柏まちなかカレッジ
2015年04月16日
対話の文化を培う
柏まちなかカレッジは、まちに対話の文化を根付かせようと活動して7年目。
人と出会う。話す。飲み食いする。悩み事を相談する。
柏まちなかカレッジは、まちを教室に、まちの人たちにが誰でも先生で生徒になり、対話し、地域の課題解決に取り組んだり、地域の良さを再発見したりする学びの場です。
対話は、いつでも、どこでも、誰とでも行えるように見えますが、案外、難しいものです。
2014年09月24日
哲学カフェと江戸の私塾がモデル-魁!!!歴史塾(柏まちなかカレッジ)
もともと、柏まちなかカレッジでは、1990年代にマルク・ソーテがパリで開始した哲学カフェを参考にして、活動をはじめました。ドイツの哲学者レオナルド・ネルゾンがはじめたネオ・ソクラティック・ダイアローグ(新ソクラテス対話)といった1920年代から続く活動など、専門家ではない市民が、カフェなどの気軽な場で対話し、知を探究していこうという取り組みを研究してきました。
そんな中で生まれたのが歴史塾です。これまでの柏まちなかカレッジの活動から、哲学というと敬遠してしまう人が多いとわかっていました。大人になって学びたいという人も一定数いて、私自身が高校で教諭だった経験も活かせる、歴史を中心テーマに据えることにました。
江戸期の私塾もイメージしています。
後半に、参加者で質問や意見が交わされます(実際には、前半から質問や関連話が、参加者からドンドン出てきていますが)。
重要なことは、参加することと「問い」を立てることです。参加者が持っているこれまでの知識や考え、経験、これまでの歴史塾の内容などと結びつけられていきます。そのテーマに詳しい案内人も、参加者たちから質問や意見を受けて、考えを深められます。この魁!!!歴史塾は、いわゆる探究の共同体なのです。
「問い」を立てるといっても難しいものではありません。具体的には、 舛呂匹ΔいΠ嫐?(定義)、△覆次(理由)、6饌領磴?(根拠)、に榲なの?(真偽)、イ匹Δ靴討修考えるのか?(前提となる考え)、Δ匹ΔいΨ誅世鬚發箸瓩襪里?(目的)などを質問していきます。
これまでのテーマ。
2014年01月22日
Amazonカスタマーレビューありがとうございました。
本当にありがたいです。
このブログに転載いたします。 http://p.tl/FWKs
まちを元気にする等身大の取り組み 2013/11/3
2013年11月25日
食のフューチャーセンター柏-理念
「食のフューチャーセンター柏」は、誰もが関わりを持っている「食」をキーワードに、みんなの力とアイデアを引き出し、柏の未来を描き、実現させていく場・プラットフォームです。
フューチャーセンターとは、環境問題や高齢化といった、大きく複雑な問題に対して、社会の叡智を集め、当事者を巻き込んで解決していく仕組みです。本会は、柏まちなかカレッジにより開催されてきたフューチャーセンターから発展し、独立し、広がってきたものです。
社会課題に対し、「食」をきっかけとして、立場を越えた多様な人たちが集まり、力を合わせて、地域・未来に働きかけていきます。人と人、人と社会、人と自然、過去と未来、組織間、世代間。あらゆる「つながり」が分断されていく現状です。私たちは、活動を通して、「つながり」ある地域社会をデザインしていきます。今、コミュニティカフェ・プロジェクトと「食」を中心とした教育プロジェクトが動き始めています。人がつながり、体験し、学び、育ち合えるような地域社会を目指しています。 http://food-fck.blogspot.jp/p/about.html
,弔覆りを生み出す社会
多様な価値観、多様な社会
みんなでより良い社会を作る仕組み
人と人、人と社会、人と自然、過去と未来、組織、世代、離れてしまった様々な要素をつなげていきたい。食を通して、未来に、地域に働きかけたい。そんな思いから、柏まちなかカレッジで、「食でつながる社会」をテーマにしたフューチャーセンターを始めました。
◆どのような役割を食のフューチャーセンターは果たすか?
→縦割りの打破、イノベーション、マッチング、地域を支える市民、社会参画、インクルーシブ、多様な社会を実現、リテラシーを高める
【ターゲットについて】従来のマーケティングの手法に従わず、絞り込んで考えず、私たちが目指す社会のビジョンに従って活動を進めていく。柏から世界へ。食を通して、つながりを生み出し、垣根を外していく。
ターゲットは、それぞれのプロジェクトごとで、絞り込んでいく。(たとえば、オープンカフェは、柏で美容に関心がある女性とひとり暮らしで栄養のバランスの悪い独身男性。コミュニティ食堂は、リタイアした高齢者と子育て中のお母さん。)明確なターゲットを定めて、「つながり」を生み出していく必要はあると考えている。
【なぜ、「食」か?】 誰もが関わりがあり、幅広く奥深いから。人は毎日、食べます。家庭で食事の用意をする親、美食家、飲食店、商店街、小売店、流通業、生産者、環境、廃棄物、健康、教育、などなど、「食」を入り口に社会について考えられるからです。
人と人、人と社会、人と自然、過去と未来、組織間、世代間、離れてしまった様々な要素が、幾重にも絡み合うような「つながり」のある社会は、豊かであると考えています。
社会がうまく運営されるかどうかは、生活者が互いに、良い関係を作っているかに、かかってくる。地域でのつながりは、「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」として、世界的に注目を集め、評価されるようになってきました。
◆「つながりなんてなくてもいいのでは?」
技術が進化したお陰もあり、一人でも十分に生きていける。震災などの影響もあり、絆が大切だと再確認されました。しかし、そうは言っても、お金があれば、何とかなるものだと考える人も多いです。
何もお金を否定しているわけではありません。生きていくうえで、大切なものです。ただ、お金の便利さに頼り切り、使っているはずのお金に使われていないでしょうか。そもそものお金の使い方を考えてみることで、社会を変える、一つのきっかけを投げかけようではありませんか。
お金の動きを追う中で、一人で生きているように見えて、多くのものに支えられています。
食べ物・農業・流通・飲食・ライフスタイルなどを含めた食から、 感謝や人と人とのつながりを実感できるようなムーブメントが起こせないでしょうか。
【みんなでより良い社会を作る仕組み】
「話合いをしたって、何も変わらない」、「そんなことは、今までに何度もやってきた」、「フューチャーセンターって、海外ではうまくいったかもしれないが、ここは日本だから、そんな簡単ではない」
世の中では、そんな声を耳にします。しかし、柏の食に関わる方々が一同に集うことで、話は進んでいきます。私たち運営チームも、事前に設計したプログラムに従い、当日もメンバーの対話を深めていけるようファシリテートし、プロジェクトが続くようマネジメントしています。参加し、体感してみると、できるという実感がわいてきます。この実感を繰り返す中で、諦めるのではなく、社会に働きかけていこうと動く人が増えてほしいです。
閉塞した社会では、何をやっても無力さを感じるかもしれません。しかし、小さな力でも、無力ではありません。同じ思いを持つ人が集まれば、社会を変えられます。そんな希望が連鎖し、本当に社会を変えていく。思いを発信する場、思いがつながっていく場を、創造していきたいと考えています。
2013年10月20日
CSA(Community Supported Agriculture)−農×コミュニティのこれから
大きな特徴は、2つ。作物の年間契約を結び、前払いすることで経営を安定させること。消費者も畑の経営に関わっていくこと。
援農や産地直送などの取組みとは違い、生産者-消費者という区切りがありません。CSAは、ファーマーズマーケット、コミュニティガーデン、学校給食地産地消プログラムなどのローカルフード運動の一環で、公正かつ持続可能な社会を目指した取り組みです。CSAは、北海道長沼のメノビレッジや神奈川県大和市のなないろばたけ農場が有名です。この我孫子(新木)の風の色も、地域コミュニティに根差した、本来の意味でのCSAとして注目されています(西山未真・千葉大大学院講師)。
この畑を運営する風の色の今村さんは、「開かれた畑にしたい」、「みんなに愛される畑にしたい」と語っておられました。農家だではなく、地域みんなで作り上げるところが核心だと感じます。
教育においては、コミュニティスクールが、学校任せだけではなく、親・児童生徒・地域も運営に参加し、地域コミュニティの核となっています。共通するところがあると話し合いました。

畑から宅配する野菜とともに、その野菜を使ったレシピも添えられています。そのレシピは、野菜の食べ方を研究しているVege Labo (ベジラボ/大瀬由生子さん、川浦智子さん、木村麻里さん、和田真由美さん、窪谷美幸さん)のご協力です。今村さんと細渕さんは、宅配数を増やせば経営は安定するかもしれないが、しっかりとコミュニケーションができる数を維持したいとお話されていました。家族構成や食の好みなど、把握して宅配されているとのことです。
新規就農者への行政のサポートなど、まだまだ課題が多いのが現状です。
それでも、今村さんたちのような取り組みが、これから注目され、広まっていくのではないかと、現代社会の中で希望を見出した1日でした。

