スクールカウンセラー
2013年06月26日
スクール・ソーシャルワーカー
このような課題に対して、学校や家庭、地域を含めた子どもたちを取り巻く環境に着目し、その調整を図るのがスクール・ソーシャルワーカーです。
いじめ、不登校など教育の諸問題は、こども本人の問題のみならず、家庭・地域・社会・経済の問題と密接に関わるものであると考えます。つまり、児童生徒本人が抱える問題は、学校や本人のメンタルの問題だけではありません。
そこで、東京都でも30の自治体が、スクール・ソーシャルワーカーを導入し、学校や児童生徒を取り巻く問題に取り組まれています。
スクール・ソーシャルワーカーは、県、政令市、そして、中核市において、事業を申請できるとのことです。
柏市は、スクールカウンセラーやメンタルフレンドなど教育相談事業に取り組まれていますが、スクールソーシャルワーカーの導入も検討すべきと、私は考えます。
社会福祉の専門家であるスクール・ソーシャルワーカーの支援は必要なことと考えているとのことです。
現在、柏市では、家庭の問題、児童虐待の問題を抱えている児童生徒への対応は、東葛飾教育事務所に1名配置されているスクール・ソーシャルワーカーや家庭児童相談室、児童相談所等と連携を図りながら児童生徒の支援を行っています。
また、社会福祉士の資格はありませんが、教育分野に精通し、千葉県のスーパーバイザーが、社会福祉の知見も有しており、相談活動や他機関とのコーディネートをしていただいている方を市教委で雇用しているとのこと。市教委としては、まずは教育と福祉の両面にわたり知識と技術を持って活動しているこのスーパーバイザーの方のお力をかり、教育相談体制を整えていきたいと考えているそうです。
加えて、千葉県教育委員会に対しては、スクール・ソーシャルワーカーの増員を要望していくとの議会での答弁がありました。
2008年09月24日
スクールカウンセラー田口学先生のお話
スクールカウンセラー田口学先生のお話
2008年9月21日(日)、NPO教育支援三アイの会会議室で子育て研修会が開かれました。小中学校の教育現場で心の悩みを持つ子どもや親、教員の支援をされているスクールカウンセラー田口学先生の講演でした。
田口先生は、2007年3月に設立された「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」の代表として、講演会やセミナーを行っています。
「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」は、松戸市のスクールカウンセラー有志が中心となって、小中学校の教育現場で心の悩みを持つ子どもや、親や教師の支援をしています。
近年、「めんどくさい」などの理由から、葛藤することなく学校に来なくなる生徒が増加しています。また、コミュニケーションの取りにくい生徒も増えています。
しかし、現場ではスクールカウンセラーの勤務時間は減っています。
学校では扱えない精神的な問題(統合失調症、摂食障害など)に関して、コンサルテーションする情報が少ないのが実情です。
以上のような危機感から、子育て、教育に関わる関係者が、連携、協働のもと、教育支援活動を行なっています。
そして、予防的な観点をもって、地域へ能動的に働きかけています。
講演会では、田口先生は生徒の様子などにふれながら、スクールカウンセラーの現状をお話しされました。
後半は、中学校での事例について、参加者みんなで話し合いました。
参加者それぞれの経験から、多くの貴重な意見が出ました。
・生徒の不安を受け止め、現実に適応できるような支援の必要性。
・他者からの自己肯定感、役割感を持てるような支援
・自信をつけられるような支援
・家庭、学校、地域の連携
・「学校に行く」ことは原則
このほかにも事例への働きかけに関して、具体的な話し合いが展開し、非常に有意義な会となりました。
「親と子どもの育ち支援 こころの匠ネット」HP
http://www.ne.jp/asahi/taiyo-cmp/manabi-ken/index.html