアからドイツにも広がりました。
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これまで子育て政策の研究のため、日本での子育て支援センターを視察してきました。
森のようちえんプレイパークにヒントを得て、新しい子育て支援センターのアイデアがあります。
子育て支援の機能を備えた、子どもが自由に遊べる、森や里山を整備してみるのはどうかと考えています。子育て支援センターのように、相談できる保育士さんや保健師さんや、自主保育運営のノウハウを持った先輩ママさんもいて、親も子どもも共に成長できる場になれば。
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2014年春にドイツを訪ねた時に、自主保育森のようちえんを見かけました。
「子供だけの保育ではなく母親が一緒になって子育てを考えたり実践できる場」は、民主主義の土台としても大切だと感じました。自主保育が成立するには、市民の力や民主的な土壌と都市の環境(森・里山や邪魔をしない行政)が必要だと考えています。
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2014年03月19日

未来を創る教育の力

未来を創る教育の力

【希望の教育学】

私の学生時代、授業で紹介されたパウロ・フレイレの『被抑圧者の教育学』を読み、教育のあり方やその役割を考えるようになった。フレイレは、貧しい人々に識字教育を行い、自らの境遇を自ら理解し変化させる、そのような教育を実践した人物として有名である。

日本でも、自分たちの生活を見つめ、より良いものにしていこうという生活つづり方運動や生活記録運動が、大正時代から戦後にかけておこっている。下町での職人の生活を記録した『綴(つづり)方教室』や山形県の山村で無着成恭先生が実践した『山びこ学校』は、戦後の教育に影響を及ぼした。

フレイレは、晩年に『希望の教育学』という本も書いた。そのタイトル通り、教育は希望である。彼は、教育の力で、人間の潜在能力が十分に発揮できるような、平等で公平な社会を実現しようとしたのだった。

【貧困連鎖を断つ】

 2013年の春に、釧路市の生活保護受給者自立支援プログラムを視察した。人口の約1割(18 人に1人)が生活保護受給者の釧路市では、就労体験のほかに、高校進学の学習支援を実施。地域のNPOと協力し、学習指導だけでなく、子どもたちの居場所ともなっている。埼玉県でも、無料の学習教室と家庭訪問による教育支援を行っている。足立区では、民間の学習塾を活用し、学習教室を実施している。

 柏市では、退職校長を中心とするNPO法人教育支援三アイの会が、生活保護を受ける家庭で育った子どもの高校進学支援を柏市と協働で行っている。

今日、高校を卒業していないと就職して働くのが難しい。生活保護を受ける家庭で育った子どもの4人に1人は、大人になって再び保護を受けている現状がある。しっかりと学び、高校を卒業すれば、職業選択の幅も広がる。そのような考えから、教育支援が行われている。

 高知県では、発達障がいなど特別な支援の必要ある子どもたちに、組織を横断して対応している。その保護者にも不登校の経験や発達障がいの可能性も多く、基本的な生活習慣や学習習慣が身についていない場合が多い。地域をあげて家庭教育を支援し、発達障がいやその背景にある貧困の連鎖を断ち切ることを最終的な目標にしている。

【教育の機会を保障するために】

教育格差が次世代に引き継がれてしまう状況を解決するために取り組んでいるティーチ・フォー・ジャパンという団体がある。アメリカで成果を上げたティーチ・フォー・アメリカの日本版だ。

ティーチ・フォー・ジャパンは、経済や家庭環境に関係なく、すべての子どもたちが質の高い教育を受けることのできる社会を実現するための仕組みを提供している。具体的には、教員を選抜・育成し、2年間学校現場に派遣し、派遣された教員の研修・サポート、キャリア支援を提供している。派遣された教員は、任期を終えるとそのまま教員を志望する場合もあるが、企業や行政に就職する。教育現場で得られたリーダーシップや現状の把握をもとに、将来、社会のリーダーとして活躍し、教育現場に還元することが期待されている。

【子どもの居場所】

 待機児童が課題として取り上げられているが、学童保育や子どもの居場所についても深刻な課題である。子どもが安心して過ごせる場所が少なくなってきている。共働き家庭も多い。地域にもよるが、地域で見守る近所の大人も少なくなった。小学生になると放課後の子どもの預け先が質・量ともに不足していて、結果として仕事を辞めざるをえない。小1プロブレムと言われ、社会問題になっている。

 こういった課題に取り組む事例を紹介したい。

 長野県佐久市にある岩村田本町商店街が開いた「岩村田寺子屋塾」。ここでは、小学生に「読み・書き・計算」を中心に教えるほか、お稽古事も教え、商店街の活性化と地域の課題解決に取り組んでいる。

 民間では、放課後NPOアフタースクールが、子どもの放課後の居場所作りに取り組んでいる。柏では、高齢者など地域の大人の力を活かしたネクスファという民間の学びの場がある。身近にある環境や社会の課題を生きた教材に、未来を作っていく力を育てている。

柏市では、学童保育や放課後子どもルームがあるが、福祉部と生涯学習部の担当部署や学校とのさらなる連携や、質・量の充実など、求められるところが沢山ある。

【地域で支える教育の場】

 土曜の授業や部活動のあり方などの議論を通して、地域に開き、地域の大人の力を借り、学校運営をしていこうという動きが出てきている。授業の見守りや図書館指導員、花だんの整備、部活動のコーチ、地域の昔ながらの遊びや読み聞かせなど、地域のボランティアが学校を変え始めている。
 日本では、コミュ二ティ・スクールといって、生徒、教員、保護者、地域が一体となって学校を運営する仕組みがある。保護者や地域の経験や知恵が学校に活かされ、教員や保護者の意識が変わり、生徒にいい影響を与える。多様な価値観にふれることができ、「生きる力」を育む。学校が地域コミュニティの中心となり世代間交流はもちろん、地域の大人同士の交流の機会をつくり、新しい地域のプロジェクトが生まれるきっかけにもなる。さらにその結果として治安もよくなる。教育が生活に根ざすことで地域の力になるのだ。



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2014年02月27日

高校生が主催するCoder Dojo柏

2月16日(日)、TKPシアターのスクリーンを使って、小・中学生向けのプログラミングワークショップが開かれました。主催者は、なんと高校生!
アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された教育用プログラミングツールである「Scratch」を使い、自分だけのオリジナルゲームを作ります。そこで作られた作品が、映画館のスクリーンで上映されるわけです。
午前中、小学生がここで作った作品をTKPシアターで発表します。
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TKPシアターで、小中学生が午前中に作った作品を発表しています。映画館のスクリーンに、自分の作品が映し出されるのは、すごく嬉しいことですね。高校生の宮島くんが、司会と一人ひとりの作品にコメントしています。
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主催者の高校生である宮島君や加藤君は、 2013年の5月からCoder Dojo柏とういアイルランド発祥の小中学生向けプログラミング道場を開き、プログラミングを小学生に教えてきました。
単にプログラミングを教えると言うよりは、それを通して、例えば創造力、表現、論理的な考え方の学習、科学的思考法の獲得などを目的としています。
これからの社会で必要だけれど、今の学校では充分とは言えない分野です。
こういった学びの場を作っていこうという高校生たちの動きも頼もしく、応援してくれる大人と一緒に活動するとで、主催者の高校生も大きな学びを得ています。
これからが楽しみな活動です。
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写真は、イトナブ石巻と交流しているところです。
CoderDojoについて】 
http://coderdojokashiwa.wix.com/kashiwa#!collection/c1p9k より
CoderDojoとは、世界各地で開催されている、こどもたちのためのプログラミング教室です。
運営やメンター(先生)はすべてボランティアで行われています。
2011年にアイルランドから発祥したムーブメントで、現在は100ヶ所以上のCoderDojoが世界各地で開催されています。
2012年6月には、アジア初のCoderDojo Tokyo が開催されました。
CoderDojo柏を主催しているのは現役高校生で、これは世界各地のDojoを見渡しても類がないでしょう。
プログラミングを職業としているプロの大人が、メンター(先生)として、皆様に丁寧な指導を行っています。
日本国内のCoderDojoは現在14ヶ所あります。


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2014年02月21日

デザイン思考を学ぶ場

デザイン思考Design Thinking)とは、自分たちが抱える問題や社会課題、ニーズを見つけ出して解決することにより、創造的な製品やサービスを生み出していくような思考プロセスです。
経験、感性、異領域の出会い・協業を重視する考え方です。
日本語で用いられているデザイナーやデザイン会社の「デザイン」という意味だけではなく、幅広い意味を持っています。

大ざっぱに言うと、以下のようなプロセスです。
1. 問題を見極める
2. 出来るだけ多くの解決策を考えてみる
3. その中から、いくつかのアイディアを選び、改善していく
4. 最終的なアイディアに絞り込む
5. 視覚的なデザインやプロトタイプを作成
6. 実行する

デザイン思考では、解決方法を考えるのではなく、問題の本質やそもそもの目的を考え抜きます。
「なぜ?」を繰り返し、常識の枠を取り払っていきます。
デザイン思考は、座学より、実際のプロジェクトに参加して学んでいくほうが適しています。
経験による学びを提唱した教育学者デューイの流れをくむ、キルパトリックのプロジェクトメソッドのような学び方です。
専門分野や学問領域など、垣根を越えた協働・コラボレーションを促していきます。

