2010年05月04日
キャリア教育としての自分史
自分史を書き、自分の価値観を明確にすることができます。
過去を振返っていても、見つめているのは現在の自分なのです。
この考えをもとに、4月に1つ論文を書き上げました。
内容は、私の授業実践をもとにした生徒の自己再評価を支援する進路指導の一提案です。
過去を振返っていても、見つめているのは現在の自分なのです。
この考えをもとに、4月に1つ論文を書き上げました。
内容は、私の授業実践をもとにした生徒の自己再評価を支援する進路指導の一提案です。
以前、自分史を活用した日本史の授業を行いました。
私が担任した学級は、推薦入試やAO入試での受験が中心であったため、生徒の興味・能力・経験・価値観などを明確にしていく必要性を感じていました。
生徒が自分史を書くことにより、生徒自身の経験を再構成し、生徒の自己理解の手助けになります。それにより、生徒は進路選択のための判断を得ることができます。
同時に、教員は自分史の指導を通して、生徒理解を深め、進路指導のために役立てることができます。
日本では、多くの学校で、総合的な学習の時間を中心として「キャリア教育」が実施されています。アメリカでは、「キャリア教育」の提唱者たちが、教科指導の中で「キャリア教育」を行うことを主張し、新たに独立した特定領域を追加する必要のないことを強調しています。
教科指導と進路形成支援の統合という考えをふまえ、このような授業を計画しました。
社会が、そして生徒が多様化している状況において、本稿が進路指導の一つの提案になれば幸いという思いで書きました。