2008年09月24日
スクールカウンセラー田口学先生のお話
スクールカウンセラー田口学先生のお話
2008年9月21日(日)、NPO教育支援三アイの会会議室で子育て研修会が開かれました。小中学校の教育現場で心の悩みを持つ子どもや親、教員の支援をされているスクールカウンセラー田口学先生の講演でした。
田口先生は、2007年3月に設立された「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」の代表として、講演会やセミナーを行っています。
「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」は、松戸市のスクールカウンセラー有志が中心となって、小中学校の教育現場で心の悩みを持つ子どもや、親や教師の支援をしています。
近年、「めんどくさい」などの理由から、葛藤することなく学校に来なくなる生徒が増加しています。また、コミュニケーションの取りにくい生徒も増えています。
しかし、現場ではスクールカウンセラーの勤務時間は減っています。
学校では扱えない精神的な問題(統合失調症、摂食障害など)に関して、コンサルテーションする情報が少ないのが実情です。
以上のような危機感から、子育て、教育に関わる関係者が、連携、協働のもと、教育支援活動を行なっています。
そして、予防的な観点をもって、地域へ能動的に働きかけています。
講演会では、田口先生は生徒の様子などにふれながら、スクールカウンセラーの現状をお話しされました。
後半は、中学校での事例について、参加者みんなで話し合いました。
参加者それぞれの経験から、多くの貴重な意見が出ました。
・生徒の不安を受け止め、現実に適応できるような支援の必要性。
・他者からの自己肯定感、役割感を持てるような支援
・自信をつけられるような支援
・家庭、学校、地域の連携
・「学校に行く」ことは原則
このほかにも事例への働きかけに関して、具体的な話し合いが展開し、非常に有意義な会となりました。
「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」HP
http://www.ne.jp/asahi/taiyo-cmp/manabi-ken/index.html