2009年12月28日
まちなかの哲学と新しい教育運動
日本経済新聞(2009年11月22日・朝」)の「社会人」で取り上げられた白樺教育館。
「公共性」、「意味の了解」といった内容への興味だけでなく、白樺教育館自体に魅かれました。
HPを見てみると、「『白樺教育館』の目的は、人間の存在そのものの充実と輝きを生み出す意味のある知=「意味論」としての学芸・教育を創出することにあります」と書かれています。(下線は筆者による)
地域に根ざした「まちなかの哲学」。
市民の英知による新たな教育・学芸運動。
私たちの柏まちなかカレッジと共通するところがあります。
以下、白樺教育館のHPより
http://www.shirakaba.gr.jp/
白樺教育館とは |
l. | ソクラテス教室(小学部〜大学生クラス) |
ll. | 白樺フィロソフィー(成人部) |
lll. | 民知の会 |
lV. | 企画部 |
からなる新しい学芸・教育のシステムです。
市民的な公共性を持つ、血の通(かよ)った学芸・教育のためのスペースです。
人間の自由と叙情(じょじょう)性を基盤とすることで始めて、つけ焼刃(やきば)ではない本物の知の育成が可能になります、単なる「事実学」ではない意味に満ちた学芸・教育は、生きる喜びを生み出します。
なぜ、どうして、何のために?何に依拠(いきょ)し、何を目がけるのか? を絶えず自覚しながら進めなければ、学芸・教育は平面的で魅力のない「事実学」にしかなりません。
「白樺教育館」の目的は、人間の存在そのものの充実と輝きを生み出す意味のある知=「意味論」としての学芸・教育を創出することにあります。
ここ我孫子の地は1910〜20年代、近代日本最大の文化創造・変革運動 ‐白樺派‐の拠点でした。人間性と個性の大胆な肯定に根差した思想・文学・美術・音楽等の総合的な文化運動は、日本の人間開眼=ルネサンスと言えるでしょう。
大逆事件や日韓併合など、暗い世相に抗して生み出された同人誌「白樺」の精神‐白樺スピリット‐を蘇(よみがえ)らせることは、現代の喫緊(きっきん)の課題です。
多くの心ある市民の英知によって、ここ創造の地‐我孫子から新たな学芸・教育運動を出発させようではありませんか。
協力者・参加者を募(つの)ります。
* | Publicity=公共性とは、本来<官>に対する<市民的共同性>をさす言葉です。官・行政のことではありません。 |