スタンフォード大学d.スクール(ハッソー・プラットナー・インスティテュート・オブ・デザイン)が、デザイン思考を学ぶ場として有名です。学部を越えてチームを組み、企業やNPOと組み、課題解決のプロジェクトを通して学んでいきます。授業内で開発や製品化が行われ、多くの企業がd.スクールに課題を持ち込んでくるそうです。
学ぶ空間も創造性に影響を与えるという考えから、工夫された学びの空間です。
その工夫については、『make space』という本で紹介されています。
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私たちは、柏まちなかカレッジでデザイン思考の実践に取り組んできました。
一つが、食のフューチャーセンターです。
食のフューチャーセンター柏では、様々な社会課題に対し立場を越え、多様な人たちが集まり、力を合わせて地域・未来に働きかけ、プロジェクトという活動を通して「つながり」ある地域社会をデザインしてきました。
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2つ目が、柏まちなかカレッジで岩見周介さんが塾長をつとめるデザイン未来塾です。
以下、デザイン未来塾の説明です。
「デザイン未来塾では、デザイン思考とバックキャスティングによる未来づくりについて、さまざまなテーマで考えています。未来志向の発想法は、既成概念から離れた自由な発想のトレーニングにもなります。この未来塾では、分析的な手法を扱うことはほとんどありません。
発想を広げたり、絞り込んだりを繰り返しながらカタチにしていく『デザイン思考』と、究極の理想(未来像)をイメージして、そこから現在(いま)を振り返って、未来へつながる道を探る『バックキャスティング』。
主にこの2つの手法を用いながら、未来づくりを展開していきます。」
このデザイン未来塾に、d.スクールのように企業や個人から、課題が持ち込まれ、アイデアが実現し、より良い未来を作っていきたいです。ご相談事がある企業や組織の担当者さん、お待ちしています。
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まちなかカレッジではありませんが、はったりすくーるでもデザイン思考を学べます。
はったりすくーる主催者の藤本太一さんと意気投合し、これから一緒に一講座を企画します。
greenz.jpで紹介されたはったりすくーるの記事です。
自分のビジョンをぶちあげる! “未来”にフォーカスを当てたセルフ・ブランディングの学校「はったりすくーる」

デザイン思考は、単なる方法論ではありません。
姿勢や文化と言った感じにちかいかもしれません。 


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2013年10月23日

Open Educationと授業のあり方の転換

大学レベルの講義を無償で一般に公開する「大規模公開オンライン教育」の推進を目的とした「日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が11日に設立された。
ブログ:来春から始まる大学講義の無償公開 | ブログ 討論×闘論 | Reuters 
http://jp.reuters.com/article/jp_blog/idJPTYE99H05X20131018

オンラインの教育が、学校の在り方を変えつつあります。
ますます学校の意義が、知識の提供から、対話・経験に移行していくことになります。
講義は自宅で聞き、学校では児童・生徒・学生同士が対話・協働し、学び合ったり、教員からの個別に指導を受ける反転授業といった授業形態も現れてきました。
電子教科書の普及も、この流れを促進させるでしょう。

以下、海外のオンライン教育のサイトなどもご紹介します。
  
◆33もの大学の講義が公開されています。世界中のどこからでも受講可能になります。 
https://www.coursera.org/

◆”The Future of Online Education For anyone, anywhere, anytime”
MIT,ハーバード,UCバークレーが講義を無料公開。

◆"Learn. Think. Do. Higher Education for Free"
ユダシティ オンライン大学、これからの展開に期待。

◆ザ・ミネルヴァプロジェクト エリート養成のオンライン大学。2014年開校予定。 "Minerva is offering a uniquely rigorous and challenging university education to the brightest of the world’s future leaders." 
http://www.minervaproject.com/

◆カーン・アカデミー Khan Academy
 
◆TED-Ed 教員向けのオープン教材。 http://ed.ted.com/

テレビゲームを活用した学習。http://educator.dimensionu.com/dimu/default.aspx 


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2013年10月20日

CSA(Community Supported Agriculture)−農×コミュニティのこれから

2013年10月3日、わが家のやおやさん 風の色”さんの畑で、柏まちなかカレッジ「CSA(Community Supported Agriculture)-農×コミュニティのこれから」を開催しました。講師に西山未真さん(千葉大大学院講師)、風の色の今村直美さん・細渕有里さん、五十嵐泰正さん(筑波大大学院准教授)。他にも参加者皆様のご意見が勉強になりました。畑作業も体験し、教室だけではできない学びがあったと思います。

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CSAとは、「地域が支える農業、農業が支える地域」というものです。
大きな特徴は、2つ。作物の年間契約を結び、前払いすることで経営を安定させること。消費者も畑の経営に関わっていくこと。
援農や産地直送などの取組みとは違い、生産者-消費者という区切りがありません。CSAは、ファーマーズマーケット、コミュニティガーデン、学校給食地産地消プログラムなどのローカルフード運動の一環で、公正かつ持続可能な社会を目指した取り組みです。CSAは、北海道長沼のメノビレッジや神奈川県大和市のなないろばたけ農場が有名です。この我孫子(新木)の風の色も、地域コミュニティに根差した、本来の意味でのCSAとして注目されています(西山未真・千葉大大学院講師)。
この畑を運営する風の色の今村さんは、「開かれた畑にしたい」、「みんなに愛される畑にしたい」と語っておられました。農家だではなく、地域みんなで作り上げるところが核心だと感じます。
教育においては、コミュニティスクールが、学校任せだけではなく、親・児童生徒・地域も運営に参加し、地域コミュニティの核となっています。共通するところがあると話し合いました。
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畑から宅配する野菜とともに、その野菜を使ったレシピも添えられています。そのレシピは、野菜の食べ方を研究しているVege Labo (ベジラボ/大瀬由生子さん、川浦智子さん、木村麻里さん、和田真由美さん、窪谷美幸さん)のご協力です。今村さんと細渕さんは、宅配数を増やせば経営は安定するかもしれないが、しっかりとコミュニケーションができる数を維持したいとお話されていました。家族構成や食の好みなど、把握して宅配されているとのことです。
新規就農者への行政のサポートなど、まだまだ課題が多いのが現状です。
それでも、今村さんたちのような取り組みが、これから注目され、広まっていくのではないかと、現代社会の中で希望を見出した1日でした。
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わが家のやおやさん風の色 のHP
http://dogkorodayo.blog44.fc2.com/

今村さんのお人柄が素晴らしいことが、この畑に関わっているみなさんから伝わってきました。
ゆくゆくは、畑で学童保育にも取り組みたいという夢も聴かせて頂きました。


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2013年10月09日

『地域の力を引き出す学びの方程式』の出版元水曜社と私

2007年、私が「自分史研究」で、愛知県春日井市のかすがい文化財団を訪問したときに、学芸員の方から『手帳は語る。』と『まちづくりオーラル・ヒストリー』をご紹介いただき、文化とまちづくりの領域に開眼するきっかけとなりました。
この
2冊は、水曜社から出版されております。内容も装丁も素晴らしいもので、いつか私が出版するときは、水曜社さんからと決めていました。

11月には『地域の力を引き出す学びの方程式〜柏まちなかカレッジにみる教育×まちづくりの答え』が、水曜社さんから、いよいよ出版されることになりました。夢が実現しました。http://p.tl/FWKs  

今から4年ほど前、水曜社さんに本の企画を持ち込みました。
教育哲学や教育方法論などを基礎にした柏まちなかカレッジの理念を中心に組み立てた内容について、「頭でっかちな文章ではダメで、人間をイキイキと描かないと人の心をつかむことはできない。まちのリーダーになるためには、そういった言葉の力が必要だぞ」と水曜社の仙道社長にご助言を頂きました。
当時は、教員を辞め、大学院博士課程での研究と教育コンサルタントとしての仕事が中心で、まちのリーダーと言えるものではありませんでした。その後、柏まちなかカレッジの活動も広がりから、まちへの関わりが深くなり、もっと運営に関わっていきたいという思いを強め、今では市議会議員として活動しています。仙道社長から、まちのリーダーとして頑張ってほしいというエールを頂いたと感じています。

地域の力を引き出す学びの方程式』は地域色が強く、実績のない著者なので、売れ筋の内容ではなく、出版社さんとしてはリスクがあるとのこと。それでも、柏まちなかカレッジが、次のステージに成長するための応援したいということで、出版が決まりました。出版社の社会的な使命を実感しています。ご期待に応えられるよう、柏まちなかカレッジは、より成熟した活動を展開していきたいと思います。

編集者の福島さんには、良い内容にしていこうと、辛抱強くお付き合い頂きました。
装丁の山中健雄さんは、本まっち柏で出会った同じ年齢のデザイナーです。山中さんにとっても初めての作品となり、実現はしませんでしたが活版印刷も含め、様々なアイデアを出して頂きました。
様々な方に支えられながら、出版は実現するのだと知りました。

関係者の皆様、ありがとうございます。



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2013年09月24日

修学旅行や林間学校、これからの宿泊学習のあり方について

修学旅行林間学校などこれからの宿泊学習のあり方について。
修学旅行とは文字どおり学をおさめるという旅です。
そういった意味では、ヨーロッパの貴族が行っていたグランドツアーといったものがあります。書籍で得た地理、歴史の知識を史跡めぐりなどによって実地で学び、文化的な教養を身につけていきました。パーティーなどに参加して社交を学んでいき、人脈も広げていきました。地元を離れて庶民の生活を知り、自国での政治に生かしていきました。ロシアのピョートル大帝の事例などが有名であります。
日本では講を組み、お金を積み立て、数名が村から送り出されていったお伊勢参りの伝統もありました。
近代になってからも一般の庶民の所得が低かったころは、なかなか遠方へ旅行へ行くこともできなかったため、見聞を広めることが修学旅行の大きな目的とされているところはあると研究の中でも言われております。
しかし、現在では海外を含め遠方へ旅行に行く家庭も多くなってきたところから、修学旅行の存在意義を問う声も一部にはあります。
修学旅行費用の捻出が困難な家庭の存在、入試や部活動の大会との兼ね合い、授業時間の確保、旅先での不祥事など、課題は多いものです。しかし、一方でその意義は長年の実績からも認められております。
そこで、この授業時間の確保が難しい中や旅費の積み立ても大変な中、実施する修学旅行のあり方について考え直す時期にきています。
柏市では、小学校は日光へ、中学校は京都・奈良へ修学旅行先としております。歴史文化を学ぶ上で妥当なものと考えております。
一方で、物見遊山ではなく、本来の文字通りの学をおさめる学習活動を市の目的としてフィールドワークや地域調査や取材活動など、レポートをまとめるような活動をしている学校もあります。
今、児童にとって必要なことは、例えばこの農家の民泊など地域の文化を体験し、つながりをつくっていくことではないかと私は考えております。
都市と農村、山村、漁村、あるいは農村と農村、山村と漁村などの交流など、ふだんからの地域の交流は一生の財産となります。
私が高校でで歴史の授業を行っていて感じたことは、農業の発達を説明するにしても、
「くわなど農具のことがわからない」、「水田を見たことがない」、大人にとって当たり前のことがイメージできない子供がいるということがあります。
これからますます当たり前と感じているこの日本の生活に触れる、触れられる機会は減ってきています。
京都で寺社をめぐる旅は、家庭でも企画できますが、農村の暮らしを体験するには、学校の支援が必要なのが現状であります。