わが家のやおやさん風の色 のHP
http://dogkorodayo.blog44.fc2.com/
今村さんのお人柄が素晴らしいことが、この畑に関わっているみなさんから伝わってきました。
ゆくゆくは、畑で学童保育にも取り組みたいという夢も聴かせて頂きました。
2013年10月09日
『地域の力を引き出す学びの方程式』の出版元水曜社と私
2007年、私が「自分史研究」で、愛知県春日井市のかすがい文化財団を訪問したときに、学芸員の方から『手帳は語る。』と『まちづくりオーラル・ヒストリー』をご紹介いただき、文化とまちづくりの領域に開眼するきっかけとなりました。
この2冊は、水曜社から出版されております。内容も装丁も素晴らしいもので、いつか私が出版するときは、水曜社さんからと決めていました。
11月には『地域の力を引き出す学びの方程式〜柏まちなかカレッジにみる教育×まちづくりの答え』が、水曜社さんから、いよいよ出版されることになりました。夢が実現しました。http://p.tl/FWKs
今から4年ほど前、水曜社さんに本の企画を持ち込みました。
教育哲学や教育方法論などを基礎にした柏まちなかカレッジの理念を中心に組み立てた内容について、「頭でっかちな文章ではダメで、人間をイキイキと描かないと人の心をつかむことはできない。まちのリーダーになるためには、そういった言葉の力が必要だぞ」と水曜社の仙道社長にご助言を頂きました。
当時は、教員を辞め、大学院博士課程での研究と教育コンサルタントとしての仕事が中心で、まちのリーダーと言えるものではありませんでした。その後、柏まちなかカレッジの活動も広がりから、まちへの関わりが深くなり、もっと運営に関わっていきたいという思いを強め、今では市議会議員として活動しています。仙道社長から、まちのリーダーとして頑張ってほしいというエールを頂いたと感じています。
『地域の力を引き出す学びの方程式』は地域色が強く、実績のない著者なので、売れ筋の内容ではなく、出版社さんとしてはリスクがあるとのこと。それでも、柏まちなかカレッジが、次のステージに成長するための応援したいということで、出版が決まりました。出版社の社会的な使命を実感しています。ご期待に応えられるよう、柏まちなかカレッジは、より成熟した活動を展開していきたいと思います。
編集者の福島さんには、良い内容にしていこうと、辛抱強くお付き合い頂きました。
装丁の山中健雄さんは、本まっち柏で出会った同じ年齢のデザイナーです。山中さんにとっても初めての作品となり、実現はしませんでしたが活版印刷も含め、様々なアイデアを出して頂きました。
様々な方に支えられながら、出版は実現するのだと知りました。
関係者の皆様、ありがとうございます。
2013年10月08日
出版が決定 『地域の力を引き出す学びの方程式』
そこで出版記念イベントを開催致します。ぜひ、ご参加ください。
‘時:11月2日(土)14:00〜15:00
会場:ハックルベリーブックス
千葉県柏市柏3−8−3 http://www.huckleberrybooks.jp/
日時:11月13日(水) 19:00〜20:00
会場:紀伊國屋書店新宿南店3F 喫茶スペース
定員の関係もありますので、参加ご希望の方は、下記までお知らせください。
Mail: info@y-yamasita.com
目次は、以下のようになっています。
はじめに
第一章 柏まちなかカレッジへようこそ
きっかけ
柏まちなかカレッジ開校式までの道のり‐まちの担い手を育てる先輩の存在
ギリシアのアゴラのような開校式会場‐母校の旧校舎跡にて
開校式に向けて‐みんなでつくるカレッジ校歌
第二章 柏まちなかカレッジをつくるもの
専任講師は不要‐まちの人、誰もが先生に
まち全体が教室‐ソクラテスのように
カレッジの運営費‐起死回生の案も飛び出す?
評価基準‐まちカレ独自の考え方
集客方針‐人数よりも質
深まった運営方針‐「ない」ことを強みにする
年間カリキュラムなし‐講座開催までの流れ
組織のかたち‐役職は自分で名乗る
柔軟な組織運営‐メンバーに退会という概念すらない
第三章 柏まちなかカレッジがやってきたこと
朝活サークル読書会でブックトーク
焚き火ダイアログ合宿
「哲学への権利 ― 国際哲学コレージュの軌跡」 上映・対話会
マリ大使にまちカレを提案
手賀シティ 架空の都市をつくってしまおう
波乱万丈の「デンマークの友人と教育を語る会」
ブータンの教育を語る会 バックパッカー界のボスも参加
まちの見え方が変わった 柏まちなかドアノブマニア
カラスが示す街の課題
第四章 柏まちなかカレッジの仲間たち
【どんぐり地球センター】 自宅公民館化が進む
【NOB】 柏で一番カッコイイ空間
【カフェ・マ】 仲間たちの集うサロン
【66(ダブルシックス)】 店主の理解と包容力
【共同アトリエPot】 一緒に柏の文化を作りたい
【moora moora】 ゆっくり、ゆっくりと
【東葛飾高校】 卒業式のサプライズ
【Kuhra-Hair】 こだわりの働き方
【iii3】 人間の魂に火をつける
【ハックルベリーブックス】 ふくろうのいる本屋さん
【ネクスファ】 まちカレ的なものの広がり
【エッジハウス】 お陰様サイズの地元を醸し出す会社
第五章 学び・対話から社会課題解決につなげる仕組み
ワールドカフェの限界とフューチャーセンターとの出会い
疾きこと風の如し
理解を得るために苦労
全国初の行政を巻き込んだフューチャーセンター開催
行政への働きかけ
オランダのフューチャーセンターを訪問
オランダのフューチャーセンターについてのレポート
フューチャーセンターへの疑問
ハンク・キューン氏との話
第六章 食でつながる地域社会
食育でつながる
参加したメンバーたち
プロジェクトを通した学び
一体何者なのか 説明責任が生まれる段階に
自分たちの思いを表現する
リーダーを支えるチームメンバー
コミュニティ食堂チームに舞い込んだ事業
地域がつながる
おわりに
資料 講座報告集
1「模擬裁判︙︙裁判員裁判を体験しよう!」
2「交渉体験―法律家の交渉術を体感」
3クリスマス準備企画「アロマキャンドルを作りましょ☆」
4「地図を持って歩こう!」
5対話によるコミュニケーションスキルアップ(東葛リベラルアーツ共催講座)
6「みんなでつくろう!手賀沼今昔物語」
7七夕特別講座「出会いの予感!? TANABATA サルサ☆ナイト」
8「ドシロ〜トJAZZ(第一回〜三回)」
9「手賀沼を知る・遊ぶ〜身近な生物を知ろう」第三回講座
10心身リフレッシュシリーズ第一回、第二回「リンパセラピー」
11「対話空間in柏」
12「グローバルビジネス最前線」
13「無料ではじめるブログ」
14「五名限定。実売一億円の経験を伝授します! 商材集めから始めるネットショップ経営」
15「真剣勝負のサイエンス・カフェ」
2013年06月04日
読売新聞に柏まちなかカレッジを取り上げて頂きました。
街が教室 学びの輪 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20130602-OYT8T00848.htm?from=tw
街が教室 学びの輪
柏市の店や街角を教室に、特技を持つ市民らを先生に招いて様々なテーマの講座を開く団体「柏まちなかカレッジ」(まちカレ)が活動4年目を迎えた。これまでに150以上の講座が開かれ、先生となった市民も100人超。主宰する教育コンサルタントの山下洋輔さん(35)(柏市柏)は「学びの輪が人の輪になり、さらに地域に広がれば」と話している。(淵上隆悠)
まちカレは2010年4月、「柏に縁がある人の特技や趣味を街づくりに生かそう」と山下さんが発足させた。構想のヒントは、08年に市内で開いた座談会。「親子の意思疎通」をテーマに、自身や研究者、大学生らがパネリストとして受験や親子の会話などについて話したが、参加者が最も関心を示したのは大学生の話だった。山下さんは「当事者の話が最も人をひきつける」と強く感じた。
資金的に大きな会場を借りたり、有名な講師を招いたりすることはできないが、市内には面白い店や場所があり、様々な人がいる。「入社1年目の会社員でも、ほかの業界の人から見れば立派な専門家」と山下さんは説明する。
講座の内容は、花屋での店員によるフラワーアレンジメントや主婦が自宅で開いたキムチ作り、野鳥愛好家と市内を歩いてカラスについて学ぶなど多岐にわたる。先生役も、初期は山下さんが知人などに依頼することが多かったが、経験者の紹介や口コミで希望者も出始めた。講座がきっかけで親睦を深めるようになった参加者も多い。
先生役にとっても、講座は貴重な経験になる。浜松市公園課職員の堀野哲さん(24)は千葉大園芸学部の学生だった3年前、「手賀沼とエコツーリズム」をテーマに講座を開いた。手賀沼の水質の悪さや市街地からの交通手段の乏しさなど多くの課題について受講者と意見を交わし、「学生なりに勉強した知識を生かしながら、新しい発見もできた」と振り返る。その経験は卒業論文や就職活動にも生きたという。
ふとした話題が新たなイベントに結びついた事例も。まちカレが毎週市内で開く読書会で、先生役の飲食店店員行政翔平さん(29)が街中で開かれる古本市に関する本を紹介すると、「柏でもできるのでは」と盛り上がり、11年から柏市柏3丁目周辺の店舗の軒先を借りた古本市「本まっち柏」が始まった。今では年2回の恒例イベントとなり、行政さんも「たまたま話しただけなのに、多くの人や街を巻き込む形になった」と驚く。
目に付きにくい人や地域の魅力を引き出すまちカレだが、山下さんの目標はその発展的解消という。その代わり、「街全体が学びの場となり、自然と誰もが先生や生徒になる柏になれば」と山下さんは願っている。

「システム思考」をテーマにした講座で学ぶ山下さん(左から4人目)ら(JR柏駅近くの飲食店で)
2013年06月03日
柏まちなかカレッジで、歴史塾を開催しています。

今まで学校で習わなかったような歴史の考え方を紹介して
これまでのテーマ。
1.歴史学の歴史
2.自分史について-歴史叙述(歴史が、どう書かれてい
3.日本文化史-10の大切なポイント
4.日本宗教史-生活と宗教
5.身体、武道、宗教、政治
6. 徳川綱吉と水戸光圀‐歴史のイメージ形成
7. 寺子屋と江戸の教育事情
8.一揆-これからの民主主義
9.「災害と復興」について
10.江戸時代の働き方
11.吉原-江戸の文化
12.婆娑羅(バサラ)
13.千利休と新しい価値の創造
第14回目は、「キリシタン-高山右近と領国統治」。流
参加費:500円
場所:Yol Cafe Frosch http://edgehaus.jp/yol-cafe-frosch
定員:約10名
案内人:山下 洋輔(柏まちなかカレッジ学長)
元・高校教諭(日本史・世界史)
柏まちなかカレッジを設立するとき、イメージしていたのが、パリでマルク・ソーテ氏が開かれていた「哲学カフェ」でした。この「魁!!!歴史塾」では、硬派なテーマではありますが、カフェで、自由闊達な議論が繰り広げられるようになってきました。まちなかに、対話が根付いてきていると実感しています。
2013年03月07日
地域新聞に「柏まちなかカレッジ」が取り上げられました!
むしろ、顔の見える関係を大切にして
そのうえで、SNSからの申し込みにも、オープンに対応
※地域新聞の記事では、インターネットに偏っている
直近の予定を6つほど紹介します。
Survive the マグニチュード8.0 〜3分・3時間・3日の法則 教えます〜」
・日時:3月11日(月)19時〜20時30分
・場所:アミュゼ柏 会議室B
・講師 柏市防災研究会
・受講料:500円
第11回目魁!!!歴史塾
「吉原-江戸の文化について。」
日時:3月14日(木)19時から20時30分
場所:YOL CAFE FROSCH(フロッシュ)
柏市柏2-5-9ニックハイム柏1F
参加費:500円
定員:約10名
案内人:山下 洋輔
元・高校教諭(日本史・世界史)
デザイン未来塾(仮称)
デザイン思考について。
日時:3月23日(土) 午後
場所:市民活動センター
参加費:500円
ぢ茖寛鵐汽ぅ┘鵐好フェ
様々な考えの方々に参加して頂き、
宇宙、4次元、遺伝、血液型など、普段は向き合えないテーマについて、
対話を深めます。
日時 4月14日(金)19時から21時
場所 柏駅周辺
参加費 500円
デ陲泙船レ3周年記念BBQ
4月13日(土)12時ころから
追って、お知らせいたします。
参加費 実費を割り勘(詳しくは、お問い合わせください)
”We Build Greencities Pprtland Conference”
日時 2013年4月18日木曜日
(グラスルーツギャザリング10時〜
カンファレンス 13時30分〜17時)
場所 丸の内のエコッツェリアなど
コンパクトシティや環境先進都市といったまちづくりで有名なアメ
連絡先は、下記まで。
kashiwamachinaka@gmail.com (@は小文字)
TEL
04-71700668 (担当:山下)
2012年09月30日
バスク・クリナリー・センターに刺激を受け、「食でつながる学校」を提案します
今、柏まちなかカレッジフューチャーセンターで、「食でつながる社会」を目指した活動を行っています。
世界料理サミットのお話から、一つの目標ができました。
バスク・クリナリー・センターのような教育機関を提案し、実現させていきます。
世界料理サミット2012では、アンドニ・ルイス・アドゥリッス氏(スペイン・Mugaritz)とクリスティアン・エスクリバ・トロニア氏(スペイン・PASTELERIA ESCRIBA)のデモンストレーション、G9のセレモニー、聖路加国際病院理事長の日野原重明氏のアンチエイジングの食・医学・音楽についての講演、そしてG9メンバーによるシンポジウムが実施されたとのことです。
G9とは、2010年9月にスペイン・サンセバスチャンにある料理専科大学「バスク・クリナリー・センター」の国際顧問委員として就任した世界の料理業界をリードするトップシェフやスペシャリスト9人のこと。あの伝説のレストラン「エル・ブリ」(現在閉店)のフェラン・アドリア氏が委員長を務め、今話題の「Noma」(デンマーク)のレネ・レゼッヒ氏やイギリスの「The fat duck」(イギリス)のヘストン・ブルメンタル氏、日本からは服部栄養専門学校の服部幸應校長などが選ばれています。
私は、バスク・クリナリー・センターを知りました。
料理は、調理法やサービスについては、もちろんのこと、
食材の背景となる肥料や土壌、エサ、環境などの知識、
健康やアンチエージングを考える生物学や医学的な知識、
食器やグラス、盛り付けやテーブル、店内の空間といった芸術センス、
流通システムや産業、雇用を生み出す力、
料理の背景にある歴史・文化、料理が生み出す文化、
その他様々な要素で成り立っています。
今、柏まちなかカレッジフューチャーセンターには、
「食でつながる社会」を目指し、食に関わる多種多様な才能を持った方々に集まって頂いています。
農家、飲食店、流通、教員、PTA役員、自治体職員、料理研究家、フードコミュニケーター、地元の経営者、NPO、経営コンサルタント、社労士、税理士、大学教授、高齢者支援関係者などなど、食をキーワードに参加して頂いています。
そういった方々と連帯し、バスク・クリナリー・センターのような食にまつわる教機関を提案していきます。
文菜華の渡辺さんや、柏まちなかカレッジフューチャーセンターにもご協力いただいているみすず亭の鈴木さんが活動されている「東葛六市レストランサミット」さんの目標も、同じようなところであるとうかがいました。
東葛六市レストランサミットは、東葛六市(松戸・柏・我孫子・野田・流山・鎌ヶ谷)に拠点を置く、オンリーワンのレストランオーナーによる地域振興と地産地消や街の文化的レストランを創造すべく結成された団体です
http://cranberryjp.web.fc2.com/index3.html
私は、教育の分野の立場から、バスク・クリナリー・センターのような「食でつながる学校」の実現に向けて関わっていけたらと考えています。
2012年04月11日
柏におけるフューチャーセンターの状況
柏では、NPOのコミュニティカレッジである「柏まちなかカレッジ」が、
2011年1月に、市民と柏市をはじめとする自治体職員を集め、
「まちづくり」に関するフューチャーセンターセッションを行いました。
その時の基調講演としてKDIの荒井恭一氏にフューチャーセンターについてお話頂きました。
その後、2回、継続して開催しています。
その時のブログ記事です。
http://www.kcollege.org/blog/?p=358

