2013年06月20日

柏市のメンタルフレンド事業-大学生の力を活かした教育相談

柏市には、不登校や長欠の教育相談事業の中に、「メンタルフレンド」事業があります。

メンタルフレンド事業とは,教員を目指している大学生や大学院生を中学校に週1回配置し,事情があり教室に入れなくなってしまった生徒に,別室において学習支援を行ったり,話し相手になってあげるというものです。

これは、教育分野を志望する大学生にとっても、中学生にとっても、そして学校にとっても有意義なものだと、私は思います。大学生にとっては、実地で生徒と向き合う経験になります。中学生にとっては、教員や親や友達には話せないことが、メンタルフレンドの大学生には話せるかもしれません。

メンタルフレンドとして中学校に配置された大学生のコメントを紹介します。
貴重な「メンタルフレンド」体験
https://u-times.jp/categories/international/detail_1045.html

柏市議会にて、私、山下洋輔が、このメンタルフレンド事業について質問し、以下の答弁が返ってきました。

平成24年度は,1年間で14の中学校に17人を配置し,合計303日の勤務がありました。
この事業の成果としましては,不登校気味の生徒へのきめ細かな支援が増えることにより,学習意欲が戻ったり,メンタルフレンドの勤務日だけは登校できるといった生徒が増えたりしております。
 
また,今年度は,昨年度からの課題であった人員の確保に向け,14の大学に拡大して募集をかけ,現在のところ要望のあった中学校には全てメンタルフレンドを配属しているとのこと。
「週1回ではなく,より多くの日数を」という声が、中学校から多く聞かれているそうです。柏市は、それに伴う人材確保,予算の確保に努めていくとの答弁でした。

開かれた学校を目指し、地域・社会の人材・資源をどんどん活用し、より良い相互作用が起こっていくことが望ましいと考えます。


ukon7 at 18:12│Comments(2)TrackBack(0)clip!教育行政 

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この記事へのコメント

1. Posted by あおちゃん   2013年06月21日 16:22
5 本当に素晴らしい取組です!!!
是非とも継続して行っていただきたいです(>_<)

柏でも取り組まれているのですね(*^-^*)

私の静岡の知り合いが、昔ある中学生のメンタルフレンドを行った話を聞きましたが今だに時々連絡を取る仲でとっても良い関係との事です。

個々の個性(長所)を上手く伸ばせる仕組みにも繋がると思いますしHappyな仕組みですね☆
2. Posted by 山下 洋輔   2013年06月22日 14:40
5 あおちゃん さん
コメントありがとうございます。

卒業してからも、関係が続くというのは、文字通りメンタルフレンドですね。

教員や親のタテ関係、友達のヨコ関係でもない、「ナナメの関係」をうまく活用し、大学生にも、中学生にも、学校にも、良い仕組みだと思います。

今後とも、ご注目お願いいたします。

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