2008年12月03日

特別支援教育に関する実践報告を聞いて

 

大学院のゼミで、特別支援教育に関する実践報告の発表を聞きました。

ADHDの疑いのある生徒A君についての事例報告でした。
ADHDの特徴、特別支援にあたっての教師の役割、保護者・専門家・学年団の連携など、報告者の事例をもとに確認することが出来ました。

その中で、特に参考になったのは、授業についての報告でした。
どうしたら、A君を伸ばすことが出来るかを模索した報告者は、A君がのびのびできるクラスが、どの生徒ものびのび出来るクラスであると考えるようになりました。
そこで、A君の特徴を生かした授業(英語科)を展開するようになりました。たとえば、席を移動してインタビューをするゲームや英語のリズムやセンテンスを身につけるチャンツを歌うなどを試みました。

その結果、A君だけでなく、クラス全体の活発さと積極性が増し、良い雰囲気で授業が行えるようになったそうです。

たしかに、高学年への応用の困難や考える力を養う授業への限界などもあります。しかし、Aくんを伸ばすことがクラス全員の成長にもつながるという考え方も大切だと、あらためて学びました。

特別支援教育というけれども、
「生徒一人ひとりが特別なんだ」
という報告者の言葉が印象的でした。

 


 



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