9月から、柏まちなかカレッジ学長の山下が、柏市議会議員となり、
9月議会、12月議会にて、「柏市でフューチャーセンター設立の提案」を行っています。
市役所からは、設置に向けて、前向きな答えをもらいました。
2012年1月に、柏市副市長、企画、総務の担当職員と山下が、
KDIの荒井氏のコーディネートのもと、国内のフューチャーセンターの事例を視察しました。
柏市のまちづくりの核となる機能として、導入を検討しているところです。

図書館や公民館など、現在ある施設に、フューチャーセンターの機能を備えさせることも考えられます。
たとえば、柏の北部地域にUrban Design Center Kashiwaという施設があります。
http://www.udck.jp/
この施設の目的やプログラム内容は、フューチャーセンターと通じるものがあると理解しています。
これら一連の取り組みを「フューチャーセンター・ネットワーク第2回ギャザリング」にて紹介させて頂くました。
http://www.innovation-glocom.jp/innovation-behavioral-science/2012/02/2225-future-center-alliance.html
このKDIの野村氏が提唱するFCネットワークに連動して、
2012年6月に、柏まちなかカレッジで、フューチャーセンターを開催する予定です。
今、柏市の課題でもある「食と農」をテーマに取り上げようと企画しているところです。

柏まちなかカレッジ
http://www.kcollege.org/
2012年01月16日
鳥博士とまちなかバードウォッチング
「鳥博士とまちなかバードウォッチング」
まちのなかには、実は、たくさんの鳥がいます。
季節によって、あるいは、環境の変化によって、まちを訪
今まで意識していなかったまちなかの鳥に気づくことで、
講師は、科学ジャーナリストの柴田佳秀さん。
連続講習
第一回 事前学習
日時 1/
第二回 実践編
日時 1/29()10:00-12:00 集合場所 柏市民活動センター会議室
講師 柴田佳秀さん
科学ジャーナリスト
日本科学ジャーナリスト会議会員、日本鳥学会会員、都市
参加費 500円
定員 8名(先着順)
近著 『講談社の動く図鑑MOVE 鳥』(講談社)
シバラボ主宰 http://
2011年07月14日
フューチャーセンター−対話による課題解決の場
以下、『BE−COM 2月号 vol.220』 (2011.2.1 BE・COMときわ通信発行)に掲載された私のコラムです。
フューチャーセンターという対話による課題解決の仕組みを提案しました。
フューチャーセンター−対話による課題解決の場
【隠れた善意が表出】
「伊達直人」と名乗り、ランドセルなどの寄付が相次いだタイガーマスク運動。個人の善意がまたたく間に広っていった。私の身のまわりでも、何とか社会を良くしたい、社会貢献に関わりたいと考える人が増えてきた。政界や財界への不満や失望を強調するばかりではなく、自分たちの身近なところから、少しでも世の中が良くなるように働きかけようという機運を感じる。
このような一人ひとりの善意を表に出せるよう、何かきっかけを作ることができればと考えている。一つのアイデアとして、フューチャーセンターという仕組みを試みた。
【フューチャーセンターとは】
事業仕分け、シンポジウム、タウンミーティングなどが多く開かれている。しかし、必ずしも政策への連結がうまくいっているわけではない。昨年、柏市でもタウンミーティングが行われたが、不満や陳情があふれていたと聞く。課題を分析し、指摘することは大切である。しかし、その解決を行政任せにしていては、限られた財源の中では限界がある。結果的に、解決せず、再び批判の対象となる。悪循環だ。
そんな中、オランダ・ノルウェーなど欧州で、企業やNPO、行政などで効果をあげているフューチャーセンター(以下、FC)に注目した。FCでは、複数の省庁の担当者、民間企業の担当者、市民などが集り、分け隔てなく議論をし、認識を共有し、革新的な政策コンセプトを立案している。FCとは、組織が積極的、協力的、そして体系的な方法で、未来の準備を手助けする、ファシリテートされた“場(仕事と会議の環境)”の総称である。組織(行政・企業など)を活性化し、対話を使って問題全体を俯瞰し、未来の課題を解決していく装置とも言える。
このFCは、たいてい行政から委託された第三者機関である。中立な立場を保つ。話合いが長期間に及び、首長が交代した場合でも、継続して進められる。
今のところ、日本では富士ゼロックスなど数社の民間企業でしか行われていない。現段階では、部署を横断した話合いの場や研修の場として機能し、そこから新たなプロジェクトが生まれることも期待されている。
【討論の限界と対話の可能性】
本場のFCでは、複雑な課題解決のために、関係者が召集され、缶詰状態で話合いをさせられる。決して、簡単なものではない。話合いが、長期間に及ぶことも多い。裁判が二者間による討論とすると、FCは複数間での対話とイメージして頂きたい。
裁判や議会は、基本的に、討論である。相手の主張の欠点や弱点を探して、反論を組み立てながら話を聞き、自分の考えが正しいことを主張していく。どちらが正しいかという議論になり、両者の主張がぶつかり合う。これに対しFCは、対話を基本とする。相手の主張を理解しようと話を聞きながら、価値観を探り、共通点を見出していく。様々な立場から考え、アイデアを持ち寄り、新しい選択肢を見つけようとする。
国会での討論を見て、これでは創造的な話合いにならないと痛感している。両者が、自分の主張が正しいと、相手を批判する。討論が平行線をたどり、多数決によって結論が出される。多数決は否定するわけではない。しかし、話合いの裏側での工作活動で決まってしまい、納得のいかないこともある。
多様な価値観が存在する今日、「正しい主張」を判断するのが難しくなってきている。FCでは、深刻な課題を話合うために、ファシリテーターによって対話の技術が用いられる。多角的な視点から、課題解決の目的に応じた話合いが設計される。
反対の立場の人にとって、討論で出た結論は押しつけられたものになる。しかし、対話から出てきたアイデアは、関係者自身で作り上げたものなので、実現に向けた協力体制が生まれやすいのである。
【柏で日本初の開催】
行政に関わるFCは、まだ日本にはない。そこで、日本初の試みとして、今年一月九日に柏のまちなかカレッジ主催でフューチャーセンターを開いた。日本で初めてフューチャーセンターを企業に導入した荒井恭一氏を招き、行政職員、まちづくりに関わる活動家などが約三十名集まり、それぞれの肩書きをはずした一市民として、よりよい柏に向けた対話が繰り広げられた。
柏まちなかカレッジで、引き続き、FCを開催していく。本場のFCのように、関係者に対して強制力のある運営組織ではないが、一つのモデルを示していきたい。施設を作ろうというものではない。集まって対話する場をコーディネートすることから始める。対話によって、複雑に絡み合った問題をほぐしていくきっかけ、大きな組織での部署を横断したプロジェクトが生まれるきっかけを。そんな前向きな場つくりを模索していきたい。
(柏まちなかカレッジ学長 山下 洋輔)
2011年03月26日
学びの場つくり‐『哲学への権利』を読んで
ジャック・デリダたちが創設に関わったフランスの「国際哲学コレージュ」。
これは、大学ではなく、哲学研究や哲学教育の市民団体です。
この本は、「国際哲学コレージュ」の関係者へのインタビュー記録とそのドキュメンタリー映画と、著者の西山雄二氏のエッセイ。
「国際哲学コレージュ」には及びませんが、「柏まちなかカレッジ」は、哲学カフェやサイエンスカフェの流れを汲む地域活動です。
私自身、大学院の博士課程にて哲学(教育思想)を研究していた身でもあったので、
この著者で監督の西山氏の人文学への問題意識には、共感いたしました。
「柏まちなかカレッジ」も、誰でも先生になれ「教える権利」が確保され、
年間カリキュラムもなく、入学資格もなく、学位授与もなく、スタッフも無報酬で、国際哲学コレージュと共通する部分も多く、理念から組織の抱える問題まで、具体的に参考になりました。
現在の教育制度への問い直し、経済原理と価値、場といったテーマは、国際哲学コレージュのみならず、ビジネスや地域など現代社会においても重要なものと感じました。
そして、何より、上映・討論会という場を作りながら、哲学の可能性を問い直している西山氏の活動に心を打たれました。
2011年02月04日
フューチャーセンター柏−対話による課題解決の場

私たち、まちを教室に見立て、まちの人を先生に、
参加者同士の学び合いを演出し、柏の魅力を引出そうという
柏まちなかカレッジを運営しています。
その企画の一つに、フューチャーセンターという
対話による課題解決を目指す場を作ろうと活動しています。
フューチャーセンターについて、
わかりやすく書かれた記事を紹介します。

私たちは、複雑に絡み合った問題を対話によってほぐしていくきっかけをみつけたり、
大きな組織での部署を横断したプロジェクトが生まれるきっかけを作ったり、
そんな前向きな場つくりを模索しています。
施設を作ろうというものではなく、
集まって対話する場をコーディネートできればというところです。

第1回目「フューチャーセンター柏」は、2010年1月9日に
倉庫を改装したギャラリーの「アイランド柏」にて開催しました。
全員で33名ほど、行政関係者も8名参加いただけました。
他市からの参加もあり、多様な会となりました。
ワールドカフェで柏の強み・弱みを出しあい、
アート製作もまじえ、粘土で理想の柏を作ってもらいました。
イメージを言葉にする手助けを試みました。
【日本経済新聞2011年1月7日】