修学旅行に農家民泊を取り入れることは意義があると考えています。
また、林間学校や校外学習で市内の農家に農業体験を行うことについても、ぜひとも実行していってほしいものです。

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2013年07月07日

草の根からの教育改革

塾教育研究会(JKK)発行 「響」15号に所収されたものを転載いたします。 

私は、現在、柏市市議会議員として、教育政策を中心に取り組んでいます。http://www.y-yamasita.com/
あわせて、一般社団法人教育共創研究所を立ち上げ、地方議会から全国の教育改革を加速させようと活動しています。http://www.k3japan.org/
私が、このような活動に至るまでの経緯と、これからの展望を述べさせて頂きます。


【教育学との出会い】 

 私は、早稲田大学教育学部に進学しました。教員志望というわけではありませんでしたが、教育学の授業を受け、「教育とは」、「理想の教育とは」、「理想の社会とは」という問いを考えるようになりました。

 授業を通して、自分自身が受けてきた教育を客観的にとらえるとともに、オルタナティブ教育とくくられた教育の可能性に興奮したのを覚えています。


【塾経営の経験】

 学生時代は、アパートの一室で開いた塾の経営に関わっていました。小さい塾なので、同じ教室に、同じ学年で、同じ教科の授業を行う事ができません。見よう見まねで、大学で学んだイエナプランやドルトンプラン、フレネ教育を実践していきました。家族的な雰囲気の中、「学びの共同体」が育っていくのを目の当たりにすることができました。


【高校教諭から市議会議員へ】

 大学院を卒業後、土浦日大高校に勤めました。毎日が格闘でした。クラス経営、授業、部活動経営、生徒(生活)指導、学生寮舎監、生徒会活動といった生徒との関わりの他にも、生徒募集や教務、庶務などの校務分掌、PTA活動、もろもろの事務、先輩方や保護者、地域の方々とのコミュニケーション。自分自身の行動や言動が適切であったか、学校とは何か、教育とは何か、考える毎日でした。

 問題クラスと見られたけれど、ノビノビと個性的だった学級。

 監督はサインを出さなかったけれど、県大会に優勝し、関東大会に出場した軟式野球部。

 ともにご飯を食べ、ともに掃除し、ともにお風呂に入り、ともに学び、ともに暮らしながら、荒れ果てていた状況から温かく落ち着いた学生寮。

 これらの教育実践を振り返ると、イエナプラン教育のエッセンスが活かされています。学級経営では、多様な生徒同士の学び合いが生まれました。学生寮での勉強会では、ドルトンプランやイエナプランを活用しました。

 充実した教員生活でしたが、次第に、学校での教育だけでは限界があると感じるようになりました。家庭や地域、社会経済の問題、教育格差の問題について考えているうちに、居ても立ってもおられず、2度目の卒業生を見送った後、教員を辞めました。

 大学院博士課程での教育学研究や、地域で生涯学習の活動(柏まちなかカレッジ http://www.kcollege.org/ )を経て、現在は、柏市議会議員として、学校と行政、地域社会が一体となって、教育に取り組んでいくために、議会から働きかけています。


【オランダ視察を契機に】

 2012年4月、念願のオランダの教育を視察する夢が叶い、ダイナミックな動きが始まります。リヒテルズ直子さんのご助言を得て、教育共創研究所を立ち上げることになったのです。

 「改革は、草の根から広がっていくほうが力強い」、「改革には、連帯が必要」、「デモクラシーを実現させたい」、そんな話で、リヒテルズさんと熱く語り合いました。語り合った教育への思いを実現するためにも、連帯していくための組織を作ってはどうかとのご助言を頂き、同行した長井悠さん(ハバタク株式会社取締役)とともに、教育共創研究所が始まりました。


【草の根からの教育改革】

 教育共創研究所は、文科省からのトップダウンの教育改革ではなく、地方議会からの草の根の教育改革を目指しています。地方議会から、地方自治体での素晴らしい教育実践を促進し、他の自治体に広めていきます。たとえば、100の自治体で、ある教育改革が同時多発的に進められれば、その動きに追随する自治体も現れるであろうし、文科省にも影響は与えられると考えています。

 草の根からの教育改革を実現するためには、地方議員同士の情報共有と連帯が必要です。教育共創研究所は、地方議員と情報を共有し、連帯していくためのプラットフォームを目指しています。


【地方議会と教育行政】

 教育というと、文部科学省がすべてを取り仕切っているイメージがあるかもしれません。しかし、教育行政は、地方自治体でも行われています。各自治体の教育委員会では、教職員や学校施設の管理、教室など子どもの学ぶ環境の整備、給食、通学路の安全確保など、小中学校の運営を行っています。いじめの問題でも、教育委員会が問題になりました。教育現場の課題は、地方自治体の教育委員会が関わっているものです。地方議員は、自治体の教育委員会についても、チェックしていかなければならないのです。

 コミュニティ・スクール、小中一貫校、教育施設設置・整備、学校選択制、少人数授業、民間人校長なども、地方自治体の教育委員会の取り組むことができるものです。こういった教育政策の提案や推進を、議会から行っていくのも、地方議員の役割です。


【地方議員に教育は変えられない?】

 多くの地方議員が、「教育を変える!」と意気込み、国政に進出していったものの、しがらみや組織の論理に負けていくのを見てきました。彼ら・彼女らのうち、初心を貫き、教育改革を行ったのは、どれくらい、いるでしょうか?

 多くの地方議員が、「教育を変える!」と意気込みながらも、情報量不足で当局の答弁に言いくるめられていたり、議員が現場の状況を把握せず、思い込みや市民受けの良いパフォーマンスで、マスコミと一緒になって、現場の教員の邪魔をしたりしたことを目にしてきました。

 議会で教育が話題になると、何のエビデンスもなく、思いこみだけで質問したりする議員が多いのです。いじめがあれば、その対策が思いこみや感情だけで議論されます。ちゃんと調べて、証拠をとって、そして質問する。そういうことができる議員が、増えていったらいいなと思っています。しっかりとした質問をする議員には、教育委員会も市長部局も一目置くだろうし、協力し合えるだろうと思います。議会質問の一種のオープンソース化です。これが、教育共創研究所の活動の柱です。

【議会質問勉強会の取り組み】

 教育共創研究所では、議会質問情報を共有し、知恵を出し合い共創し、一自治体の教育実践を、全国に波及させていくための議会質問勉強会を、定期的に(年に8回)開催しています。これは、地方議会から、日本の教育に働きかけていこうというアクションです。地方議員のネットワークを作り、教育分野の勉強の場を作り、知見をためていきます。
※議会質問勉強会について http://www.k3japan.org/blog/4267/
 

 地方議員は、市政にわたるあらゆる分野のことに取り組まねばならず、教育はその一部です。そして、教育に力を入れても、選挙に有利なんてことはありません。高齢者福祉に力を入れた方が、マーケティング的に有利だからです。だから、教育分野は、議員活動の中でもおろそかになってしまいがちです。しかし、心ある地方議員はたくさんいて、そういう議員たちのネットワークと勉強の場があれば、と考えて活動しています。

 議会を通して教育委員会に働きかけ、教育委員会を通して教育現場が改善されていく、という道筋を、しっかりつけたいと思っています。

 これまで、/育「弁当の日」、△い犬疚簑蝓QUテスト」を取り扱ってきました。4月と5月の勉強会では、9月の議会質問に向け、「シチズンシップ教育」について話し合い、議会質問作成に向けた具体的な意見交換を行っているところです。この動きを深め、広め、加速させ、地方議会から日本の教育を良くしていこうと考えています。
山下 洋輔



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2013年06月28日

経験による学び‐プロジェクト・メソッド

フューチャーセンターやまちなかカレッジの活動は、私にとって教育活動です。
プロジェクトを通した学びを提供していくよう設計しています。

プロジェクト・メソッドというのは、20世紀を代表する教育哲学者、ジョン・デューイの高弟のキルパトリックという人が、デューイの問題解決学習の方法を受け継いで体系化した学習メソッドです。

大学院で共に教育学を研究した苫野一徳氏のブログに詳しく紹介されています。
http://ittokutomano.blogspot.jp/2013/05/blog-post_9.html
ちなみに、苫野氏のブログは、教育学・哲学を学ぶ人にとって、素晴らしいナビゲーターです。
他の記事もチェックしてみてください。


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2013年04月09日

俳優・萩原流行氏と対談

hagiwaranagare

















俳優の萩原流行氏と対談

http://www.evernote.com/shard/s155/sh/ed8b6d3a-23e2-48aa-83d9-652970962a1d/b0c548b0c8534507aad218c7c2170344

萩原さんは、「教師ビンビン物語」でも教員を演じられているだけでなく、実際にも教育に熱心な方でした。うつ病経験からのメッセージも発信されています。

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2013年03月15日

東京大学フューチャーセンター-柏の葉フューチャーセンターの整理

「東京大学フューチャーセンター」という柏の葉キャンパス駅前の工事の看板を見た方から、ご質問を頂くので、お答えします。
東大FC










東京大学は、既存のプロジェクトが、民間企業と共同研究・開発を推進できる場を創っていくという考え方のもとに、平成21年度に東京大学フューチャーセンター推進機構を設立しました。
東京大学柏キャンパスをフィールドとして、新しい社会システムの構築を目指しています。

