2010年12月05日
安在邦夫先生の市民大学構想
12/4、日本史攷究(こうきゅう)会2010年度総会が開かれました。
日本史攷究会は、早稲田大学教育学部地理歴史科の先輩方の研究会から始まり、
日本史研究や歴史教育に進んだ方々が中心に集まっています。
5月の史跡歩き、12月の総会、研究誌発行が主な活動です。
この学会に参加して、はや11年。
私の進路の岐路で、この学会から示唆や後押しを頂きました。
日本史研究のため大学院進学、教員への道へ、そして再び大学院へ。
恩師や先輩のご助言や励ましのお陰です。
今日も、先輩である安在邦夫先生の講演から、
柏まちカレの活動への励ましと、今後の私の方向性を示唆して頂きました。
「"夢"想起し、今"終活"へ思いを馳せて」という演題で、
安在邦夫先生の来し方を振り返り、今を考え、
人生終盤のこれからをどうまとめていくか話して下さりました。
(※「就活」と「終活」をかけておられます)
まず、民衆史研究に至った原点について。
学生運動のこと、西岡虎之助先生の下で民衆史との出会い、
塾講師をしながらの研究、深谷博治先生から「政治」の視点を得たこと、
夜間の第二文学部非常勤講師の様子を語って下さりました。
次に、東京歴史科学研究会で「自由民権百年運動」で
全国的なムーブメントを起こした活動について。
そして、戦後歴史学における自己批判やこれからの歴史学について。
この部分については、講演時間内では語り切ず、私たちに課題を示して下さりました。
最後に、安在先生のこれからの目標として、「歴史を学ぶ」場の設定について。
2000年に福島自由民権大学を開校し、
地域の創造を担う文化運動としての役割を果たされています。
そして、福島県三春町に開設された自由民権記念館を拠点に、
地域の顕彰会や研究会のネットワーク作り、情報・史料の収集・整理を進められています。
将来的には、自由民権運動家・河野広中を輩出した三春で、
自由民権を中心とした人権や平和を考える市民大学を構想したいとおっしゃっられました。
アカデミックの世界から出て、地域で活動していくというご決意に感激しました。
勉強する機会に恵まれなかった方々への教育活動を志し、
かつては夜間学校の教師を目指した安在先生。
その思いは、今、市民大学の活動に向かっています。
民衆と政治の関わりという視点を加えて下さった深谷先生のご出身地の近くで、
恩師西岡先生の蔵書を寄贈した西岡文庫を開き、
地域を巻き込んだ歴史を学ぶ場を創造されようとしています。
歴史研究から、学校教育、そして今、地域での活動をしている私にとって、
安在先生のお話には大変勇気づけられました。
日本史攷究会は、早稲田大学教育学部地理歴史科の先輩方の研究会から始まり、
日本史研究や歴史教育に進んだ方々が中心に集まっています。
5月の史跡歩き、12月の総会、研究誌発行が主な活動です。
この学会に参加して、はや11年。
私の進路の岐路で、この学会から示唆や後押しを頂きました。
日本史研究のため大学院進学、教員への道へ、そして再び大学院へ。
恩師や先輩のご助言や励ましのお陰です。
今日も、先輩である安在邦夫先生の講演から、
柏まちカレの活動への励ましと、今後の私の方向性を示唆して頂きました。
「"夢"想起し、今"終活"へ思いを馳せて」という演題で、
安在邦夫先生の来し方を振り返り、今を考え、
人生終盤のこれからをどうまとめていくか話して下さりました。
(※「就活」と「終活」をかけておられます)
まず、民衆史研究に至った原点について。
学生運動のこと、西岡虎之助先生の下で民衆史との出会い、
塾講師をしながらの研究、深谷博治先生から「政治」の視点を得たこと、
夜間の第二文学部非常勤講師の様子を語って下さりました。
次に、東京歴史科学研究会で「自由民権百年運動」で
全国的なムーブメントを起こした活動について。
そして、戦後歴史学における自己批判やこれからの歴史学について。
この部分については、講演時間内では語り切ず、私たちに課題を示して下さりました。
最後に、安在先生のこれからの目標として、「歴史を学ぶ」場の設定について。
2000年に福島自由民権大学を開校し、
地域の創造を担う文化運動としての役割を果たされています。
そして、福島県三春町に開設された自由民権記念館を拠点に、
地域の顕彰会や研究会のネットワーク作り、情報・史料の収集・整理を進められています。
将来的には、自由民権運動家・河野広中を輩出した三春で、
自由民権を中心とした人権や平和を考える市民大学を構想したいとおっしゃっられました。
アカデミックの世界から出て、地域で活動していくというご決意に感激しました。
勉強する機会に恵まれなかった方々への教育活動を志し、
かつては夜間学校の教師を目指した安在先生。
その思いは、今、市民大学の活動に向かっています。
民衆と政治の関わりという視点を加えて下さった深谷先生のご出身地の近くで、
恩師西岡先生の蔵書を寄贈した西岡文庫を開き、
地域を巻き込んだ歴史を学ぶ場を創造されようとしています。
歴史研究から、学校教育、そして今、地域での活動をしている私にとって、
安在先生のお話には大変勇気づけられました。