当日の様子をまとめた以下のブログをご覧ください。
◆柏まちなかカレッジ


◆副学長福島の「教育の扉」


2011年02月01日
「教育のまち」宣言
河内長野市の「教育のまち」宣言が取り上げられていました。
1「私たちは、未来の宝として、学ぶ意欲に富み、心やさしくたくましい子どもたちを育てます」
2「私たちは、人を大切にする人権感覚豊かな子どもたちを育てます」
3「私たちは、家庭の力、地域の力、学校の力など、市民の力のつながりを大切にし、市の未来を担う人となります」
4「私たちは、わがまち河内長野の伝統や文化を大切にし、ふるさとや地域を愛する市民となります」
5「私たちは、豊かな学びの場のもとに、生涯にわたって学び続け、自らの人生を充実させるとともに、学びの成果を活かして社会に貢献します」
「郷土の先人に学び、その歴史と伝統の上に新しい『教育のまち』や
『子育てのまち』などを創造しようとする」。
コミュニティスクール(地域運営学校)も試験的に発足させるという。
私は、土浦の高校に勤め、生徒の家庭事情や地域の衰退を目の当たりにし、
何とかせねばと思い立ち、オランダや北欧での教育実践を調べ、
コミュニティスクールの実現を構想をしました。
オランダでのコミュニティスクール(地域運営学校)では、
教育コンサルタントが重要な役割を果たすと知り、大学院に進み、研究しました。
同時に、コミュニティスクールを支える地域の教育文化を育みたい
と「柏まちなかカレッジ」を立ち上げました。
コミュニティスクールを推進しようと、教育コンサルタントを始めたのです。
やっと本来の志を果たす素地ができてきたと、ワクワクしています。
豊かな学びの場が、いたる所にあり、
そんな当たり前にある学びの場を、教育の機会と意識して、
自分の人生を充実させるとともに、学びの成果を社会に還元していく。
そんなまちに住みたいと人は集まり、ますます豊かな学びの場になっていく。
人を育て、人を魅きつける。そんな循環を整えたいのです。
教育のまち柏を目指し、これからも活動を続けていく所存です。
2010年12月05日
安在邦夫先生の市民大学構想
日本史攷究会は、早稲田大学教育学部地理歴史科の先輩方の研究会から始まり、
日本史研究や歴史教育に進んだ方々が中心に集まっています。
5月の史跡歩き、12月の総会、研究誌発行が主な活動です。
この学会に参加して、はや11年。
私の進路の岐路で、この学会から示唆や後押しを頂きました。
日本史研究のため大学院進学、教員への道へ、そして再び大学院へ。
恩師や先輩のご助言や励ましのお陰です。
今日も、先輩である安在邦夫先生の講演から、
柏まちカレの活動への励ましと、今後の私の方向性を示唆して頂きました。
「"夢"想起し、今"終活"へ思いを馳せて」という演題で、
安在邦夫先生の来し方を振り返り、今を考え、
人生終盤のこれからをどうまとめていくか話して下さりました。
(※「就活」と「終活」をかけておられます)
まず、民衆史研究に至った原点について。
学生運動のこと、西岡虎之助先生の下で民衆史との出会い、
塾講師をしながらの研究、深谷博治先生から「政治」の視点を得たこと、
夜間の第二文学部非常勤講師の様子を語って下さりました。
次に、東京歴史科学研究会で「自由民権百年運動」で
全国的なムーブメントを起こした活動について。
そして、戦後歴史学における自己批判やこれからの歴史学について。
この部分については、講演時間内では語り切ず、私たちに課題を示して下さりました。
最後に、安在先生のこれからの目標として、「歴史を学ぶ」場の設定について。
2000年に福島自由民権大学を開校し、
地域の創造を担う文化運動としての役割を果たされています。
そして、福島県三春町に開設された自由民権記念館を拠点に、
地域の顕彰会や研究会のネットワーク作り、情報・史料の収集・整理を進められています。
将来的には、自由民権運動家・河野広中を輩出した三春で、
自由民権を中心とした人権や平和を考える市民大学を構想したいとおっしゃっられました。
アカデミックの世界から出て、地域で活動していくというご決意に感激しました。
勉強する機会に恵まれなかった方々への教育活動を志し、
かつては夜間学校の教師を目指した安在先生。
その思いは、今、市民大学の活動に向かっています。
民衆と政治の関わりという視点を加えて下さった深谷先生のご出身地の近くで、
恩師西岡先生の蔵書を寄贈した西岡文庫を開き、
地域を巻き込んだ歴史を学ぶ場を創造されようとしています。
歴史研究から、学校教育、そして今、地域での活動をしている私にとって、
安在先生のお話には大変勇気づけられました。
2010年12月02日
コスタリカ戦略
コスタリカ戦略といって、
理念を打ち立て、「ない」ことを売りにする方法です。
例えば、柏まちなかカレッジは、
「まちが教室、身近な人が先生、仕事とは違う地域の顔を持つ」、
こういった考えのもと運営されています。
この考えには、今まで私が教育学や歴史学を研究してきたエッセンスが凝縮されています。
しかし、それだけではない運営面のノウハウでもあります。
この考えで運営しているお陰で、金銭的にまわらなくなることはありません。
まちが教室ということは、逆を言うと教室を持っていないということ。
身近な人が先生ということは、
大先生に気を遣ってお足を準備したり、大勢の人を集めたりする必要がありません。
仕事とは違う地域の顔を持つということなので、みんな別に仕事を持っています。
ボランティアで参加しており、専属の職員はいません。
場所がない、有名人を呼ぶのが難しい、専属の職員を雇えない・見つからない。
こういった市民活動団体が抱える悩みを逆手にとったわけです。
柏市の高柳で始めるサステナ義塾も、何もないことをPR材料にしています。
東京から1時間の「片田舎」という点を打ち出していきます。
このコスタリカ戦略というMBAで学んできたような名前ですが、
私の造語です。
コスタリカにとって、「何もない」森に、カナダ人が訪れました。
なぜカナダ人が訪れるか調べたところ、豊かな自然を求めていたと分かります。
そこで、コスタリカは、エコツアーを整備し、その自然が世界遺産に登録されました。
観光収入が増加しています。
住宅にも、工業、商業にも適さない土地を、観光資源に変えました。
もう一つ、1949年からコスタリカは常設の軍隊を持ちません。
「兵士の数だけ教師を」合言葉に、軍事予算を教育予算に回し教育国家に転換しました。
このお陰で、軍事クーデターはありません。
中米紛争の部分的解決にも功績を残しています。
パナマ、ハイチ、ドミニカなども常設軍を持たないのですが、
コスタリカを模範にした部分もあるそうです。
このコスタリカの姿勢を参考にしています。
自然や平和といった理念を強く打ち出すからこそ、
持たないことを強さに変えられるのだと学び、
コスタリカ戦略と命名した次第です。
2010年10月08日
みんなで作ろう手賀沼今昔物語 @高柳
地域の魅力を引き出す。
そのためには、その地域を好きになること。
好きになれば、その地域に誇りを持つ。
誇りを持てば、それを守ろうとする。
そうすると、地域を良くしていこうとする動きが出てくる。
では、その地域を好きになるにはどうすればよいか?
好きになるには、関わりを持つことが重要。
ふだん、慣れ親しんでいる手賀沼の意識していなかった部分でも、
客観的に見つめれば、新たな魅力が発見できる。
まちカレらしい対話で、参加者の手賀沼にまつわる思い出を分類し、手賀沼のこれからを考えました。

堀野先生が、参加者の中で最年少。しかし、千葉大学園芸学部で専門に研究していることを、実践に活かしてくれました。アカデミックな分野では教える立場ではなくても、一般の方々にわかりやすく説明することで、先生自身の成長にもつながる。まさに、まちカレの原点です。
会場を提供して下さった地元の杉浦氏(サステナ義塾設立準備委員長)もゲスト参加し、
ご自身の思い出や専門である環境コミュニケーションについて語って頂くなど、
深みのある対話となりました。
「手賀沼今昔物語は、沼南で決まる。柏と沼南の意識的な壁を壊そう!」
という意見が出ました。
会場は、高柳。11月には手賀沼散歩。柏まちカレも、積極的に沼南に関わっていきたいです。
2010年09月22日
【みんなで作ろう!手賀沼今昔物語】講座開催 9/23(木・祝)1時〜
秋といえば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、文化の秋。
そして、柏まちカレの秋。
よりいっそう、素敵な講座を企画していきたいと励んでまいります。
さて、来週23日の秋分の日の午後に、
「みんなで作ろう!手賀沼今昔物語」と題した講座を開きます。
先生は、千葉大学4年生の現役大学生の堀野さん。
園芸学部にて、地域と人々の暮らしのかかわりを調査・研究しています。
そんな堀野さんが、柏の地域のためにも何かできたらということで、
まちカレの講師を担当して下さりました。
【内容】
昔の手賀沼を見直すことで、手賀沼の今後について話合います。
手賀沼でどのような「思い出」がありますか?
みなさんの思い出を集め、これからの手賀沼を考えていきましょう。
「思い出」は「風景」や人々のその場所に対する「愛着」や「誇り」に直結すると考えます。
したがって昔の手賀沼での思い出が今の手賀沼の魅力になると思います。
みんなで思い出を共有していくことで、
この会が手賀沼の魅力を引き出していくきっかけになれば幸いです。
日時: 9月23日(木)13:00〜14:30
場所: サステナ義塾 高柳校舎(旧 茗泉塾)(柏市南高柳4-21)
東武野田線高柳駅を降り、1つ目の信号を右折し、線路沿いを5分ほど直進。
夏見そばの隣の建物です。2階建てで、丸い窓が特徴。
講師: 堀野哲さん(千葉大学園芸学部4年)
受講料: 500円
協力: サステナ義塾設立準備委員会
会場を提供して下さったサステナ義塾設立準備委員会は、
1月の柏まちカレカフェに参加された杉浦さんを中心に、
「持続可能な社会の実現」という共通の目的を持ち、それぞれの目線で、
環境問題をはじめとしたさまざまな社会の課題を深く知り、共有し、
それを解決するためのスキルを学び、
学校でも、ビジネスの場でも、家庭でも各々の立場で出来ることを実践する。
そんな、きっかけをつくる「塾」です。
http://www.susjuku.jp/index.html
高柳では、教科学習だけでなく、農業体験などを通して生物多様性なども学ぶことができます。
今後の動きから目の離せないプロジェクトが展開しそうです。
2010年09月20日
【柏まちカレ講師、この指とまれ!】(柏まちカレ講師養成講座)
柏まちカレのスタッフと一緒に作りましょう!
まちカレに興味はあるけど、教えるなんて。。。
そんな声を耳にすることがあります。
自分の魅力や長所に気づいていない。
もしくは、自信がなかったり、遠慮してしまったりしてしまっている。
私たちとしましては、そんな方にこそ、先生になって頂きたいのです!
この講座をきっかけに、柏の素敵な方を、みなさまにご紹介できれば幸いです。
******************************
【柏まちカレ講師、この指とまれ!】(柏まちカレ講師養成講座)
柏まちカレ講師希望者、要チェックです。
「柏まちカレの講師になるは、どうしたらいいの?」
そういったご質問に学長の山下がお答えします。
あなたの長所や魅力を引き出します。自分を見つめ、飛躍するためのチャンスになれば幸いです。
一緒に講座の企画を立て、講座開催までのフォローを致します。
これで、あなたも柏まちカレ講師に!
【日時】 9月28日(火) 19時から20時30分
【場所】 柏市民活動センター 2階会議室
【参加費】 無料
【講師】 山下 洋輔(柏まちなかカレッジ学長)
2010年09月08日
地域通貨の取組み―トランジッション・タウン藤野を視察
トランジッション・タウンの試みに、柏まちカレやサステナ義塾のヒントがあるのではと思い、代表の榎本英剛さんに連絡を取り、会議に参加させて頂きました。
藤野は、新宿から中央線で1時間ほど。
森と相模湖の豊かな自然に恵まれた町です。
戦時中から芸術家が移り住み、文化的な雰囲気を感じます。
人口は約1万人。地元の方と移住してきた方の割合は、ちょぷど半々。