【サイエンス研究】
超高齢化・低炭素化・社会実験データの蓄積と活用、相乗効果の創出。

【共通課題の解決】
公民学連携、新産業創造。

【教育の体系化】
社会実験手法の体系化。高齢化・低炭素化ノウハウの体系化。社会連携による人材育成。

フューチャーセンターについて、2012年6月の柏市議会にて、
山下が「柏の葉国際キャンパス構想について‐その現状とフューチャーセンターの試み」
について質問し、その答弁に、「一般社団法人のフューチャーデザインセンター」や「柏の葉アーバンデザインセンター」について整理されています。

http://www.y-yamasita.com/diary.cgi?no=119

一般社団法人のフューチャーデザインセンター(平成21年の7月に設立)
民間の企業等によって、国家的な課題を解決すると、そういう具体的な先進モデルをこの地域で考えて実践につなげていくことを目的とする。
http://www.fdc.or.jp/j/greeting/index.html

●柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
故・北沢猛東京大学教授(当時)が、センターの必要性を提示したことに始まる。柏の葉キャンパス周辺のまちづくりについて、公・民・学が連携してまちづくりを進めると、そのような趣旨のもとに、既に平成18年に設立。これらがさまざまな連携のもとに、まちづくりを総合的に進めるというところでスタートしている。
http://www.udck.jp/about/000246.html

●柏の葉フューチャーセンター(仮称)
柏の葉の新産業創出を目指す。大学や企業等のアイデアを事業化していく。
具体的には、まだ、誰がつくっていくのかもまだ決まっておらず、どういうものにするかということでまだ整理されておらず、具体的には展開されていない。TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)が、この役割を担いつつある。

TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)
多くの先端技術や先進的研究が集まるつくばエクスプレス(TX)沿線の地域特性を生かし、筑波・柏の葉・秋葉原を核とした多くの起業家を育成・支援するネットワーク組織として、2009年11月にTXアントレプレナーパートナーズ(TEP)が設立されました。
日本のアントレプレナー活動の中心的役割を担いながら、海外との交流を積極的に持ち、産業の視点から地域の活性化を図っていくことを目指しています。
http://www.udck.jp/exp/000304.html より引用)


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2013年01月05日

ストーリー・テリング@ネクスファ

あらためて、ストーリー・テリングについて書かせて頂きます。
この「ネクスファ」で、私は、毎月1回、「ストーリーテリング」の講座を担当しています。
一人ひとりの持っている経験は貴重なもの。「ストーリー・テリング」では、どんな話も、その人の経験から生まれたかけがえのない物語と考え、相手の話を尊重して、聴くという姿勢を身につけます。そして、聴いてもらえたという経験は、生きる自信につながります。もちろん、人前で、自分の考えを、はっきりと自由に、恥ずかしがらずに話す力や、物語を組み立てる力がつきます。


前回の記事に出てきた「ネクスファ」という放課後サポートと学習塾が一体化した新しい学びの場があり、地域の大人たちが関わり、学び合うことが大切にされています。

http://next-ph.jp/about.html

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以下の二つの力を身につけることを狙っています。

自己肯定感
⇒話を聴いてもらうことで、自分の存在を認めてもらえたと実感でき、将来の自信につながります。

▲廛譽璽鵐董璽轡腑麈塾呂板阿力
⇒他の人に説明することで、人に伝える力が身につきます。また、人の話を聴くことができるようになります。

http://next-ph.jp/program.html

まずは、難しく考えずに、話を楽しんでもらえるようサポートしています。



上記の2つが一般的な説明ですが、さらに重要なねらいがあります。
それは「子どもの物語作りをサポートすること」です。
※私の指導教授である藤井千春氏のエッセイを以前に紹介いたしました。
「教育とは、子どもの物語作りをサポートすること」

私自身、大学院博士課程では、教育思想・哲学の研究室に所属し、「自分史」をテーマに、自分との対話について、研究していました。教育学では、「成長とは、他者との相互作用」であるとされています。私は、さらに進めて「成長とは、他者との相互作用の結果におこる自分自身との対話」と考えました。「自分史」を書くことで、自分を振り返り、過去をどう捉えるかということを研究したのです。

現在の自分が、過去の自分をどうのように考えるか。そして、どのように今の自分と結びつけるか。つまり、どのような物語を作るか。
ストーリーテリングでは、子どもの物語作りを観察し、成長の様子を把握し、それぞれに合ったをサポートをします。私との対話を通し、子どもの成長に必要な内面・自分自身との対話を深めるのです。

決められた教材を提供するのではないので、私も真剣勝負で臨んでいます。
子どもは正直です。
その結果、毎回、私自身も学ばせて頂いています。
学校を離れ、私自身が授業を担当することがなくなりましたので、貴重な機会です。


 



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2013年01月03日

小学生が思い描く理想の学校

柏中学校の近くに、「ネクスファ」という放課後サポートと学習塾が一体化した新しい学びの場があります。ここでは、地域の大人たちが関わり、学び合うことが大切にされています。

http://next-ph.jp/about.html

この「ネクスファ」で、私は、毎月1回、「ストーリー・テリング」の講座を担当しています。
一人ひとりの持っている経験は貴重なもの。「ストーリー・テリング」では、どんな話も、その人の経験から生まれたかけがえのない物語と考え、相手の話を尊重して、聴くという姿勢を身につけます。そして、聴いてもらえたという経験は、生きる自信につながります。もちろん、人前で、自分の考えを、はっきりと自由に、恥ずかしがらずに話す力や、物語を組み立てる力がつきます。私が教育学博士課程で研究した内容をプログラムに活用しました。まずは、難しく考えずに、話を楽しんでもらえるようサポートしています。

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この日のテーマは「自分たちが思い描く学校」。

はじめに、トットちゃん(『窓際のトットちゃん』)の通っていた学校の話をしました。電車の車両が教室など、うらやましい話が出てきました。次第に、それぞれが理想の学校に話に広がりました。
「世界一ゴージャス」、「校舎がお城」、「土日だけ学校」、「サスケのアトラクションがあり、練習できる」、「魔法を学ぶ」、「手下がいる学校」、「ホワイトハウスが学校」などなど、発想が自由すぎます。


一方で、学びの当事者である小学生自身が思い描く理想の学校は、私も勉強になりました

●「自由」という声が多かったです。これは、教育者が理想としてきたものです。

●「ずっと休み時間」、「遊びばっかり」という本音は、デューイがLearning by doing(体験から学ぶ)と通じるものがあります。先進的な教育では、「遊び(play)」と学びを切り離していません。

●「時間割なし」→学びは、教科・科目によって区切られるものではない、と考えられます。

●「理科実験し放題」、「体育ばかり」、「算数だけ」→自分の好きな科目に集中したいという意見です。

●「先生いない」→学びの主体は子どもたちです。「先生は必要な時だけ」→教員はあくまでサポート役。「宿題なし」→やらされる勉強は、嫌という声。

●「1人から10人の学校」、「一人だけの学校」、「一人につき先生が一人」→少人数・個別教授を求める声も。

●「家のような校舎」→生活と学びを切り離さない教育と共通した考えです。(※例、イエナプランでは、教室はリビングルームとしている)

●「泊まることができる」、「家とくっついている」→イギリスなどの寄宿学校があります。ただ、通学が大変という声でもありました。

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「児童の権利に関する条約
(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効しました。日本は1994年に批准しました。

\犬る権利、⊆蕕蕕譴觚⇒、0蕕銚⇒、せ臆辰垢觚⇒の4つが柱となっています。もっと、子どもの目線に立った教育や政治が必要だと思います。
せ臆辰垢觚⇒に関しても、考えていかなければなりません。子どもたちは、自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動することができる。

「政策の決定、立案及びそれらの過程への関与方法を考える上で、小さい児童や若者が有している物理的、社会的環境に関する権利を十分に満たすことを優先して取り組むべきである」とロンドン宣言でも謳われています。


子どものころには、哲学的なことも考えているもの。いつしか、大人になって忘れてしまった人も多いのではないでしょうか。大人と比べて未熟ではあっても、子どもの視点は、社会に有益な気づきを与えてくれます。



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2012年11月14日

ビル・ゲイツも支援するチャータースクールKIPP

KIPP (Knowledge Is Power Program)は、アメリカ合衆国に、そして世界に大きなインパクトを与えているチャータースクールプログラムである。
チャータースクールとは、保護者、地域住民、教師、市民活動家などが、その地域で新しいタイプの学校の設立を希望し、その運営のための教員やスタッフを集め、その学校の特徴や設立数年後の到達目標を定めて設立の申請を行い、認可された場合、公的な資金の援助を受けて設立された学校である。

KIPPは、Teach For America 出身の Dave Levin と Mike Feinbergが、1994年に立ち上げた。全米に120校を展開する最大のチャータースクールとなり、3,9000人の生徒が通っている。
特徴は、時間をかけ、よく勉強させること。
 "Work Hard, Be Nice" とホームページにも示され、創立者からはこのタイトルで本も出版させれている。

このKIPPに、ビル・ゲイツは、多大なる支援を行っている。
※TEDにおけるビル・ゲイツのスピーチ
Bill Gates: Mosquitos, malaria and education
http://www.ted.com/talks/bill_gates_unplugged.html
※NHK Eテレのスーパープレゼンテーションでも、紹介されている。
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/120611.html

より良い社会を実現するためには、教育をより良くしなければならない。
教育を良くするためには、いかに優秀な教員を育成するか。
良い授業や教材の共有が求められている。



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2012年11月12日

MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方

『MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方』「スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化にする『場』の作り方」が紹介されています。
イトーキ オフィス総合研究所の谷口政秀所長とは、場つくりについて話し合っており、これから面白い企画を実現させていくところです。

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【著者】
スコット・ドーリー:スタンフォード大学デザイン研究所(通称dスクール)のクリエイティブ・ディレクターで 環境コラボラティブ共同ディレクター。
スコット・ウィットフト:同研究所の環境コラボラティブ共同ディレクター。
[監修]イトーキ オフィス総合研究所
イトーキ・オフィス総合研究所は、株式会社イトーキのリサーチ部門として2011年に設立された。
社会変革を観察・研究し、未来の働き方や働く場について社内外に提言している。



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2012年10月09日

「おじいさんと草原の小学校」

「おじいさんと草原の小学校」を観てきました。教育の力、学ぶ喜び、植民地の問題、今なお続くケニアの部族主義、そして、子どもたちに見出す希望の物語が紡がれていました。84才小学生の実話をもとにした映画です。

