キャリアカウンセリング

2010年05月26日

まちかどでのキャリアカウンセリング

今日、教え子から電話があった。
教員採用試験の願書の提出の相談だ。
志望動機には、担任の先生のようになりたくて、
といった内容が書かれており、格別に嬉しい。

最後に担任した学年は、進学していれば、今が大学4年生。
昨年末あたりから、相談や報告をくれる人がくるようになっていた。

就活の相談に答える際に心がけていることがある。
・こちらの経験を語りすぎないこと。
・採用側の立場で考えさせること。
・どんな生き方をしたいのかを確認すること。

びびったり、採用されるために卑屈になったりしないよう
後押しできればと願っている。
あと、過酷な就職活動で、本来の目的を見失わないよう
見守っていくことができればとも思う。

そんなことに気をつけながら、
極力こちらから話さず、自分自身で解決に進めるよう話を聴いている。
必要があれば、こちらの持っている情報を後でメールしたりするくらい。
本人の持っている良さを引出せるよう演出するつもりで聴く。

先日は、4月から勤め始めた後輩から相談・報告を受けた。
苦労や困難があるが、やはり解決するのは本人。
解決策を伝えたり、なぐさめたりはしないようにしている。
私は、ただ応援するしかできない。
でも、「私は、あなたのことを認めているよ」
というメッセージを送りながら、話を聴く。

相談を受けるというのは、教育の機会なわけなので、
やはり、「辛抱強く待つ」という姿勢が必要と考えている。


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2010年01月06日

自分史教室テキスト改訂中

一昨年の夏、日本キャリアデザイン学会にて発表する機会を得ました。

内容は、「自分史を書くことで経験が整理され、自己の成長へとつながる」といったものです。昨年、この内容をゼミや学会の諸先生方からご指導いただきました。その過程で、気づいたことをふまえ、大幅に自分史教室のテキストを改訂しています。

 

今までは、「自分の人生に意味を持たせるストーリー作り」のメカニズムが、ほとんどでした。

この部分は教室のエッセンスであることには変わりませんが、書き始めるための材料と書いた後の発表方法も加えました。

改訂版は、年表・辞典類の知識、図書館活用法、インタビュー方法、ブログの書き方、製本の方法、出版への道などHow to本のような内容が増えた部分です。

以前の版は、歴史学の考え方が多かったことを反省しました。

加えた部分は、感謝されたアドバイスから選びました。

 

実際に書くのは自分です。

しかし、書く機会を作ったり、内容を深めたりすることは一人では難しいものです。

自分自身の資源を掘り起こし、自分だけの花を咲かせましょう。

就職活動や起業の準備にも自分史は活用されています。



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2008年06月27日

人生に無駄な経験なんてない!

先日教え子から連絡がありました。

内容は、私のドキュメンタリーを撮らせてもらえないか

といったものでした。

題名は、「ある男」。

教え子のお願いなので、快く引き受けさせてもらいました。

 

撮影にあたり、今までの私の経験や現在の活動について

インタビューを受けました。

実を言いますと、私はインタビュー方法や個人の語りについての

研究も専門的にしています。

その私自身がインタビューをうけるとは。

非常に貴重なチャンスとなりました。

 

自分の経験や活動をまとめることで

考えが整理され、次への指針を発見することが出来ました。

現在、キャリアカウンセラーとしての活動をしていますが、

まさに、それと同じ作業です。


かつて進路相談を受けた生徒から

キャリアカウンセリングを受けている感じです。

 

本当に不思議なめぐり合わせを感じるとともに、

嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

一見、バラバラに思われる経験は

つながっているのです。

そんなことを気づかせてもらいました。

 

「何でも経験しておくことは

無駄にはならないってことだな…

たとえ、その時は直接、

役に立たないことのように思えても、

その時を一生懸命にやってモノにしておけば…

それは後になって必ず役に立つんだ!!

(作・倉科遼『帝王』第2巻、20077月、小学館)

 

これは、一大キャバクラグループを築き上げた経営者

輝咲翔の言葉です。

「一度やると決めたことは、どんなことでも、

納得するまで、全力でやり通す。

それこそが力となり、次へつながっていく」

 

彼は、「人生に無駄な経験などない」と考え、

何事にも全力で取り組みました。

その結果、大きな成功に結びついたといえます。

 

今まで、私は、何の脈絡もなしに、

好きなことをやってきました。

好奇心旺盛な反面、器用貧乏や飽き性とも言われました。

しかし、今までの経験がここに来てつながってきました。

 

教え子から撮影の依頼が来るのも

人生の次のステップに進む時期なのかと考えさせられます。

 

 

 

 



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