トランジッション・タウンとは、石油の限界と気候変動を危機と感じ、
市民の創意工夫と地域の資源を最大限に活用して、
脱石油社会へ移行していくためにイギリスで始まった草の根運動です。
イギリスで、この運動に感銘を受けた榎本さんが、日本で立ち上げられたのが、このトランジッション・タウン藤野なのです。
私たちの参加した会議は、公民館の和室で開かれ、
子ども連れのお母さんも参加され、和やかな雰囲気でした。
メンバーの日常の報告から始まり、話しやすい場作りに
榎本さんの見えない心遣いを感じました。
トランジッション・タウン藤野の活動内容は、ソーラークッカー作り、草木染め・ふんどし作り、梅干作りなどのイベント開催、他の地域への参加などです。
他の地域イベントへの参加を通して、まちに溶け込み、団体同士の横のつながりができていくのは、私たち柏まちカレとも共通するところで、やはり大切なことだと確認できました。
建設中の里山長屋も見学しました。
4世帯が協力して、持続可能な暮らしをしようという試みです。
長屋建設の様子はブログで報告されています。
http://blog.canpan.info/nagaya

たくさんの興味深い活動の中で、1番刺激を頂いたのが、地域通貨。
地域通貨「萬(よろず)」を媒介に、地域とのつながりを強めています。
私は、通貨制度を作るというのは、大変なこととビビッていた面がありました。
しかし、藤野で実践されている地域通貨を見て、
柏でもやってみようと思い立ちました。

紙幣を発行するのではなく、通帳に書き込む方式が採用されています。
これだと、立上げ時のコストは小さくてすみます。
ただ、勝手に嘘を書いて、地域通貨を増やしたりすることもできます。
でも、そんなことしても「むなしい」だけ。
地域の方々の良心にまかせているとのこと。

参加者は、「自分のできること」と「自分のお願いしたいこと」を書き、
事務局がそのリストを作り、配付します。
たとえば、私は「悩み相談聴きます(200萬)」と載せてもらい、相談を受け、200萬の地域通貨を記帳してもらう。
そして、「撮影します(300萬)」という方に撮影してもらい、−100萬になるわけです。
交流の過程が、通帳に記されるのは素敵です。
この地域通貨を普及させるコツを教わりました。
「勧誘しないこと」。
人前で、楽しそうに、そしてコソコソとやっていると、
仲間にいれてもらいたくなるそうです。
私たちが、昼食をとっていたときに、早速、
地域通貨に参加したいと声をかけられていました。
こんな感じで広がっていくのかぁと、貴重な場面に遭遇できました。
柏まちカレで、年内に勉強会を開き、準備委員会を募り、
年始あたりには実験的にスタートしてみます。
多くの事例が3-40人程度で始めたそうです。
まずは、実践です。
勧誘しないで始めていきますので、
ご興味をお持ちの方は、気軽にご連絡下さい。
y@ryokuyo.org
2010年08月30日
焚き火ダイアログ合宿@勝浦

ダイアログ(dialogue)とは、対話の意味です。
私たち、柏まちカレは、対話を重視 しています。
今まで、月に2-5回ほど2時間程度の会議を37回、開いてきました。
そこでは、講座や運営について話し合っています。
この合宿では、普段の会議とは違って、生き方や社会・自然について考える機会を作ろうということが目的でした。
将来的には柏まちカレの行事にする実験として、メンバー以外の方も口づてで募り、開催しました。
サークルの合宿で、最後にキャンプファイヤーを囲み、
つらかった合宿の振り返りや引退する先輩からのメッセージを受け取り、
みんなで涙したことを、はっきりと覚えています。
そこで、「柏まちカレでもキャンプファイヤーをやりたい」と私が述べたところ、話がとんとん拍子に進んでいきました。
ネイチャーキャンプの事例をチェックし、対話のワークショップを盛り込むなど計画を立てて臨みました。

夜も更け、話は深まっていきます。
仕事のこと、家族のこと、人生のこと、将来のこと。
話し始めると、あっという間に時間が過ぎてしましました。
周囲は星空と海と砂浜、そして火。
「自然と一体になった感覚を味わった」
参加したメンバー共通の感想です。

人類が火を使い始め、文明を開化させ、生活は便利になりました。
そんな便利さの中、忙しさに追われ、忘れてしまったものがありそうです。
その忘れ物に気づくことができた時間でした。
1泊2日(実際には20時間ほど)でしたが、
日常を振り返る、貴重な合宿になりました。
2010年08月22日
柏まちカレ講座同窓会(仮)
おかげさまで、柏まちなかカレッジの1学期の講座を、
9講座19回開催することができました。
参加してくださった先生、受講生、協力してくださった方々あってこそです。
本当に感謝しています。
私たち柏まちカレスタッフ、秋からの講座も頑張っていきますので、
今後ともよろしくお願い致します。
参加者で懇親会を開こうという流れになることもありましたが、
講座終了が、午後9時頃で、平日が多かったということもあり、
「また、後日集まりましょう」と言いながら、 集まれませんでした。
そこで、8月13日の20時(午後8時)頃から、
「かしわまちカレ講座同窓会(仮)」を開催したしました。
「同窓会(仮)」など言っていますが、飲みながら親睦を深めようといった気軽な会です。
会場は、対話カフェなどでも世話になっている市役所通りのPORCHIさん。
みなさん、お盆にもかかわらず各自のお仕事を終え、集まりました。
人が集まり、素敵な出会いがあり、そこから刺激やアイデアが生まれ、
お陰さまで、活気のある夜になりました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
また、このような会が開けたらと思いますので、
参加できなかった方々も、その時はよろしくお願いします。
2010年08月05日
2010年プロボノ元年
プロボノとは、「プロ・ボノ・プブリコ」に由来します。
社会的・公共的な目的な目的のために、職業上のスキルを活かすボランティア活動のことを意味します。
今日、かわさき市民活動センターで、働く人とNPOを橋渡しするNPO法人岡本祥公子さんのお話を聴いてきました。
「米国の弁護士会で盛んになり、日本でも第二東京弁護士会が会員に社会貢献を義務づけた。それが法曹界から一般企業で働く人々にも広がってきた。仕事で身につけた経理、情報技術(IT)、広報、営業・市場調査、デザインなどの知識や技能を使ってNPOの経営などを助ける。
(中略)
社員のプロボノは企業にも利点が大きい。長い目で重要なのが社員の創造性や積極性を高める効果だ。知識は使えば使うほど磨かれる。プロボノで持ち前の能力を本業とは全く違う課題にぶつければ、発想の幅は確実に広がる。人材を育てる近道であり、資金や休暇取得などで優遇してでも推奨すべきだろう。さらに彼らの仕事ぶりや生き方をヒントにして、働きがいと創造性あふれる職場を作ることが経営者の使命になるのではないか。」朝日新聞2010年7月26日

柏まちなかカレッジでも、教員、ライター、ネットショップ経営者、不動産業、行政、コンサルタントなど、スタッフのスキルを活かしながら活動しています。
この夏にも、公認会計士の仲間が、外部監査を引き受けてくれました。
まさに、プロボノです。
今、柏まちなかカレッジの会議では、まちなかでの講座や会議の様子などを映像化していきたいという話が出てきました。
そこで、柏まちなかカレッジでは、撮影・映像編集に関わるスキルを持っている方の参加を募集しています!
その他、私たちの思いつかない特技で、柏まちなかカレッジを盛上げてくださる方の参加も大歓迎です。
ぜひ、気軽に以下のメールにご連絡いただけると嬉しいです。
mail y@ryokuyo.org
2010年07月19日
東葛リベラルアーツ×柏まちカレ「裁判員制度を体験しよう!」
柏まちなかカレッジのジョイント企画という形で参加させて頂きました。
千葉地方検察庁の協力のもと、東葛飾高校では、2年ほど模擬裁判を実施してきました。今回、実際に裁判員裁判を体験してみたい市民の方(成人)を募集し、様々な世代の方と高校生が一緒のテーブルを囲み、話し合いました。
私、山下洋輔は、被告人の役を演じました。

8人ごとに、4班に分かれて、有罪か無罪かを話し合いました。
どちらも、微妙なところで、どの班でも、意見は真っ二つに。
班で話合われた結果を、全体に発表しました。

「こんなにも幅広い世代の人が、同じグループで話し合うということは、4月から多くの会場を回ってきたが、今回が初めて」。
「半々に意見が分かれていた。話合いでは、お互いの意見をよく聴き、様々な視点から検討されていた」。
こんな講評を、千葉地方検察庁の広報担当の方から頂きました。
教頭先生からは、年代や職業・立場が幅広かったので、いろんな視点からの意見が出て、勉強になったという感想を頂きました。
お札の持ち方、封筒へのお金の入れ方、金銭感覚、距離や時間の感覚など、自分の周囲では常識と考えられることが崩されていったようです。
高校生、その親、会社員、大学院生、ネットショップの社長、画家、教員・・・。多様な人間が集まったものです。
講師は、長束倫男先生。
長束先生は、私が東葛飾高校に教育実習でお世話になったときに温かく励まして下さったり、教員になる際にも、応援して下さった先生です。
そして、柏まちカレに参加てくれた私の大学友達は、
高校の後輩でもあり、長束先生の教え子でもあり、
法律の道に進んでいます。
柏まちカレを通して、いろんな出会いがありました。
千葉は、成田空港もあり、重大事件が多く、大阪に次いで全国2番目に裁判員候補者になる確立が高い県です。
このような機会を活かして、多くの方々に裁判員制度を体験して頂ければと思います。
日時: 7月17日(土)10:00〜12:00頃
場所: 千葉県立東葛飾高等学校
講師: 長束倫夫さん(千葉県立東葛飾高等学校教諭)
受講料: 無料
2010年05月28日
柏まちカレ、美容室オタクへの道2
柏まちカレ「美容室オタクへの道」第三回目が開催されます。
テーマは、シャンプーやパーマ、カラーについての知識です。
第1回目のコミュニケーション編でも、要望があった内容です。
まだ、参加受付をしていますので、よろしくお願いします。
さて、第2回目のご報告です。
テーマは、美容室の設備と美容器具の体験でした。
美容室を開業するのに、いくらかかるか?
倉持先生の実体験を聞きました。
不動産やお金を借りる際の手続きの話、
顧客管理など経営のソフトの体験など、
美容室だけでなくお店を開業するための知識と苦労とやりがいを学びました。
はさみやパーマの機具などの説明を受ける場面
顧客管理など経営のソフトの体験
シャンプー体験
不動産勤務のの受講者の話も、勉強になりました。
別の機会に、講師をお願いしたい話でした。
話の脱線は面白いもの。
倉持先生は、理容師の経験もあり、
パンチパーマ、アイロンパーマ、アイパーの違いの説明に、
一同「へー」といった感じでした。
次に、美容室に行くときは、器具のブランドなどチェックしてしまいそうです。
5回も頭を洗ってもらい、満足げの学長・山下洋輔
【次回予告】
日時:6月1日(火) 午後7時から
場所: Kuhra hair クウラヘアー(柏市柏3-2-14洪ビル1F) 講師: 倉持健二さん(Kuhra hairクウラ・ヘアー代表)
受講料: 各回500円
お申し込み: 080-5373-6813 (事務局担当:松清)
info@kcollege.org
2010年05月23日
柏まちカレで本格的ワールドカフェ開催!
5月29日(土)本格的ワールドカフェ開催
柏まちカレ・ワールドカフェ開催のお知らせです。
ワールドカフェとは、「人は会議室のような張りつめた空間よりもカフェのようなオープンの空間の方が、自由な発想やアイデアが浮かぶ」ということで、アニータブラウン氏により1995年に提唱された対話の方法です。
NECの組織改革や横浜市の市民会議でも使われたことで大きく報道されました。今回、全国規模で行われるワールドカフェウイーク2010に合わせ、私どもも共催団体としてエントリーしています。
今まで東京・大阪が中心で行われてきましたワールドカフェがついに柏にもやってきました。当日の進行スケジュールは以下のとおりです。
1.ワールドカフェとは何か
(コーディネーター福島による説明)10分
2.セッション準備 5分程度
3.ワールドカフェ 1ラウンド 20分
「心地よい職場・コミュニティをつくるためには」
4.ワールドカフェ 2ラウンド 20分
5.ワールドカフェ 3ラウンド 20分
6.ハーベストタイム(成果の刈取り)15分
7.フリートーキング 15分 (写真は、第1回まちカレカフェ
2010/1/24実施)の様子
≪実施要項≫
講座タイトル “対話空間in柏”
日時: 5月29日(土)14:30〜16:30
場所: PORCHI(ポルチ)
http://www.porchi.jp/access.html
(市役所通りにあるお店。柏5-2-11 アルティスタ1F)
コーディネーター: 福島毅(柏まちなかカレッジ副学長)
受講料: 1,500円(参加費500円+ケーキ飲み物セット1,000円)
定員: 20名(申込先着順)
※「ワールドカフェウィーク2010」の共催団体として行います
2010年05月22日
柏まちカレ、「手賀沼を知る・遊ぶ〜身近な生物を知ろう」(東葛イブニングカフェ)
身近な自然を題材にした講座です。
2回を終えましたが、6月26日の参加も受け付けております。
日時・場所:
第1回 4月23日(金)19:00〜21:00 東葛飾高等学校生物実験室
第2回 5月22日(土)10:00〜12:00 千葉県手賀沼親水広場「水の館」入り口前
第3回 6月26日(土)10:00〜12:00 千葉県手賀沼親水広場「水の館」入り口前
講師: 高石哲男さん(東葛飾高等学校生物教諭)
受講料: 各回500円(資料代等)
東葛飾高等学校の生物教諭・高石哲男さんによる、柏市内にある身近な自然に触れるシリーズ。
今回は、生産者(植物など)とそれを取り巻く環境にスポットをあてて、その生態を知るための3回連続講座です。
顕微鏡による観察実習なども行います。
第1回目の様子を、柏まちカレのHPから引用します。