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84才の小学生は、学校に通え無い子どもたちのために、国連の国際会議でスピーチしたそうです。そして、息を引き取る瞬間まで、獣医を目指し勉強していたそうです。「私にとって自由とは、学校に行き学ぶこと。もっと学びたい。」by キア二・マルゲ 



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西水恵美子さん(前世界銀行副総裁)から学んだリーダーシップ

昨日の東葛リベラルアーツ高校生版リーダーシップ研修特別編で、西水美恵子・前世界銀行副総裁から学んだことは、これからの私の力になると確信しています。


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「貧困」について、どんなイメージを持っているか、西水さんは、ワークショップの冒頭で、高校生に問いかけました。その時、私も、考えました。私が、思い描いたのは、アフリカや遠い国のことでがありませんでした。借金の返済に苦しむ家庭、日々の生活でいっぱいいっぱいの家庭、会話もなく、すさんだ毎日。その状態への恐怖。そんな、ごく身近に、あり得る「貧困」でした。

懇親会で、私のイメージした「貧困」を、西水さんにお伝えしました。
西水さんは、今の日本の貧困は深刻な状態であるという考えを示されました。
今の日本の貧困は2世代目で、世代を超えて引き継がれている。
今、対処しなければ、貧困が固定化した状態が続いてしまう。
教育格差を改善しなければならない。
そんな話になりました。

以前(2009年4月)、「ペアレントクラシーと学力格差」という記事を書きました。
http://goodman.livedoor.biz/archives/51426546.html

最近になっても、教育格差について、議論したところでした。
OECDの対日経済審査報告書2011概要でも、日本の貧困や教育格差について指摘されています。
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/macroeconomics_pdf/20110421jpnsurvey3.pdf

あらためて、私は、学校現場の外から、教育に働きかけていかなければならないと使命を感じました。

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西水さんは、世界銀行改革についても、話して下さりました。
世界銀行の株主は、国民一人ひとりである。直接、国民の声を聴き、政府をチェックしていく。
国民から聴いた声は、ちゃんとフィードバックしていく。そこから信頼関係を築く。
世界銀行の支援を通して、国の不正を改めさせ、より良い社会を作っていくものだと説明されました。

この世界銀行の役割は、地方自治体の議会と似ています。
市議会議員は、市民の声を聴き、市役所をチェックしていく。
市民から聴いた声を、フィードバックしていくことで、信頼関係を築く。
議会での質問などを通して、不正を改めさせ、良い事業を推進していくことで、より良い社会を作っていく。

西水さんに、この共通点を話したところ、まさに、それが西水さんの伝えたかったところでした。
市民の声を聴き、市民の立場に立った政治を。
草の根の広がりと力は、すごい。
地域に一番近い市議会議員の可能性を教わりました。

【目は曇っていないか?】
政治家は、権力に毒されてしまう人が多い。
政治家は職業ではない。
いつでも、辞められる覚悟や土台が必要。

腐敗してしまわないために、気を付ける工夫。
心と頭がつながっている真っ裸の状態を保つために、
朝起きたら、自分の顔を鏡でチェックする。
1分くらい、じっと向き合う。
目が曇っていたら危ない。心と頭がつながっていないと、気分が悪くなってしまう。

ぁ撻蝓璽澄璽轡奪廚箸蓮
相手の身になって、考えられること。
信念を持って、情熱を持って、行動すること。
どんなに小さな行動でも無力ではなく、チームとなて大きな力を発揮する。



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2012年10月08日

西水美恵子さん(前世界銀行副総裁)、東葛飾高校に!

東葛飾高校で開催されている東葛リベラルアーツ高校生版リーダーシップ研修特別編で、西水美恵子・前世界銀行副総裁をゲストにワークショップに参加する機会に恵まれました。

柏まちなかカレッジの副学長でもある福島先生が、東葛リベラルアーツを主催されています。社会人の経験など生きた知識を高校生に伝える企画で、柏まちなかカレッジでも参加させていただいていました。東葛飾高校は、私の母校でもあります。



最初に、西水さんは、参加者に、「貧困」のイメージを思い描くよう、投げかけられました。

少し考える時間を持ち、目をつぶって、西水さんのお話を聴きました。

それは、パキスタン・カシミール地方で、西水さんがホームステイした家のお母さんの話でした。朝早くから、水を汲みに山を上り下りし、食べるものは最低限で、貧しい毎日の繰り返し。
”This is not life. This is just keeping body and life. ”



そのお話を聴いた高校生の感想を西水さんは、引き出していかれました。

パキスタンの女性に身を重ねて考えている高校生の姿勢を評価されました。

「その人の立場、気持ちに重ね合わして考えること」それが、リーダーシップであると示されました。

このお話をお聞きし、私は、チェ・ゲバラの言葉を思い出しました。

「世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、 いたみを感じることができるようになりなさい。 これが革命家において、最も美しい素質です。」



貧困は、自然現象ではなく、人間の仕業。

先生はおらず、教科書は行き渡らず、空っぽのコンクリートの箱に過ぎない学校。

不正が横行している途上国の現状やテロ活動へ参加していく若者の怒りを知りました。



「もし、この村の住民だったら何をするか?」

そんなテーマで高校生は話し合いました。さまざまな意見がでました。

海外からの支援を求めたり、留学や出稼ぎといった外圧を使う方法。

私立・村立の学校を作ってリーダーシップを養成していく方法。

これらは、現場でも動いている話です。



特に、お金だけではなく、学校を建てるため知識が欲しいという村人のための、教育プログラムを実施しているNGOの話も聞きました。

教育と健康管理など、途上国の生活水準を改善する、「 援助ではなく、民間による事業 」で途上国支援を行うプロジェクト、バングラデシュのNGO・ブラック(bracNet)。

http://www.allianceforum.org/developing/bracnet/

有名なグラミン銀行のお話も紹介いただきました。

http://jp.grameencreativelab.com/live-examples/grameen-bank-the-mother-of-grameen-social-business.html



最後に、カシミールからホテルに戻った西水さんの話には、熱いものがこみ上げてきました。極限の生活から、豊かなホテルに戻った時、どのように感じるか。吐き気を催してしまうくらいの罪の意識。そんな気持ちに考慮し、ベルボーイ、メイド、スパ、レストランのウェイターが、チームとなって西水さんをケアしてくれたそうです。

このケアがなかったら、その後の西水さんの世界銀行の改革はなかったかもしれないと振り返られました。

「どんな小さなことでも無力ではない。チームとなって大きな力を発揮できる。」

情熱を持って、信念をもって、行動すれば、無力ではないと教わりました。



その場でしか話し合えない、深まりのある時間でした。東葛飾高校の生徒へ、西水さんからリーダーシップのあり方を示して頂きました。

西水恵美子さん

http://www.sophiabank.co.jp/japanese/about/partners/nishimizu.html

世界銀行とは

http://www.worldbank.org/


西水さんのご著書「国をつくるという仕事」、「あなたの中のリーダー




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2012年10月06日

ジュガード・イノベーション

Habataku × Granma共催
のセミナー「
インド人発明家との対話から考える『ジュガード精神』」に招かれた発明家・ムルガナンサム氏(インド)との写真。
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ムルガナンサム氏は、生理用ナプキンの代わりに“ボロ布”を手にする奥さんを前にした時、立ち上がりました。彼は、6年以上の開発期間を経て、生理用ナプキン製造機を開発し、地域の女性たちと共に製造、流通、販売の仕組みを構築。09年、時のインド大統領から「ベスト・イノベーション・アワード」として表彰されます。

※ジュガードとは?
制約の中で創意工夫を持って問題を解決するその精神(ジュガード※ヒンディー語)は、近年、シリコンバレーや米ビジネス・スクールで「Jugaad innovation(ジュガード・イノベーション)」と呼ばれ、話題となっています。
参照:http://jugaadinnovation.com/



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2012年09月30日

バスク・クリナリー・センターに刺激を受け、「食でつながる学校」を提案します

2012年9月に、世界料理サミットでのお話を、柏の文菜華の渡辺さんからお聞きしました。
今、柏まちなかカレッジフューチャーセンターで、「食でつながる社会」を目指した活動を行っています。
世界料理サミットのお話から、一つの目標ができました。
バスク・クリナリー・センターのような教育機関を提案し、実現させていきます。

世界料理サミット2012では、アンドニ・ルイス・アドゥリッス氏(スペイン・Mugaritz)とクリスティアン・エスクリバ・トロニア氏(スペイン・PASTELERIA ESCRIBA)のデモンストレーション、G9のセレモニー、聖路加国際病院理事長の日野原重明氏のアンチエイジングの食・医学・音楽についての講演、そしてG9メンバーによるシンポジウムが実施されたとのことです。

G9とは、2010年9月にスペイン・サンセバスチャンにある料理専科大学「バスク・クリナリー・センター」の国際顧問委員として就任した世界の料理業界をリードするトップシェフやスペシャリスト9人のこと。あの伝説のレストラン「エル・ブリ」(現在閉店)のフェラン・アドリア氏が委員長を務め、今話題の「Noma」(デンマーク)のレネ・レゼッヒ氏やイギリスの「The fat duck」(イギリス)のヘストン・ブルメンタル氏、日本からは服部栄養専門学校の服部幸應校長などが選ばれています。

私は、バスク・クリナリー・センターを知りました。
料理は、調理法やサービスについては、もちろんのこと、
食材の背景となる肥料や土壌、エサ、環境などの知識、
健康やアンチエージングを考える生物学や医学的な知識、
食器やグラス、盛り付けやテーブル、店内の空間といった芸術センス、
流通システムや産業、雇用を生み出す力、
料理の背景にある歴史・文化、料理が生み出す文化、
その他様々な要素で成り立っています。

今、柏まちなかカレッジフューチャーセンターには、
「食でつながる社会」を目指し、食に関わる多種多様な才能を持った方々に集まって頂いています。
農家、飲食店、流通、教員、PTA役員、自治体職員、料理研究家、フードコミュニケーター、地元の経営者、NPO、経営コンサルタント、社労士、税理士、大学教授、高齢者支援関係者などなど、食をキーワードに参加して頂いています。
そういった方々と連帯し、バスク・クリナリー・センターのような食にまつわる教機関を提案していきます。

