2009年06月16日
宿泊体験レポート
6月6日・7日、千葉県立手賀の丘少年自然の家にて、宿泊体験学習を行いました。
昨年の秋から、NPO法人教育支援三アイの会で企画したものが、実現できたことに感謝の念で一杯です。
「異質の他者との出会いを通して、生き方を学ぼう」。年齢や生活背景の異なる他者同士が話し合い、参加者それぞれが学びあう。このような思いで、企画してきました。
悩みを持つ児童・生徒、子育てに悩む親、若者と高齢者が集まって、自然に囲まれた手賀の丘少年自然の家で寝食をともにしました。参加者は、13名。小学生、高校生、大学生、30代、60代、70代、80代の老若男女。数こそ少ないですが、多様なメンバーでした。
話しやすい状況を作るために、プログラムを組みました。
出会いの集いでは、二人組みになって話し合い、全体に相手を紹介する他己紹介を行いました。1番手の木内理事長の演劇経験を生かした紹介のおかげで、参加者は恥ずかしがらずに発表できました。腹話術では、声を出して笑い、初対面の緊張を忘れてしまいました。話すことが苦手でも、人形を通してなら話をしやすい。人付き合いに悩む参加者の一人が、コミュニケーションのヒントを見つけたとの感想を聞くことができました。
プラネタリウムでは、リラックスし、おおらかな気持ちになれたようです。天体に思いを馳せ、日々のあわただしい生活や悩みを相対化することができたのではと思います。夜の語らいでは、伝言ゲームで盛り上がりました。言葉を伝える難しさを実感しました。
その後、車座になって語り合いました。人生経験に裏打ちされた知恵と若いエネルギーや発想を交流させることができました。この結果が、翌日の音楽の時間につながりました。白木氏(木内理事長の教え子で、参加者・水沼氏の友人)の詩「ゆっくり行こうよ」に、大学生の小神野君が曲をつけて、みんなで歌いました。会場が1つになり、涙ぐむ参加者もいました。まさに、この2日間の結晶といえます。
予算、参加者や学生スタッフ募集など、苦労した点は多々ありました。作成したチラシを近隣の商店においてもらったり、講演会で紹介したり、友人や市民活動仲間に口コミで広めていただいたり、多くの方々の協力を得ることができました。また、忙しい中、時間を縫って参加していただいたスタッフのおかげで、貴重な二日間になりました。
本当に、参加者全員で作り上げた2日間でした。ありがとうございました。