【講座概要】
開校初回の講座は、昨年の秋のプレ講座講師もつとめていただいた東葛飾高校生物科の高石教諭による身近な生物です。夕方7時から9時にかけて、手賀沼周辺の動植物の紹介、スピロストマム、ゾウリムシ、納豆菌などの顕微鏡画像がスクリーンに大写しにされ、高石教諭の生物コレクションを参加者が双眼実体顕微鏡を実際に使って使って立体的に見たりして楽しみました。生物のスケッチなども学生時代を思い出すかのようにしていただき、しばし生物の不思議な世界に浸ることができました。
【スタッフ感想】
またまた冬が戻ってきたような寒さの中で静かに講座は始まりました。次から次へと繰り出される高石さんの話に、みな驚きながらも、気さくに質問も飛び交いました。ある人の「納豆菌なんてのも見えますか?」という質問ひとつから、わざわざ奥の部屋から培養している菌を顕微鏡を1000倍にして見えるように調整してくださいました。大学の研究室レベルの高度な話なのですが、受講者にわかりやすいような言葉を選んで説明していただきました。受講者からは、普段みられない現象を見られて面白く楽しかったという感想を多数いただきました。(スタッフ:福島)
2010年05月20日
柏まちなかカレッジ講座『ドシロ〜トJAZZ』
柏まちなかカレッジ講座のご案内
日時: 5月31日(月)17:30〜18:30 |
まったくのJAZZ初心者や、JAZZに興味はあるが初めの一歩が踏み出せずにいたという方には、もってこい講座です。全3回でJAZZの魅力に迫ります。
本場アメリカのハンバーガーとアメリカのJAZZを心ゆくまで。
※ 山下洋輔(学長)も参加します。
第2回(6月17日 18:00〜19:00)
有名なCD/曲を使って、JAZZのジャンル、そして歴史をわかりやすく説明。
第3回(7月後半開催予定 ※日時・場所は追ってご案内)
「JAZZとは何か?」この基本的なテーマをもとに、生演奏で理解を深めるための講座。
さあ、お友達にJAZZを教えてあげてください!!
講師 瀬戸郁寛(セトフミヒロ)
サックスプレーヤー/音楽プロデューサー。
幼少期より、人生の半分を海外で過ごす。
アメリカ・ボストンのバークリー音楽大学卒業。米国教員資格を取得、ボストン郊外の公立幼稚園ー高校でジャズを教える。ニューヨークに移住、サックスプレーヤーとしてクラブ等で演奏の日々。
現在フリーランスでプロデューサー、音楽製作、演奏、レッスン等の活動を続ける。
4種のSAXの違いを講師が吹きながら紹介。名曲を解説。ポピュラーな曲をアレンジして原曲を当てるクイズ「インプロドン」など。2010年05月03日
柏まちなかカレッジ「美容室オタクへの道」
柏まちカレ講座「美容室オタクへの道」を開催致しました。
4月27日午後7時から9時
場所 kuhra-hair
講師 倉持健二さん(kuhra-hair代表)
美容室で、8名ほどが輪になって語り合いました。
予約時の伝え方、注文のポイント、お店選び、避けたい会話など。
役立つ知識が多かったです。
しかし、醍醐味は、先生・生徒の双方向の学び合いでした。
生徒から、美容室への不安や不満をぶつけられ、
お客様の声を聞く先生。
一方、美容師の思いが伝わり、
「今まで、大きな勘違いをしてたよ!」と衝撃を受ける生徒。
いろんな発見がありました。
お客と美容師との間で起こる勘違いが、
面白くもあり、赤面でもあります。
シャンプーの時、「頭楽にしていいですよ」と言われ、
「大丈夫です」と頭を自分の力で浮かせいたのですが、
次回からは言われた通り頭に力を入れることはやめます。
倉持先生と私との出会いは、美容室でした。
直接、切って頂いていませんが、この講座は
お客さんと美容師さんとのコミュニケーションから生まれたものです。
昨年から温めていた企画が、和やかにスタートして嬉しく思っています。
茨城で理容師を始め、
東京に出て美容師に転向した経験を持つ倉持さん。
一人ひとりのお客様を大切にしたいと、
大きな店舗から独立して個人店を構えました。
地域に根ざした活動をしたいという熱意も伝わってきました。
第2回目は、5月11日(火)19時からです。
美容室の機械を使う体験ができます。
一回目、ご都合が悪かった方も、ぜひご参加下さい。
2010年04月09日
柏まちなかカレッジ開校式−東葛飾高校パルテノンがアテネのアゴラ(対話の広場)に!
−東葛飾高校パルテノンがアテネのアゴラ(対話の広場)に!