文菜華の渡辺さんや、柏まちなかカレッジフューチャーセンターにもご協力いただいているみすず亭の鈴木さんが活動されている「東葛六市レストランサミット」さんの目標も、同じようなところであるとうかがいました。
東葛六市レストランサミットは、東葛六市(松戸・柏・我孫子・野田・流山・鎌ヶ谷)に拠点を置く、オンリーワンのレストランオーナーによる地域振興と地産地消や街の文化的レストランを創造すべく結成された団体です
http://cranberryjp.web.fc2.com/index3.html

私は、教育の分野の立場から、バスク・クリナリー・センターのような「食でつながる学校」の実現に向けて関わっていけたらと考えています。


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2012年08月12日

教え子との邂逅

柏を歩いていたら、教え子Oに呼び止められた。今、サッカーの先生をしているという。本当にうれしく、安心した。
ちょうど、今頃の季節に、三者面談をしたのを思い出す。Oは、学業成績が良いわけではなかったので、推薦やAO入試での大学受験を考え、私なりのベストな方法を提案した。しかし、Oは、大学進学ではなく、自分のやりたい道に進むという。大学進学がほとんどの学校にあって、本人はもちろん、ご家族も、そして担任の私も、大きな決断だった。学年主任からは、「大学に進学しなかったことを社会に出てから後悔したとき、責任が取れるのか」と止めるよう指導を受けた。本人の意思を尊重し、主任とねばり強く話し合った。あれから6年たって、懐かしく振り返る。
普通に進学したのと比べて、O本人は苦労して、努力もしたと思う。でも、そういう生き生きと、輝いた人生を送ってもらいたい。O、貴重な報告をありがとう!

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2012年05月24日

発達障害児が通うインターナショナルスクール

産経新聞2012.05.21より転載
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120516/edc12051607440002-n1.htm

 
「発達障害児が通うインターナショナルスクール 特性生かし生きる喜び発見」

 

歴史の授業風景。午前は8人以下の少人数で授業を行い、午後は個別授業だ=東京都港区のインターナショナルセカンダリースクール(豊田真由美撮影) 

 知的障害を伴わない軽度の発達障害を抱える子供たちが通うインターナショナルスクールがある。東京都港区のNPO法人「インターナショナルセカンダリースクール(ISS)」だ。現在は日本人を含む37人が通学。専門家らによる少人数教育と個別指導のほか、一人一人の特性を生かす進路選択の支援を受けている。(豊田真由美)

 

自己管理を教える

 ISSは平成12年に開校。日本の小学6年から高校2年に当たる子供たちを受け入れている。大使館や外資系企業などに勤める親とともに来日し、数年間滞在することになった外国人の生徒が多い。生徒の出身国は現在、シンガポール・韓国・スウェーデンなど17カ国。日本人の生徒も全体の3割程度いる。

 同校の坪谷ニュウエル郁子理事長によると、生徒のほとんどが医師や別のインターナショナルスクールからの紹介で入学。半数超が注意欠陥・多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)などの発達障害を持つ。残りの約半数は、別の学校でいじめに遭うなどして不登校になった子や、日本語も英語も分からないことがネックとなり入学先が見つからなかった10代後半の子らという。

 授業は1こま90分。午前は8人以下での授業、午後は個別指導を英語で行う。授業の冒頭でこれから取り組む内容を自覚させ、自己管理を徹底して教えている。入学当初は一日中寝ていた子や、授業中に突然近くの公園へ水を飲みに行っていた子も、7カ月ほどたつと問題なく授業に参加できるようになるという。

 坪谷理事長は「それぞれの特性を生かしたゴールを設定して根気よく教えれば、子供は自分のやりたいことを探し、自分の力で生きていく喜びを見つけられる」と話す。卒業生の多くは国内外の大学に進学している。

 

目標はモデル校

  坪谷理事長は、教科書や試験のない独自の教育方法で注目を集める「東京インターナショナルスクール」(港区)の創設者でもあり、国際教育に30年近く携わってきた。その中で、宗教や民族にかかわらず、発達障害が理由で日本の学校になじめない子供が一定の割合で存在することに気づいた。海外では「発達障害と診断された子供を持つ親は日本に赴任させない」という不文律さえあると知り、「大人の都合で(教育機関から)あぶれる子供がいるのは悲しい。教育は本来、その子にとってベストとされることが優先されるべきだ」とISSを開設した。

 2年前まで57人が通っていたが、東日本大震災で母国に引き揚げる外国人が急増。生徒数が37人に激減した。校舎として使用しているビルの賃料は月約300万円。生徒が減っても教員は減らせない。授業料収入が減った今、運営は厳しい状況だ。

 それでも、坪谷理事長は「子供は社会の宝。子供がどう考え、どう生きるかで将来が変わる」と使命感に揺るぎがない。「今後の目標は(発達障害の子供に教える学校として)モデル校になること。通訳を付ければ日本の先生のOJT(職場内訓練)やワークショップも可能だ。日本社会にとって意味あることができると思う」と自信を見せる。



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2012年04月03日

教育分野の経歴

教員として、授業方法、高校生の実情、PTAや地域との関わり、ありとあらゆる学校教育について、24時間休みなく修行した。

教育コンサルタントとして、カウンセリング、対話、ファシリテーションを学んだ。

博士課程で研究し、国内外の実践事例や教育理論及び方法論を知った。
柏まちなかカレッジ学長として、学校教育だけではない、教育の可能性に気付いた。

議員となり、地域の小中学校の見学や教育委員会との話し合いが始まった。

一教員の時には、できなかったこと、分からなかったことに取り組んでいる。

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2012年03月21日

卒業式の来賓で政治家が来ることについて

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「いつも政治家が来賓としてきているのを不思議に思ってい
たのですが、どういう背景なのですか?」
こんな質問を頂きました。

地元から市議会議員は選ばれているという考えが背景にあるのではないかと推察されます。
学校は、教員
だけではなく、保護者、卒業生、地域の方々の協力と理解なしには、運営できません。
そういう中で、地元から選ば
れた議員には、学校の現状を知ってもらい、一緒により良い地域を築きあげるため、学校への協力を求めているのだと思います。
卒業式などには、いつも協力している議員も
、卒業式を通して学校を知る機会にしてる議員も、顔を売りにだけ来る議員もいます。
たいていの場合、自分の母校
だったり、子どもが卒業生もしくは在校生だったりするようです。
議員の定員が減り、一地域から一人を選出できなくなってきました。
地盤を定めずに、選挙を戦う候補者も多くなって
きましたので、今後は変わってくるかもしれません。

いずれにせよ、小中学校は、地域に支えられて成り立っていることがわかります。

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2012年02月27日

カーン・アカデミー Khan Academy

「Open Education」の時代が始まりました。

ウェブで、2700もの素晴らしい授業が受けられます。
各国の言葉に訳されています。日本語訳はまだですが、そのうち、出てくるかもしれません。

日本人にとっては、海外の教育を知るきかっけになりそうです。教員の教材研究にも使えそうです。
特に、アフリカなどの学校教育や教員体制が整備されていない地域で、重宝されそうです。
すでに、就学率の高い国では、学校で学ぶという意味を深く考えさせることになるでしょう。
http://www.khanacademy.org/

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2011年11月07日

おススメの一冊・魚住直子『園芸少年』

魚住直子『園芸少年』(講談社、2009年)

花や植物を育てる園芸部の活動を通して、不器用な高校一年生の少
年たちが成長していくストーリー。
今の高校生が描かれています。

農業体験を通して、人間形成や心のケアを目指すサス塾の農園とも通じるところがあります。
山下からのオスス
メの一冊です。

じつは、ご近所のハックルベリーブックスで勧めて頂いたものです(^^;
;



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2011年07月20日

アフリカで主体的な市民の育成を支援

以下、『BE−COM 4月号 vol.208』(2010.4.1 BE・COMときわ通信発行)に掲載より引用


アフリカで主体的な市民の育成を支援

 


【熱い視線が注がれるアフリカ】


 今年、サッカーワールドカップが、初めてアフリカ大陸で開催される。アフリカの国々が、次々に独立を果たした「アフリカの年(1960年)」から、ちょうど50年の節目の年だ。世界の陸地全体の約2割の面積を占めるアフリカ大陸。そこには、世界のダイヤの6割、プラチナの9割、コバルトの4割がアフリカに集中し、石油や天然ガスの埋蔵量も1割はあると推定される。まだ探鉱されていない未開の地も多い。今、熱い視線がアフリカに注がれている。


 


【アフリカ独自の知恵】


 アフリカは、古くから交易を行い、商業が盛んな地域であった。地中海、大西洋、インド洋、ニジェール川などの大河、サハラ砂漠を経由し、イスラム圏や中華圏との世界的なネットワークを形成していた。中国の磁器、貨幣、絹織物、インドのガラス玉などがアフリカの都市から出土し、その交易範囲の広さを証明した。マリ国王がメッカに巡礼した際、あまりにも豪華な行列であったため、沿道のイスラム諸国は驚いたという記録も残っている。


私とアフリカとの出会いは、ブラジルのカポエィラがきっかけであった。カポエィラとは、武道であり、伝統芸能であり、西アフリカにルーツを持つ。音楽、歴史、祖先や自然への敬意など、アフリカの叡智がつまっている。ニューヨークで、ブラジル人から、西アフリカの話を聞く。そんな世界の広がりを体感した。アフリカの独特のリズム、色彩、彫刻、デザインは、20世紀のアートに大きな影響を与えた。


 


【住民参加の学校運営】


 アフリカ全体の人口は、約9億人。世界の約七分の一だ。今、都市部を中心に急激な勢いで人口が増えている。飢饉、紛争、貧困、病気などにより、学校へ行けない子どもが多いのが現状である。地下資源のみならず、教育による人材開発が、今後の課題である。


このようなアフリカに対し、世界は援助を行ってきた。この援助のあり方が、今、転機を迎えている。援助は物資ばかりではない。大切なのは、社会づくりである。そのためには、社会の自治性を高める必要があるといったJICA(独立行政法人国際協力機構)理事長・緒方貞子氏のお話が印象的であった。


