2012年05月21日

先生もワークシェアリング‐オランダ報告5

オランダの学校を、見学して、一番の驚きは、教員までワークシェアリングをしていることであった。担任の先生は、交代で出勤。教材会社から購入したカリキュラムを使って授業する。

日本では、担任する生徒については、その一生を面倒見るくらいの情熱を持って指導する。授業は、独自に研究した教材を使う。しっかりとした授業のために、今では、大学院で学ぶくらいでないと、高校ではつとまらない。教員の労働時間を減らしてもらったとしても、生徒との面談や教材研究にいそしむ人が多いのではないだろうか。
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教材のソフトを使って授業

オランダの教員は、日本の教員と比べ、頼りない。逆に、そこがポイントなのかもしれない。たとえば、複数の教員が担任するためには、情報共有が必要である。つまり、「先生の城(閉ざされた学級)」にはならない。教材会社のカリキュラムを、複数の教員で進めることで、進度が保たれ、当たり外れがない。システムが確立し、教員はプロ意識が徹底していると言える。

オランダは、日本の
3分の2の労働時間で、仕事効率が1.5倍である。日本の教員の素晴らしさを確認するとともに、労働環境を改善するためには、教員自身の意識改革が必要と気づかされた。




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