アテネのアゴラ(広場)で市民が語り合ったように、 |
【開校式は、以下のような式次第を予定しております】
1.瀬戸郁寛氏(sax box柏代表)らによる演奏
15時前〜15時10分頃まで
2.学長挨拶 3分程度
3.対話の時間 20分
4.校歌・歌唱ワークショップ 5〜10分
5.閉会の挨拶 3分程度
※ 対話の時間では、グループ分けをし、 設定されたテーマで話し合い、参加者で共有します。
地域・職場でのコミュニティ希薄になってきたと言われる今日、出入りの自由なゆるやかな交流会の輪が広まっています。カフェでお茶会や読書会という形で、出会いが求められています。
この現象は、単なる出会いにとどまらず、自らや社会への変化を求めたものとも感じられます。日常では出会わない方々と、くつろいだ場所で対話することにより、新しい発想が生まれたり、人生のヒントを見つける。そんな哲学カフェがフランスで始まり、大阪でも活発に開かれています。東京では、ワールドカフェといった対話イベントが盛況を見せています。
このような中、私共「柏まちなかカレッジ」は、柏にて市民が相互に学び合うスタイルを提案していきます。開校式は、その理念が表れるように工夫しました。
受講生の森田さんが、自分の声を吹き込んだ自作の校歌を送ってくれました。
それを瀬戸郁寛さんが、編曲し、譜面におこしてくれました。
当日、瀬戸さんが演奏し、参加者に歌唱指導してくれます。
のぼり旗のデザインを提供してくれたのは綾川さんです。
そんな、みんなで作るカレッジです。
出入り自由なので、参加費無料、気が向いたらいらっしゃって下さい。 お友達も誘っておいで下さい。お子様連れ、知的なデートにも。
当日、みんなで歌う柏まちカレの校歌の譜面です。
2010年04月05日
柏まちカレ講座「美容室オタクへの道」日程変更
4月6日(火)→4月27日(火)です。
時間、場所は変更なしです。
第1回目「美容室オタクへの道」
日時 4月27日(火)19:00〜20:00
場所: Kuhra hair クウラヘアー(柏市柏3-2-14洪ビル1F)
http://www.kuhra-hair.com/access.html
講師: 倉持健二さん(Kuhra hairクウラ・ヘアー代表)
受講料: 各回500円
申込み:info@kcollege.org
TEL080-5373-6813 (事務局担当:松清)
あるいは、山下(090-4072-2406、y@ryokuyo.org)まで
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第1回 4月27日(火)19:00〜20:00
コミュニケーション編
◆女性ヘアスタイルオーダー方法
◆美容師との会話
第2回 5月11日(火)19:00〜20:00
美容室機械・設備編
◆美容器具の使い方
◆設備費
◆実体験
第3回 6月1日(火)19:00〜20:00
女性の髪編
◆ケミカル(パーマ、カラー)
◆育毛
◆シャンプー
(ご家庭でのシャンプー方法、市販品とサロン専売品との違い)
◆トリートメント
2010年04月04日
「美容室オタクへの道」=柏まちカレ講座4月27日(火)の夜
必ず毎月一度、お会いしているわけで、不思議な感じです。
美容師さんは同じでも、お店やスタッフは変わっていきます。
ある日、柏の商店街で、私の通う美容室から独立された美容師さんと、ばったりお会いしました。 直接切って頂いたことはありませんが、顔はお互いよく知ってました。
近況報告をしあい、一緒に何かやろう!
ということになり、 柏まちカレで先生をやってもらうことになりました。
一緒に企画をたてたた講座が、
4月27日(火)午後7時に開かれます(約1時間)。
一回目のテーマは、美容師とのコミュニケーション。
注文の仕方がうまくない人は要チェックです。
頭の部分が切れている外国人モデルの写真や
スラムダンクの表紙を持参し、
注文していた過去の私に聞かせたい講義です。
店を離れて、こういう企画が実現できたのも
コミュニケーションあってのものと感慨深いものです。
以下、講座案内です。
よろしくお願いします。
今回は、女性向けの話題が中心になります。
雑誌にありそうな企画ですが、実際はどうなのでしょうか?
倉持先生にどんどん質問してみましょう!
ふだん聞けない美容室のこと、お教えいたします。
他のお客さんは、どんな会話を美容師さんとしてるの?
じっと身動きのとれずに見られなかった美容室の裏側や機械・設備を見学。
そして、最後に髪のこと。
これで、あなたも美容室オタクです☆
日時: 4月27日(火)、5月11日(火)、6月1日(火)19:00〜20:00
場所: Kuhra hair クウラヘアー(柏市柏3-2-14洪ビル1F)
http://www.kuhra-hair.com/access.html
講師: 倉持健二さん(Kuhra hairクウラ・ヘアー代表)
受講料: 各回500円
申込み:info@kcollege.org
TEL080-5373-6813 (事務局担当:松清)
あるいは、山下(090-4072-2406、y@ryokuyo.org)まで
第1回 4月27日(火)19:00〜20:00
コミュニケーション編
◆女性ヘアスタイルオーダー方法
◆美容師との会話
第2回 5月11日(火)19:00〜20:00
美容室機械・設備編
◆美容器具の使い方
◆設備費
◆実体験
第3回 6月1日(火)19:00〜20:00
女性の髪編
◆ケミカル(パーマ、カラー)
◆育毛
◆シャンプー
(ご家庭でのシャンプー方法、市販品とサロン専売品との違い)
◆トリートメント
よろしくお願いします!
2010年03月27日
イギリスのコーヒーハウス、フランスのカフェ、そして・・・。
サクラを待ち望み、希望あふれるこの季節。
4月はじめ、もうすぐですね。
つい先日、知り合いから教わり、山納洋さんが著された
『人と人とが出会う場の作り方 コモンカフェ』を読みました。
百聞は一見にしかず。
大阪(中崎町)にあるコモンカフェに行ってきます。
今、人とのつながりや出会い、コミュニティといったものが、
大切にされていると感じます。
そんな中、3月11日の日経新聞夕刊に興味深い記事がありました。
柏まちなかカレッジ副学長の福島先生にも、電話でお知らせました。
話し合っていることが、現実に起こってきている。
まさに、そんな感じでした。
WEB上でも見かけたので、紹介いたします。
社会人、なぜか各地で茶話会の輪、
ゆるい対話が心地いい、人とつながる魅力(生活)
【仕事・お酒抜き】
お茶だけでゆっくり対話する社会人の「ゆるいコミュニケーション」が広がっている。喫茶店でのおしゃべり会や哲学論議の輪。参加者は会社の枠にとらわれず自由に語り合う。ビジネス上の目的はなく、出入り自由な拘束力の弱い交流。今なぜ「ゆるコミ」に彼らはひかれるのか。
「喫茶の会」というおしゃべり会が東京を中心に数を増やしている。2008年1月にJR恵比寿駅(渋谷区)近くで「恵比寿喫茶の会」がスタートしたのを皮切りに、地名を冠した同様の会が汐留、目黒、大崎さらには京都市など全国約40カ所に広がった。これまでの参加人数はのべ3000人を超えた。
旗振り役はネット市場調査のコンサルタントをしている新井潤さん(55)と企画・デザイン会社を経営する星僚太郎さん(37)だ。
恵比寿喫茶の会で知り合った2人は遊び心から「全国喫茶の会」をつくった。新井さんが会長、星さんが事務局長となり開催希望者を募った。
(1)月1回、決まった喫茶店で定例会をする(2)参加人数は10人程度(3)お酒はなし。お茶をしながら会話を楽しむ――など同会のルールを守る人をリーダー役の喫茶長に“任命”。会のロゴ入り名刺も配った。
会に集まるのは男女ともに30代が中心。起業家や営業の仕事をしている会社員、出版関係者らが目立つ。
おしゃべりのテーマは特に決めない。例えば2月末の平日夜に開かれた「浅草喫茶の会」。「この人は歴史にすごく詳しいんです」「エー、私も興味がある」。名刺交換をしながら、ひとしきり趣味の話題で盛り上がった。仕事の話より、人柄がわかる会話に興味を持つ参加者が多いようだ。
□ ■ □
喫茶の会はなぜ増えたか。星さんは「お茶だけという特徴が人を引きつけた」とみる。よくある異業種交流会はアルコールが入ると盛り上がりすぎて、騒がしい。参加費も3千〜5千円。酒を好まない人は参加に覚悟が必要ともいう。
だが、喫茶の会の費用は1人200円の参加費とコーヒー代。それが参加しやすさ、友人の誘いやすさにつながると星さんはみる。
ネット上で見つけ、会に顔を出した生命保険会社の男性(28)は「仕事以外の場で、いろんな人と知り合う機会はこれまでなかった」と話した。不況で人脈や知人を求める気持ちは強まるが、普通に過ごしていては人間関係が築きにくい。だからこそコーヒー1杯を仲立ちにした出会いに期待をかけるのかもしれない。
関西では哲学カフェという集まりが活発だ。毎月大阪や神戸の喫茶店など何カ所かで開かれている。フランスの哲学者がパリのカフェで、日常生活に役立つ哲学をめざして開いた対話の会が始まりだという。
大阪大学の大学院にいた00年から「カフェフィロ」というグループに参加、哲学カフェにかかわった明治学院大学の寺田俊郎准教授は02年から東京でも哲学カフェを主宰している。「自由とは何か」など、ふだんは立ち止まって考えることがないテーマを論じ合う。こちらの参加者は学生から年配者まで多様だ。
□ ■ □
直近の1月例会では東京都千代田区の喫茶店に30人が集まった。テーマは「募金に応じるのは偽善か」。「議論が盛り上がり、次の会では『偽善は悪いことか』を話し合うことになった」。寺田准教授は喫茶の会の広がりと、哲学カフェには共通点があると分析する。
出入り自由で、喫茶店というくつろいだ雰囲気の場所を選んでいること。参加者間に直接の利害関係がない。最も重要な点は、明確な目標や達成課題を掲げていないことだという。
ビジネス上の成果を急ぐ異業種交流や同好の士の集いとちがい「何かを目的とした集まりではない。だから互いの発想を掘り起こし、耕すような感じの会話が生まれる。それが緩いコミュニケーションになる」(寺田准教授)。
会社人生に変化をもたらしたいという願望は強い。東京の会社員、原田弓子さん(38)は勤続18年。夜はお酒とカラオケ、自宅ではテレビばかり見る生活に嫌気がさして横のつながりを求めた。ちょうど離婚も重なった。09年から月に1回、友人らに呼びかけて土曜のランチ会を始めた。職場近くの喫茶の会にも参加した。人と話すと生きている実感がわくという。そんな状況が多様なコミュニケーションの場を生む背景にもなっているようだ。
(編集委員 須貝道雄)
【心の“よろい”脱いで】
喫茶やカフェのリラックス作用。そこに着目した「ワールドカフェ」という米国発の会議手法がある。カフェのような場で対話をすると、より創造的な発想が生まれるとして、最近は企業や地域活動でも活用されている。09年11月にはコンサルタント会社など18団体が参加して東京、大阪などでイベント「ワールド・カフェ・ウィーク2009」が展開された。
実行委員会の代表を務めた大前みどりさんは企業の教育ビデオなどを手掛ける映像制作者。各種の研修の現場などで感じるのは「多くのビジネスパーソンが武器を携え、よろいをまとった姿」と語る。競争・成果主義の強まりで「他人からの評価を必要以上に恐れ、自分の意見をストレートに表明する人が少ない」。
数人のグループに分かれて席替えをしながら、一つのテーマを自由に語り合うワールドカフェは「よろい」を脱がせる効果があるという。これも「ゆるコミ」がもたらす一つの変化といえそうだ。
【図・写真】コーヒーを飲みながら情報交換する「恵比寿喫茶の会」のメンバー(東京都渋谷区の恵比寿三越パパスカフェ)
2010年03月01日
柏の片隅から世界へ
2/25(木)21時から、柏のハンバーガーショップ66(ダブルシックス)さんにて、
柏まちカレ企画で、マレーシアとスカイプを使った交流を行いました。
スカイプとは、テレビ電話のような感じです。
文明の利器、すごいですね。
声も映像も途切れることなく、距離を感じませんでした。
マラヤ大学で教えるためマレーシアに滞在している齊藤達也氏と交信しました。
齋藤さんご自身の登山や旅行を通したマレーシアの自然や遺跡、
多民族国家の様子、お祭や踊り、建物、結婚式、信仰など文化、
look east政策以降のマレーシアの経済状況、
日本語学校の様子
などなど準備してくださった15枚ほどの写真をもとに説明して下さりました。
新聞などマスメディアでは伝えられないニュアンスを
市民の目から、実際の経験をもとに伝えて下さいました。
話の構成がまとまっていると思ったら、齋藤さんは高校の先生。
どうりで、ポイントや落し所がしっかりしているわけです。
マレーシアから帰って来られたら、日本の高校で教えられます。
帰国後の齋藤先生の授業、受けてみたいと思いました。
66さんには、会場を快く提供して頂き、
この企画が実現することができました。
本当に感謝しています。
2010年02月16日
「断面の世代 」by 束芋
2010年2月13日の記事、「断面の世代、その心は」をご紹介します。
1975年生まれのアーティスト・束芋さんは、
70年代生まれの自分たちを「断面世代」と呼びました。
「70年代生まれの私たちは、いわば太巻きの一切れ。卵焼きやかんぴょうといった確かな部分ではないけれど、薄く切った断面にはすべてがある。ペラペラな存在でしかなくても、すべてを見通せる断面でありたい」
氷河期世代、貧乏くじ世代といった表現ではなく、強い意志が感じられて、グッときました。
「この個だけは守り抜く。断面の世代の表現には、そんな決意を感じる。『私たちは個に執着し、どんな小さな差異にも丁寧にスポットライトを当てる』(束芋)」
私の自分史研究の原点も、この断面の世代の表現に通じるものがあります。
生活者一人ひとりの歴史を大切にする「自分史」。
個に執着した結果であります。
このような考えを基礎に構想した柏まちなかカレッジは、
有名ではない一人ひとりの経験を尊重して、スポットライトを当てています。
だからこそ、「断面の世代」の方々に支持して頂ける面もあるのかと実感しました。
2010年01月28日
2010年01月22日
まちカレCAFE
今後の展望を語り合う場を設けました。
先生、受講生など、関係された方々。
あるいは、これから関係したい方々。
つまりは、興味のあるすべての方々のご参加をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
まちカレCAFÉのご案内
−柏まちなかカレッジプレ講座の振り返りと今後の展望−
私たち、柏まちなかカレッジは、11月・12月に17講座を開催いたしました。
これは、4月の開校に向けてのプレ開校と位置づけております。
柏まちなかカレッジのプレ開校の振り返りとまちカレの展望について、関心を寄せて頂いた方々と意見を交換し、まちの方々と共に作り上げていきたいという思いからまちカレCAFEを企画ましたのでご案内いたします。
◆日時 1月24日(日)午後2時30分から4時00分
◆場所 ポルチ http://www.porchi.jp/
(JR柏駅東口を出て柏市役所へ行く途中、お豆腐屋さんの隣の素敵なお店です)
柏市柏5-2-11-1F TEL/FAX:04-7162-0047
◆会費 1000円(お茶菓子代として)
◆内容 柏まちカレプレ講座とこれからの展望について、柏まちカレに興味をお持ちの方々が集まって語り合います。
当日、柏まちなかカレッジの資料ファイルを配付いたします。
目下、話し合いのスタイルの吟味など、準備に励んでおります。
時間の合間を縫って足を運んで頂ければ幸です。
参加される場合は、下記までご一報下さい。
何卒、よろしくお願いいたします。
<お問い合わせ先>
柏まちなかカレッジ 事務局
e-mail : info@kcollege.org
URL:http://www.kcollege.org
2010年01月11日
イリイチのラーニングウェブ(学習網)
その中で、柏まちなかカレッジの活動へのご助言も頂きました。
柏まちなかカレッジの活動は、イリイチのラーニングウェブの実践であると評してくださいました。
哲学者イヴァン・イリイチ(1926-2002)は、『脱学校の社会』Deschooling Society (1971)を著したことで有名です。
イリイチは、脱学校の社会のために、ラーニングウェブと言う提案をしています。
これは、学びたい者、教えたい者、自分の考えを述べたい者には、誰でもその自由が保障される教育の仕組みです。
私たちは、脱学校社会を目指しているわけではありませんが、学びあうコミュニティが身近に存在できればいいなぁと考えています。
2009年12月09日
柏まちカレ、moora mooraでクリスマス準備☆
(市営駐車場の裏、ハナオカフェや66に行く途中です)
そこで、柏まちなかカレッジの講座が開かれました。
「まちがキャンパス、まちの人が先生、新しいスタイルの学びあいの場」
柏まちなかカレッジらしさが出た講座といえます。
講座では、クリスマストピアリーを作りました。
先生は、moora mooraの真野陽子さん。
真野先生は、「先生がつとまるかどうか不安」
とおっしゃっていましたが、花に関してはプロです。生徒さんの質問にも、わかりやすく答えていました。
初心者でもカワイイものが作れるよう準備して頂き、励ましながら手助けしてくれました。
教材の準備、学びの環境作り、うるさく指導せずに自然に助ける姿勢。
いい先生の基本をきっちりと押さえられていました。
印象的だったのが、隣の人と比べて遅れていた生徒さんに話した言葉です。
「ムーラムーラという店の名前は、アフリカの言葉で『ゆっくり、ゆっくり』という意味なんだよ。だから、『ムーラムーラ』。」
人と比べ、競争することが多かった従来の学校教育で育った私たちには、ありがたい言葉でした。
真野先生とご主人とクリスマストピアリーについての、ちょっといい話もお聴きし、生徒全員が幸せな気持ちになりました。
思えば、まだ夏になる前、店を作ろうとしていた宮井さんに声をかけ、柏まちなかカレッジの構想を聴いていただいたのが始まりでした。
moora mooraも柏まちなかカレッジも形のない時でした。
そんな時に理解し、すぐに応援してくださったのは、本当に嬉しかったのを覚えています。
「この調子で、もっと頑張って柏まちカレの輪を広げていきます!」と言った私に、「ゆっくりと広まっていくもんだよ」とアドバイスいただきました。
まさに、ムーラムーラ(ゆっくり、ゆっくり)の精神を学びました。
私の作ったものを部屋に飾りました。
みなさん、自分のオリジナルの作品なので、いい思い出になったと感想を述べてくださいました。
2009年12月04日
郷中教育と柏まちなかカレッジ
今、私の弟は鹿児島で勤めています。
弟の結婚式の際に、鹿児島の史跡を見学しました。
その中で、明治維新で活躍し、近代日本を築きあげた人物を輩出した郷中教育について紹介いたします。
郷中教育(『ごじゅうきょういく』、または『ごうじゅうきょういく』)とは、
地域コミュニティによる青少年教育システムです。
年長者は年少者を指導すること、年少者は年長者を尊敬すること、負けるな、うそをつくな、弱い者をいじめるなということなどを、人として生きていくために最も必要なこととして教えました。
この郷中教育は、文禄・慶長の役(1592〜98年)の時、残された子どもたちの風紀が乱れないように始められたと言われます。
ボーイスカウトは、ベーデン・パウエルが、薩摩の郷中教育の制度を研究して創始したと伝えられています。
先生に指導されると反発するものです。
しかし、先輩の言うことなら、聞かざるを得ません。
柏まちなかカレッジは、受講生同士の学び合いを大切にしています。
講師も学ぶ。
きっかけを与えてくれますが、受講生と講師は対等です。
教科内容だけでなく、生き方を刺激しあうような場に、柏まちなかカレッジがなれればと願っています。
2009年11月30日
柏まちカレで味わった一体感−鍵盤ハーモニカでアンサンブル
【撮影】講座を企画した徳永氏
鍵盤ハーモニカ(いわゆるピアニカ)サークル「はもけん」
が開いた柏まちなかカレッジの講座、「鍵盤ハーモニカでアンサンブル」に参加しました。
合唱でパートリーダーが持ち歩いている鍵盤ハーモニカ、
ちょっと憧れていました。
しかし、実際、鍵盤ハーモニカを演奏するのは小学3年生以来。
山下洋輔、ピアノではなく鍵盤ハーモニカに挑戦など
いかにも音楽ができそうな顔をしていましたが、
楽譜も読めず、緊張していました。
そんな私でも、はもけんの講師のみなさんが優しく教えて下さいました。
しっかり吹けたわけではありませんが、
音の数を減らしながらアンサンブルできました。
気持ちよかったです。
一体感を味わうことができました。
音楽的な素地がなかったのに、
形だけでも合わせられたのは驚きです。
これも、みんなで演奏できたからでしょう。
奥は深いけど、誰でも演奏できる鍵盤ハーモニカ。
音を通した受講生、講師、スタッフの一体感。
そして、はもけんメンバーの温かさ。
柏まちカレとして見習うべきところが満載の講座でした。
余談ですが、東葛飾高校の音楽室は思い出の場所です。
高校2年生のときに私たちのクラスが文化祭で使った部屋です。
ディナーショーとして、クラスメイトの隠れ持ちネタを披露しました。
それぞれ、オンリーワンの芸があり、改めて友達を尊敬したことを思い出しました。
約15年後に、このような形で再び、東葛飾高校音楽室で
柏の方々の個性を引き出すイベントを企画をしているとは、感慨深いものです。
2009年11月27日
柏まちなかカレッジ、マイ箸袋でエコ実践
マイ箸袋でエコ実践というテーマです。
いらなくなった布を持ってきて、
お箸を入れる袋を造りました。
柏市リサイクルプラザリボン館運営委員の小林和子さんを先生にお招きしました。
先生のこれまでの作品を見せて頂きました。
粋なプレゼントとして喜ばれるというお話をお聞きしました。
すっと袋からお箸を取り出して、食事するのもカッコいいなと
想像を膨らませ、作業に入りました。
型紙を頂き、布を選び、型紙に沿って生地を裁断。
裁縫は、家庭科の授業で習って以来。
受講生の中には、意外な才能を開花させた方もいらっしゃいました。
私は、大苦戦しましたが、小林先生の温かいご指導のおかげで、
素敵な作品が完成しました。(以下の写真が私の作品)
縫う技術はさておき、布の選び方は成功したと満足しています。
自分で作ったと言ったら信じてもらえないくらいの出来栄えです。
この柏まちカレの講座がなかったら、絶対に裁縫に接することはなかったでしょう。
新たな楽しみ方を教わりました。
しかし、この講座は、作って楽しむだけではありません。
エコ実践と名づけられています。
「いらなくなった布を美しくよみがえらせる。」
「自分のお箸を使うことで、割り箸を使わない。」
講座後も、エコを楽しく、カッコよく実践していくことを学びました。
以下、講座を企画した柏まちカレの徳永さんの感想です。
「割り箸1本の重さは約5g(実際に量ってみました)。
1日1本使ったと仮定して、1年で1825g。
これだけだとマイ箸を使ったところで大した森林保護の貢献にはならないのではないかと思いましたが、日本中で消費したとしたらそれは相当の量になります(根拠はありませんが、使用人口を一億人と仮定すると年間で182.5tです)。
マイ箸を持って小さな貢献から大きな結果を生む、
その発信をマイ箸袋を作る事で柏まちカレから、
柏の街から、ひろげられたら素晴らしいと強く思っています。」
2009年11月23日
旭山動物園と柏まちカレ
先日、旭山動物園の小菅正男氏のお話を拝見いたしました。
特に有名でもなかった動物園が、
上野動物園をも越える来客数まで達した理由の1つに
柏まちカレと共通する部分を見出しました。
それは、身近な動物のすごさを見せたところです。
今までの動物園は、パンダやコアラ、ホワイトタイガーなど
珍しい動物を招いて集客していました。
お客様に飽きられてしまえば、また新しい動物を呼ぶ。
キリのない話です。
しかし、旭山動物園では、動物の食べるところや動くところを
見せる工夫をこらしたのです。
柏まちカレでは、有名な講師は招きません。
しかし、柏に住む方々の経験や知識を
必要としている人に聴いていただく仕組みを作ろうと
工夫しています。
一人ひとりの経験や知識というものは、
オンリーワンのものであり、
貴重なものであると考えています。
2009年11月09日
柏まちカレ、11月プレ開校