例えば、給水塔を建てれば、それを管理する組合を作る。つまり、地域の人々たちが意識を持ち、自分たちの力で何かやろうという気持ちになってもらう。そのために、地域に必要なことを、地域の人たちが考えて、実行していく仕組みを作る。支援する側の考えではなく、そこに住む人の側に立った支援を模索している。このように考えると、日本のコミュニティ自治にも共通したテーマとなる。


 そんな中、私が注目しているのは、JICAの「みんなの学校プロジェクト」である。これは、住民が学校運営に参加することで教育への意識を高めていこうというものである。世界銀行をはじめ各国の支援により学校建設は進められ、ハード面は充実してきた。しかし、教員の質や親の意識は低いままの地域が多い。学習内容も地域のニーズにあっていなければ、仕事を休んで学校に通う意味も見出せない。そこで、教育のソフト面の充実と親の意識改革が求められていた。また、海外からの支援が撤退しても、地域で自立的に学校を管理・運営できることも必要である。このような背景から、「みんなの学校プロジェクト」は、ニジェール政府の政策と連動してスタートした。マリやブルキナファソといった周辺の国々でも、みんなの学校の実践が広まっている。


 


【地域からの国際交流】


 学校に行けない子どもの問題は、少数民族や途上国の女子などをイメージするが、「自らの潜在能力を伸ばし、夢を実現し、教育を通じてよりよい将来を築く機会を奪われている」という観点で考えると、日本の不登校児童・生徒も該当する。環境の違う、遠い国の事例のほうが、問題の本質が見えやすい時もある。アフリカで、住民参加の学校運営により、女子の就学率向上を成し遂げた事例は、日本の学校にも参考になる。


 私たちが行っている柏まちなかカレッジは、まちの人が先生・まちがキャンパス・市民参加型の学校運営である。「みんなの学校プロジェクト」と相通じる所が多い。そこで、JICAの勉強会で、柏まちなかカレッジの事例を報告する機会を得た。


もともと、私は、日本の教育を世界に発信するために、大学院に進学した。授業記録や授業記録、教員同士の学び合い。そういった綿々と伝わる日本の教育実践を世界に紹介し、普及させたいという思いがある。一市民に過ぎない私でも、遠く離れたアフリカの教育に、曲がりなりにも貢献することができた。これからの時代、グローバル化が進み、自分の考えや思いが世界に広がるチャンスは増えてくるだろう。よりよい社会を目指そうという連帯が、身近なところから始まっていることを実感している。


 


(柏まちなかカレッジ学長 山下 洋輔)



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2011年07月17日

再チャレンジを支える地域の力

以下、『BE−COM 4月号 vol.222』 (2011.4.1 BE・COMときわ通信発行)に掲載より引用

再チャレンジを支える地域の力


【近代社会事業の父・原胤昭】


柏市手賀に、原氏の墓所がある。道路脇に小さな案内はあるが、名所として知られているわけではない。原氏は、下総国相馬郡手賀の領主であった千葉一族である。この原氏では、元和九(一六二三)年に火刑にあった殉教したキリシタン原主水(胤信)が知られている。


手賀地域は、手賀沼や新利根川の交通の要衝として栄えた。明治時代には、この地にニコライ大司教によるハリスト正教の手賀教会堂が建てられた(わらぶき屋根の和風の建築で、旧手賀教会堂として現存する)。信者は、三百人を超えたという。明治期、キリスト教は、都市部で広がったと言われる。この地は、時代の最先端であったのだ。


さて、お墓の話に戻る。この原氏の墓所に、小さな墓石が並んでいる。これらは、原胤昭が、前科のある人たちを更生保護し、埋葬したものである。先祖代々の墓所に、前科のある人たちを埋葬するというのは、時代状況や由緒ある家柄ということを考えると、周囲からの反対を押し切っての一大決断だったと想像できる。


原胤昭は、江戸南町奉行の最後の与力であり、熱心なキリスト教信者だ。原女学校というキリスト教学校も建てている。自由民権運動時の出版で、自分自身も投獄され、監獄でひどい仕打ちを受ける。その経験から、監獄の改良を主張し、教誨師としての活動を始めた。また、原は、前科のある人たちは社会的な偏見や差別を受けるため、再犯が多いと考え、更生保護施設を東京・神田の自宅に設ける。さらに、低所得者向けの住宅も東京・田端に建てた。原胤昭は、そのキリスト教精神や最後の与力の記録として注目を集めてきた。今日、社会起業家として、ますます注目を集めるであろう人物である。


前科ある人たちを同じ敷地に埋葬した原氏の墓所は、原胤昭の精神を表現した貴重な柏の史跡である。



【ある保護司の活動】


現在の更生保護について紹介したい。犯罪や非行をした人が、地域の中で生活しながら、国家公務員の保護監察官や地域のボランティアである保護司の支援をうけながら、立ち直りをはかろうという保護観察の制度がある。


あるきっかけから、約二十年この保護司を続けているTさんからお声をかけて頂き、私も関わらせてもらうようになった。保護司のTさんは、保護観察の後も、生涯にわたって更生を支援したいという思いから、就職や生活の相談を続けてこられた。そのTさんは、昨年、病気を患われたことをきっかけに、個人の力だけではなく、多くの方々の協力を得ながら活動していかなければと思うようになり、更生を支援する会を立ち上げることになった。Tさん、Tさんに保護観察を受けた教え子、協力的な雇用主、Tさんの考えに賛同する方たちが集まりまった。


重いテーマだ。Tさんへの信頼と状況をわかる人たちが集まるので、核心に迫る質問が投げかけられる。就職の相談もあり、現実的な話し合いが行われる。教育、政治・経済、地域社会、家庭問題さまざまな社会問題が凝縮している。ここに参加するたび、裸の自分が試されているような気持ちになる。

【再チャレンジを支援】


更生保護の会は、私の教育の原点に帰らせる貴重な場でもある。学生の時、金沢泰裕『イレズミ牧師とツッパリ少年達』を読んだ。元ヤクザだった作者が改心し、小さな教会で、暴走行為や薬物汚染の迷える少年たちと格闘し、交流する記録だ。正直なところ、一度、失敗を犯してしまうと、再チャレンジが難しいという現実がある。だからこそ、再チャレンジのための支援が必要になるのだ、と強く感じたのを覚えている。


高校で教員をしていた時、PTAや商店の方々、卒業生など地域の方々に支えられて、教育にあたってきた。不況からデパートや大型店が撤退し、まちから活気がなくなり、治安も悪くなった。家庭環境も悪くなる。まちへ出ると、良くない誘惑や人生を諦めさせるような発言を大人が行っている。人とのつながりも弱くなり、地域で人を育てきれなくなっているのを感じた。学校教育だけでは解決できない、何とかせねばと思い立ったのである。


大学院での研究や学校外での教育活動を通じて、地域での教育力の重要性を実感した。学校で活躍できなくても、お手伝いをして近所のおばさんに誉められる。夜遅くに歩いていたら、心配される。失敗しても、長い人生経験から励ましてもらえる。そんな地域になって欲しい。


社会や時代のせいばかりにせずに、身近なところから良くしていくような協力をしていきたい。そんな思いを持って、日々活動している。


 


(柏まちなかカレッジ学長 山下 洋輔)




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2011年07月14日

フューチャーセンター−対話による課題解決の場

以下、『BE−COM 2月号 vol.220』 (2011.2.1 BE・COMときわ通信発行)に掲載された私のコラムです。
フューチャーセンターという対話による課題解決の仕組みを提案しました。


 フューチャーセンター−対話による課題解決の場


【隠れた善意が表出】


「伊達直人」と名乗り、ランドセルなどの寄付が相次いだタイガーマスク運動。個人の善意がまたたく間に広っていった。私の身のまわりでも、何とか社会を良くしたい、社会貢献に関わりたいと考える人が増えてきた。政界や財界への不満や失望を強調するばかりではなく、自分たちの身近なところから、少しでも世の中が良くなるように働きかけようという機運を感じる。


このような一人ひとりの善意を表に出せるよう、何かきっかけを作ることができればと考えている。一つのアイデアとして、フューチャーセンターという仕組みを試みた。


【フューチャーセンターとは】


事業仕分け、シンポジウム、タウンミーティングなどが多く開かれている。しかし、必ずしも政策への連結がうまくいっているわけではない。昨年、柏市でもタウンミーティングが行われたが、不満や陳情があふれていたと聞く。課題を分析し、指摘することは大切である。しかし、その解決を行政任せにしていては、限られた財源の中では限界がある。結果的に、解決せず、再び批判の対象となる。悪循環だ。


そんな中、オランダ・ノルウェーなど欧州で、企業やNPO、行政などで効果をあげているフューチャーセンター(以下、FC)に注目した。FCでは、複数の省庁の担当者、民間企業の担当者、市民などが集り、分け隔てなく議論をし、認識を共有し、革新的な政策コンセプトを立案している。FCとは、組織が積極的、協力的、そして体系的な方法で、未来の準備を手助けする、ファシリテートされた場(仕事と会議の環境)の総称である。組織(行政・企業など)を活性化し、対話を使って問題全体を俯瞰し、未来の課題を解決していく装置とも言える。


このFCは、たいてい行政から委託された第三者機関である。中立な立場を保つ。話合いが長期間に及び、首長が交代した場合でも、継続して進められる。


今のところ、日本では富士ゼロックスなど数社の民間企業でしか行われていない。現段階では、部署を横断した話合いの場や研修の場として機能し、そこから新たなプロジェクトが生まれることも期待されている。


【討論の限界と対話の可能性】


本場のFCでは、複雑な課題解決のために、関係者が召集され、缶詰状態で話合いをさせられる。決して、簡単なものではない。話合いが、長期間に及ぶことも多い。裁判が二者間による討論とすると、FCは複数間での対話とイメージして頂きたい。


裁判や議会は、基本的に、討論である。相手の主張の欠点や弱点を探して、反論を組み立てながら話を聞き、自分の考えが正しいことを主張していく。どちらが正しいかという議論になり、両者の主張がぶつかり合う。これに対しFCは、対話を基本とする。相手の主張を理解しようと話を聞きながら、価値観を探り、共通点を見出していく。様々な立場から考え、アイデアを持ち寄り、新しい選択肢を見つけようとする。


