2007年07月07日

教育コンサルタントを始めた動機

勉強は人にやらされるものではない。自ら意欲を持ち、方法さえわかれば、あとはどんどん伸びていくものである。そもそも、子どもの能力に差はない。あるとすれば、学ぶ意欲である。その学ぶ意欲の差はどのように生じているか。たとえば、親の過保護や不適切な教育、あるいは、教育への無関心や経済的問題などがあげられる。残念ながら、家庭的背景によるところが大きい。

 

こういった問題を補ってきたのが、学校教育であった。しかし、その学校は、多くの問題を抱え、十分な機能を果たしているとは言いがたい。それでも、子どもたちは学校で教育を受け、育っていく。誰しもが素晴らしい可能性を持っている。もし、運悪く、その才能を開花させる機会を失ってしまうということは、悲しむべきことである。

 

このような現在の教育や社会の状況に対して、どのように行動すべきか考えた結果、私は教職を辞めて研究の道に進んだ。変化の激しい社会、そしてその中で生きる子どもたちと関わっていくために、教育の本質を考えなければならないと感じたからである。目の前の子どもたちだけではなく、子どもを取り巻く学校や家庭といった環境への働きかけが必要である。私は、私立高校で三年間の教育実践を行ってきたが、現在は大学院の後期博士課程にて教育学研究に取り組んでいる。

 

しかし、社会に役立つ研究を目指す一方で、実際にもがいている子どもや親御さんたちの手助けをしたいという気持ちも持っている。

そこで、自分の教育実践経験や教育学研究を生かし、子どもたちの希望をもった学びを支えたいという気持ちを実現させるために、教育コンサルタントを始めたのである。

 



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