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事務局スタッフも、それぞれ日常の仕事を抱えながら、
ボランティアでやってきたので、不備はたくさんありますが、
とにかくやってみました。
何かしらの気持ちが伝われば、それだけでも満足です。
お金や人が大きく動くイベントではありません。
でも、学びを通した人間関係って、
濃く、確実なものなのではないかと思います。
最初は小さくても、だんだんと人の輪が広まっていけばと願っています。
新しく校舎を作るわけでもなく、
有名な教授を呼んでくるわけでもありません。
すでに柏にある建物や、一般のまちの方にスポットライトを当てます。
独自の経験や知識は、自分が思っている以上に、貴重なものです。
それを語ることで、自分も勉強になり、参加者と共有し、深め合うことになるでしょう。
第一回目の講座「民藝meetsモダン-柳宗理〜イームズ」は、
カフェ・マで開かれました。
民藝とは、日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出す考え方です。
「用の美」を追求する柳宗理やイームズのデザインに磯野店主は民藝の精神を感じたのです。
無名の人たちによる作品に光を当てた民藝。
柏の一般の方々の考えや経験を講座にする柏まちカレ。
まさに、民藝meetsまちカレとも言える記念すべき第一回目の講座でした。
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2009年10月13日
柏まちなかカレッジ、略して「まちカレ」

学びを通して、地域に人の輪が広まっていく。
小中学、高校に、もう一つ同窓会が増えたら面白いなぁと考えたのです。
3年ほど前から、提案してきました。
友達と計画したり、地元の商店の方々やおじさんたちと勉強会を開いて広めていったり。
理念に賛同してくださる方は多いのですが、運営の話になると面倒です。
自分たちの内輪のサークルでやればいいということで、何度も挫折しました。
今年4月に市民活動講座の講師として、この構想を発表させて頂く機会を得て、
そこに集まった市民活動関係者を巻き込んで柏まちなかカレッジ実行委員会が立ち上がりました。
高校教諭、商店街の方、市の職員、劇団員、大学生も参加し、半年近く準備してきました。
柏まちなかカレッジ(まちカレ)は、まち全体がキャンパスです。
校舎はありません。有名人や教授も招いていません。
柏には、面白い人がいます。カッコいい空間があります。
エネルギーがあふれています。
これらを集めて、まちと人を元気にする仕組みが、柏まちカレなのです。
この準備の中で、柏のユニークな方々と知り合うことができました。
まちを歩きながら面白そうな人を見かけると、声をかけるようになりました。
まちカレで講座やりませんかとスカウトするのです。
だから、さっきまでは知らなかった人と夢を語り合ったりすることもあります。
街の活性化といった目的もありますが、私自身、いい経験をさせてもらっています。

2007年07月18日
プロフィール
山下 洋輔 (1978年生まれ・O型おひつじ座)
教育コンサルタント。
柏まちなかカレッジ学長。
大阪府箕面市に生まれ、流山市立常盤松中学校を卒業。
東葛飾高校、代ゼミ、早稲田大学教育学部を経て、早稲田大学大学院教育学研究科修了後、茨城県某私立高校に奉職し、3年間勤務。
2年生から担任したクラス生徒は、全員が3年生に進級し、2007年3月に卒業した。生徒と喜怒哀楽をともにし、最高の笑顔を引き出してきた。
2007年4月から、日本の教育実践を海外に伝えるため、早稲田大学大学院教育学研究科後期博士課程に在籍し、研究を始める。
教員経験と教育学研究の成果を社会に還元したいという想いから教育コンサルタント緑葉学舎を設立する。
自らの教育の原点である母校・東葛飾高校のある柏(千葉県)を中心に、教育コンサルタントとして講演会、学びあう組織作り(研修・勉強会企画)、ブランドディング(自分史・歴史教室)、教育相談、進路相談、私塾運営を行っている。
柏まちなかカレッジ学長として、「教育を通したまちづくり」を提言している。
趣味−三線、絵画(クレヨン画)、カポエィラ、旅、バイク
本が好きで、図書館司書の資格も持っています。