国会での討論を見て、これでは創造的な話合いにならないと痛感している。両者が、自分の主張が正しいと、相手を批判する。討論が平行線をたどり、多数決によって結論が出される。多数決は否定するわけではない。しかし、話合いの裏側での工作活動で決まってしまい、納得のいかないこともある。


多様な価値観が存在する今日、「正しい主張」を判断するのが難しくなってきている。FCでは、深刻な課題を話合うために、ファシリテーターによって対話の技術が用いられる。多角的な視点から、課題解決の目的に応じた話合いが設計される。


反対の立場の人にとって、討論で出た結論は押しつけられたものになる。しかし、対話から出てきたアイデアは、関係者自身で作り上げたものなので、実現に向けた協力体制が生まれやすいのである。


 


【柏で日本初の開催】

行政に関わるFCは、まだ日本にはない。そこで、日本初の試みとして、今年一月九日に柏のまちなかカレッジ主催でフューチャーセンターを開いた。日本で初めてフューチャーセンターを企業に導入した荒井恭一氏を招き、行政職員、まちづくりに関わる活動家などが約三十名集まり、それぞれの肩書きをはずした一市民として、よりよい柏に向けた対話が繰り広げられた。


柏まちなかカレッジで、引き続き、FCを開催していく。本場のFCのように、関係者に対して強制力のある運営組織ではないが、一つのモデルを示していきたい。施設を作ろうというものではない。集まって対話する場をコーディネートすることから始める。対話によって、複雑に絡み合った問題をほぐしていくきっかけ、大きな組織での部署を横断したプロジェクトが生まれるきっかけを。そんな前向きな場つくりを模索していきたい。


(柏まちなかカレッジ学長 山下 洋輔)



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2011年07月13日

自分たちのまちは、自分たちで良くしていこう!

ご近所にあるコンセプトセレクトショップiii3。
店の前に机と椅子を置き、オープンカフェのように人が集まっています。

そのiii3で、ゲリラ的に花を植える集団・バリカンズの映像を教えてもらいました。
「自分たちも、柏で行動していきたいね」そんな話で盛り上がりました。

自分たちのまちは、自分たちで良くしていこう。そんな小さな行動の輪が、まちに広まっていくのは素敵だと思います。この柏でも、色んな動きを起こしていきたいです。
http://www.youtube.com/watch?v​=OviBqVQ2kKU&feature=youtube_g​data_player


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2011年07月11日

中学の生徒会経験と仲間

柏駅東口でのトークライブ中、中学生の生徒会で知り合った友達と出会った。
他の学校の生徒会会長。市内の生徒会役員で、生徒会連合という形で、卒業後も集まっていた。
みんな他人のために、何とかしようという気持ちがあり、そして、見て見ぬふりのできない正義感や社会的な責任感が強く、気が合う仲間たちである。
中学生時代、生徒会で、これまでにない文化祭を実現させた。環境をテーマにし、18年前にしては、よく考えていた。
思い返せば、あの頃も、学校まかせではない、「みんなでつくる学校」をうったえ、行動してきた。今と、あまり変わっていない。
校長先生からは、ケネディの「国家に何にをしてもらおうというのではなく、国家のために自分が何ができるかを考えなさい」という演説を教わった。その教えが、私の原点なのかもしれない。
その時の生徒会友達や校長先生が、今でも応援してくれる。一緒に一生懸命、頑張った仲間は、人生の宝だ。

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2011年06月03日

山下洋輔さんと山下洋輔

日本経済新聞の「私の履歴書」2011年6月を執筆されているのは、Jazzピアニストの山下洋輔さん。
私と同姓同名です。
小学生の頃から、新学期に先生が名前を確認するたびに、「山下洋輔」と同じと言われ続けました。
お陰で、私の同級生の友達も、小学生にして、「山下洋輔」を知ります。
Jazzが何か分からないうちから、私は「山下洋輔トリオ」の演奏を聴いていました。

2009年秋、山下洋輔さんが、「アートラインかしわ」に出演されました。
これは、またとないチャンスです。
手紙と花束とサインしてもらうための古いレコードを持参し、お話できる機会をうかがいました。
アートラインのスタッフの方々やハウディモール(柏駅前通り商店街)の方々のお力もお借りして、対面を果たすことができました。
それ以来、ライブに行くたび、ご挨拶させて頂いたり、メールで近況報告をさせて頂いたり、親戚のおじさんのように親しく接して頂いています。
山下洋輔さんのご先祖は鹿児島出身で、「ドバラダ門」などに書かれています。
私の父も鹿児島出身で、私の弟は鹿児島市で建築家になりました。
本当に不思議なご縁です。

そして、山下洋輔さんは、「アートラインかしわ」やのメンバーの方々と私を引き合わせてくださいました。
山下洋輔さんの「アートラインかしわ」でのイベントをきっかけに、メンバーの方々と出会い、まちづくりを語り合い、共に活動するよううになりました。
その後、「アートラインかしわ」のスタッフとして、お手伝いさせて頂いています。

KIF_5404
「山下洋輔さま  山下洋輔」という不思議なサイン


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2011年05月29日

地域づくりコンサルタント・高校同級生の嶋田俊平君からのメッセージ

山下洋輔君とは、実は同じ高校の同学年でしたが、在学時には、全く接点がありませ
んでした。そんな彼との再会は、卒業して十数年経った昨年のこと。Twitter上に、
なんか常に「柏への愛」を発信している熱い男がいるなあと思い、何気なくフォロー
したのが、彼でした。
恥ずかしながら私は当時柏に住みながらも柏に対してあまり思い入れもなかったので
すが、彼の発する怒濤のような「柏の面白い人情報」「柏のいいとこ情報」「柏の頑
張ってるNPO情報」、そして「柏をこうしたいプラン」にさらされているうちに、柏
のことが気になって気になってしょうがないようになってしまいました。彼なら、柏
をもっと良くしてくれる、柏の良さをもっと全国に発信してくれる、そんなふうに確
信しています。


地域づくりコンサルタント 嶋田俊平



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2011年05月23日

東葛飾高校同級生、久冨篤郎君からの応援メッセージ

山下君は昔から真直ぐな人間です。
彼の教師時代、2人で酒を酌み交わした時に、
現実の問題点とその解決策を熱く語っていた姿を今でも記憶しています。
そんな彼が多様な経験の中で、柏への熱い想いから導いた
「政治への挑戦」という決意を全力で応援します!
彼と青春時代を共に過ごした柏のまちが、素晴らしい街になると確信しています。 

メーカ勤務 久冨篤郎


遅くまで、飲みながら、教育の話を聴いてくれた篤郎君。
企業や経済の話や会社員としての生活も話してくれました。
そんな友達との対話から、今の自分があるのだと思います。

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2011年05月20日

教え子のブログを読み、感激

教え子のブログを引用します。
読んでいて、嬉しくて、嬉しくて、思わず泣いてしまいました。

http://daizudayo.blog80.fc2.com/blog-entry-1152.html


「やろうと思えば」

昨日、最寄のラーメン激戦区で夕食をとろうと、町を散策していると、高校時代に日本史を教わっていた先生と、偶然再会した。

先生が何をやっていたかと言えば、政治の世界に足を踏み入れるため、街頭で声掛けを行っているところだった。

僕の存在を認知するなり、先生は笑みと驚きを混ぜたような表情でハイタッチ。明るい、先生らしい反応だった。

先生とは、日本史の時間によく話をしていた。僕は予備校に通っていたことから日本史が得意だったし、先生の質問にぱっぱと答えていたという理由で、「日本史のキャプテン」という仰々しい称号を賜っていた。

自習時間に先生がくれば、先生と将来のことを話していた。夢のなかった自分。そんな僕にも説教っぽくではなく、同じ目線に立って話を聞いてくれたことを思い出す。

思えばあの頃から、先生は「志を高く」というようなことをおっしゃっていた。
他の先生とは違って、生徒の側に立って物を考えてくれた先生は、他の教員から怒られることもためらわず、生徒の盾になってくれたこともある。

きっと、担任のクラスの連中に聞けば、もっといい話・悪い話があるだろうが、僕が知っているのはそこまで。
僕の住む地域とは直接的な関係はないが、先生の活動拠点にもきっと影響を与えられるだろう。

僕は精一杯協力したい。

やろうと思えば、行動はいくらでも起こせる。

先生は教えずして、僕たちに教えてくれている。

山下洋輔先生、頑張ってください!


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2011年05月19日

それぞれの襷(たすき)

駅に立って、ご挨拶していると、
いろんな方々とお会いすることができます。
特に、久々に再会できるのは、嬉しいことです。
昨日の「襷に込めた思い」を載せチラシを柏駅東口で配っていました。
そこに土浦日大での教え子から声をかけてもらいました。
その後、彼からメールもらったメールを紹介します。

「今日柏駅ビックカメラ付近で偶然にも再会した○○です。

土浦日大時代はお世話になりました。

久しぶりにお会いできて良かったです。

僕は今美容師として頑張ってますが長男として家族みんなを最終的には支えるつもりで頑張ってます!
先生の襷という言葉に対して思う意味合いはいろいろあると思いますが、僕も美容師としてお客様をキレイにしてあげられる職業ということで、女性だけでなくとも美しさを継続または見出だしたり気付かせてあげられるという面では僕の仕事も考え方によっては見えない襷が行き来しているんだと考えさせられました。

漢字一文字でも考え方によっては尽きないほどの意味が何個もあるんだと気付かされました。

また明日から気持ちを引き締め仕事していきます。


長々とすいませんでした。先生もお忙しいと思いますがいつかご飯でも行きましょう。
何かの縁ですしね。
では今日1日お疲れ様でした。
おやすみなさい。」

みんな、それぞれの襷があると気づきました。
そして、見出したり、気づかせたりしていくという、
私が教育として語っていることを、彼は美容の仕事で実践しているんだと感じました。
「襷へに込めた思い」は、わかりにくい表現だとも言われますが、
じっくり読んでもらい、意味を深めてもらっていて嬉しかったです。



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