青空保育

2014年05月22日

子どもに思いっきり遊べる経験を-子育て支援案

柏で活動されている青空共同保育の会の「どんぐり」先生とお会いし、お話ししました。

子どもが自由に遊べる場所がなくなってきていると痛感します。自然環境が少なくなってきただけではなく、公園には禁止の立て札でいっぱい。けがや失敗をしないように、大人が先回りしています。
怪我した時の責任や小さい子どもを持つ親からの苦情などが出てきた結果、管理している行政は、問題が起こらないようにしなければならなくなってしまっているようです。禁止の立札は、行政頼りで、責任をなすりつけ合ってきた、これまでの市民と行政の関係ではないかと思う時もあります。あらためて考えさせられます。

いま、親の責任で、自由に遊ばせる「プレイパーク」や「冒険の森」のような活動や場所が、かえって貴重になってきています。
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森の中で子どもが感性を研ぎ澄ませ、自然との関わりを学ぶことは重要です。「森のようちえん」といって、自然の中での幼児教育を行う運動や団体が、日本でも広がっています。
もともとは、1950年代にデンマークで、一人のお母さんが森の中で保育をしたのが始まりとされています。スカンジナビアからドイツにも広がりました。
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これまで子育て政策の研究のため、日本での子育て支援センターを視察してきました。
森のようちえんプレイパークにヒントを得て、新しい子育て支援センターのアイデアがあります。
子育て支援の機能を備えた、子どもが自由に遊べる、森や里山を整備してみるのはどうかと考えています。子育て支援センターのように、相談できる保育士さんや保健師さんや、自主保育運営のノウハウを持った先輩ママさんもいて、親も子どもも共に成長できる場になれば。
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2014年春にドイツを訪ねた時に、自主保育森のようちえんを見かけました。
「子供だけの保育ではなく母親が一緒になって子育てを考えたり実践できる場」は、民主主義の土台としても大切だと感じました。自主保育が成立するには、市民の力や民主的な土壌と都市の環境(森・里山や邪魔をしない行政)が必要だと考えています。
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2010年11月04日

青空共同保育の会「どんぐり」

昨日(2010年11月3日)、青空共同保育「どんぐり」の運動会に参加しました。
どんぐり先生こと、鴫谷佳苗さんは、高校の剣道部の先輩のお母様。
私が、柏市で教育活動をしていると知り、お声をかけて下さりました。

自由な雰囲気で、子どもたちものびのびと、お父さんお母さん方も楽しく積極的に参加されていました。
私も、ダンスや綱引きやリレーに参加させていただきました。
閉会式には、「青い空は」をみんなで歌いました。
「青い空は青いままで、子どもらに伝えたい」
そんなメッセージが伝わってきました。

この青空共同保育「どんぐり」について、頂いた手書きの新聞をもとにご紹介いたします。
青空共同保育「どんぐり」は、園舎を持たず、青空の下が、遊び場・学びの場。教室の代わりに、野山で遊び、てくてく歩き、元気に探検します。
あけぼの山農業公園などで活動しています。

【子育ては農業と似ている】
まず土作り。あとは、信じて見守り、必要に応じた手加減を。
よき苗を育てれば、病気に負けない優良な種も残っていくことでしょう。

【人は誰でも働いて生きていく】
「どんぐり農園」は遊びの場であるとともに、学びの場、労働の場。
できることをやれる喜びは大きい。
人と自然との共生を肌で感じる。

【そして子育てに農作業はあたりまえ】
子育ての柱は、「食」。
道すじが通った食育とは、食べるまでのプロセスそのものである。

以上、頂いた新聞やどんぐり先生のお話からの引用です。

先輩は、大学で農業を学び、アフリカに農業を伝える活動をされていました。
現在は、自分でも農業をしたい気持ちを持ちながら、編集の仕事を通して、日本の農業に貢献されています。
その先輩の活躍には、お母様であるどんぐり先生の活動が背景にあると知った一日でした。



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